本日のテーマ
【少しずつの修練で自分を変える】
人は誰でも自分の悪いところを直し、良くなりたいと願っているのではないでしょうか。
自分を変えたい…
欠点を改善したい…
癖を直したい…
簡単にできればよいのですが、
「決めたことを続けられない…」
と悩んでいる人もいるでしょう。
自分を変えることはそう簡単なことではないようです……。
わたしの場合、直すというイメージより、修練を積むイメージを心がけていて、
「修練とは少しずつできるようになること」
だと捉えています。
解決するために力をつける必要がありますが、最初から力をつけることはできません。
だから少しずつできるように修練します。
例えば、こんなことも参考になるでしょう。
問題事が起こらないための修練です。
「結婚生活」について、結婚してから様々な問題事が起きたり、失敗することが起こったりしますが、それを乗り切るためには事前の準備が必要だそうです。
アメリカの臨床心理学者、カール・ロジャースは、夫婦の関係についてこう述べています。
「現代の結婚は、とてつもない実験だ。それなのに多くの人は、そこでの共同作業について何の準備もしていない。このような作業をはじめるまえに、せめていくらかでも基本的な学習をしていたならば、いかに多くの苦しみや失敗を避けることができたか、はかりしれない」
このことは、“備えあれば憂いなし”ということで、起こりそうな問題事に対して準備のための修練をすれば、問題事を未然防ぐことや、例え問題事が起こっても適切な対処ができるということです。
わたしが実践してきた修練の一つにこんなものがあります。
「人から悪口を言われても、言い返さない、怒らない」
この反対の「人の悪口も言わない」も当然含まれます。
すなわち、人から言われたことで感情的になったり、人の悪口を言ったりしない修練です。
最初は、
「あの人が、あなたことこんなことを言っていた…」
その都度、カーッとなっていました。
そして、言い返します。
しかし、段々気づいていきました。
人は人であり、言い返すことによってこんな問題が起きます。
「問題を大きくすることになる」
それから人を悪く言わない人が、
とても心が豊か…
器が大きい…
そんな魅力があることが分かってきました。
「よし、わたしもそうなろう!」
そのときから少しずつ修練をしました。
今では修練のおかげで、人から何を言われても平常心でいられるようになりました。