本日のテーマ

ブレない想いから

目的をつくり大成功を遂げた人たち】

 

 

わたしは人生で、“自分にとってコレだけは大切にして生きたい”という想いを持っています。

その大切なことから、人生でやるべき目的を具体的につくりました……。

 

 

自身で運営するNPO法人の名称は、『生きる意味研究所』です。

仕事柄、よくこんな質問をされます。

 

「生きる意味とは何ですか?」

 

わたしはこう答えます。

「人生でやるべき目的があれば、それが生きる意味になるのではないでしょうか…」

目的を成し遂げるために生きるのですから、当然生きる意味があるわけです。

 

わたしは目的を持つことの重要性を知っています。

ココに向かう、コレを成し遂げるという目的を持つと凄い力が備わります。

 ブレナイ…

 迷わない…

 目的にそぐわない無駄なことがよく分かるようになる…

 決断ができるようになる…

 努力が苦にならない…

このようなことができるようにサポートしてくれるのが目的の力です。

目的を持つことの意義を知ることにより、素晴らしい人生を築くことができると、自分の経験から確信しています。

本日は、そのことを立証した偉人たちが持っていた“目的の共通点”をご紹介しましょう。

 

 

◆  小林一三 こばやしいちぞう 享年84歳(1873~1957年)

 

 

阪急電鉄、阪急デパート、宝塚劇団、東宝映画などの創設をしました。

何もない田園の土地に鉄道を通し、住宅地を開発し、娯楽施設をつくり、駅にデパートをつくりました。

アイディアも素晴らしく、日本で初めての住宅ローン、ビジネスホテル、高校野球やプロ野球をはじめることまで手掛けました。

そんな小林一三は素晴らしい未来をつくり続けてきましたが、彼の根底にあったのが、「みんなのために」という強い想いでした。

「何のために何をするか」という明確なものを持っていました。

「みんなが…楽しめるよう、楽しく暮らせるよう、便利になるよう、喜べるよう…」

いつもこの原点を軸に発想を巡らせハッキリとした目的をつくったのです。

 

◆ウォルト・ディズニー 享年65歳(1901~1966年)

 

 

ミッキーマウスの生みの親、ウォルト・ディズニーは世界中で愛されるキャラクターを生みつづけた人物です。

世界で初めてカラーで、しかも音声を入れた長編アニメーション『白雪姫』を1937年に誕生させ、後にディズニーランドを1955年に開場しました。

ウォルトが8歳の頃、妹のルース6歳がはしかに罹り寝込んでいるときに、ウォルトの描いた絵に元気づけられます。

それを見たウォルトは、「ぼくの絵には人を笑顔にする力があるのかもしれない!」と思いました。

そのことがキッカケとなりこんな想いを持つようになりました。

「世界の人たちに笑顔をとどけたい…」

この想いを原点にいつも発想を巡らせ、ハッキリとした目的をつくったのです。

 

◆スティーブ・ジョブズ 享年56歳(1955~2011年)

 

 

コンピューターで世界を変えた情熱の実業家です。

1940年代のコンピューターは大きくて専門家しか使えませんでした。

当時は軍事目的の計算のためのもので、音楽もゲームもできませんでした。

そんなコンピューターをジョブズは、こんな想いを持つようになりました

「コンピューターをみんなのものにしたい…」

この想いを原点にいつも発想を巡らせ、ハッキリとした目的をつくったのです。

1976年にはパーソナルコンピューターの原型「アップルⅠ」を発表。

1977年にはカバーがついた一体型コンピューター「アップルⅡ」を発表。

1984年にはマウスがついて高機能の「マッキントッシュ」を発表。

その後も、1998年にはiMac、2001年にはiPod、2007年にはiPhone、2010年にはiPadを開発してきました。

みんなが使えるためにコンパクトにして、美しく、しかも快適に便利に使うことができるように追究しました。

 

 

この3人の共通点は、ブレないコンセプトでした。

コンセプトは、

「全てがブレないような一貫した考え」

であり、

「なぜ必要なのか?」

を追究した結果、ものづくりをしてきたことです。

このなぜ必要かが

「みんなのためになるから」

というキーワードだったのです。

 

わたしはこの偉人たちから大切なことを学びました。

“世の中のため人のためになる原点”をコンセプトに今までにないものを開発したことです。

どんな仕事をするかではなく、どんなことをしたらみんなの役に立ち喜んでもらえるかを根底にものづくりを進めてきて、その後に仕事として成り立たせたことでした。

「何をつくれば儲かるか?」

ではなく、 

「何をつくれば役に立ち喜ばれるか?」

という発想から仕事をつくり上げたのです。