歩み

 歩み

日々の、思いを綴る二人の足跡。

 うつ病、パニック障害、AC、記憶障害、言語障害

末梢神経を自殺未遂から壊してしまった車いすの私。

   身体障害者2級。精神障害者3級。


糖尿病と痛風、前立腺肥大、C型肝炎と戦う彼氏。


同棲しながら二人でお互いに想い会い、救い合い、

二人それぞれが、想う気持ちと葛藤を綴ってきましたが

彼は、「自殺」という形で他界。


ただただ、彼に逢いたいだけなのに。

無理だって分かってるけど、現実と心は一致しない。



 それでもね・・・・・・・。

 今は、彼を想う気持ちと彼に伝えたい事を書いていたい。


    


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※読んで下さる皆様方には、

 励ましや応援の言葉も頂いていますが

 今は私の本音を書かせて下さい。


 尚、不愉快な気持ちになるかもしれませんがご了承ください。


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇






直が居ないこの空間は静か過ぎるほど。


直に会いたい。


直と、話がしたい。


直はいつも部屋の散らかし当番。


典型的なA型の私は、生理整頓、お掃除当番。


直が散らかさないから、片付けをする事がない。


最も、今の私は何も手につかない。


この静かすぎる空間の中で、これもしなくちゃいけなかったんだ・・・って思いながら色々なものに手を付けては結局放心してしまって、気がついたら360度物だらけの状態。


そんな状態の中で、色々な支払いや名義変更も済んできたよ?


そして、さらにこの静かな空間と直面してる。


この静か過ぎる空間に押し潰されそう。


直のところに行きたい。


いつ死のうか。そんな事しか考えつかない。


何で死のうか。そんな事もずっと考えている。


これが、『逃げ』だと言うなら仕方が無い。


ここずっと、ベットでさえ眠っていない。

むしろ本当は、眠りたいとも思わない。

強制的に、眠剤で眠るだけ。


直の傍に居たくて、カーペットで寝落ちている。


寝落ちる事なんて、そうそう無かった私だけど

本当は、疲れきっているんだと思う。


だけど今は、疲れさえ感じない。


ベットに行くと、直の傍から少し遠くなってしまうから・・・

直の顔を見ていたいから・・・


どうしても、直は私を待っているとしか思えなくて。


直は、本当は凄く寂しがり屋で甘えん坊なの。

不安で不安で仕方が無い人なの。


こんな私でも、私が居ないとダメだって言ってた。


私だって、そう。

直が居ないとダメなの。


だから、死にたいんじゃない。

直に、逢いたいだけ。


ただそれだけなのにね。


もはや私の頭がパンクしそうだ。


訳が分からなくて、本当に『死』というものをネットで調べてしまった。


臨床的な事、論理的なこと、難しい事ばかり書いてある。


でも、結局のところ『死』と『生』は全くの反対な事なのだろう。

誰も、『死』の後の事は分からないのが事実。


寂しくて、悲しくて何かに縋りたくなる衝動に駆られても

彼は、帰ってこないのだろう。



ロウソクに火を灯し、お線香を付けて遺影を見つめて

二人のテーマソングだと、ずっと言ってた《指輪》を流しながら彼に問い続けている。


夏に、私のテグレトールとリリカカプセルを彼が多量摂取して、ICUに運ばれて昏睡状態から目を覚ました時も一番初めに口ずさんだのは流していた《指輪》。


今は、何度も何度も《指輪》を流しても歌ってくれる事はない。


ただ、私の涙が溢れ出てくる。


だけど、彼に話し続けている。


私の誕生日は2月17日。

彼は、誕生日にプロポーズするとちゃんとこのブログにも綴っている。


私の友達に、薬指のサイズをこっそりと聞いていたみたい。



「ねぇ、私の薬指のサイズは7号だよ?

指輪、私に贈ってよ。

ねぇ、ちゃんと分かった?

他の男に取られるくらいなら、お前を殺して俺も死ぬって言ってたよね?」


たくさんの言葉をずっと彼の遺影に向かって問いかける。




精神疾患者となって、もう8年。


私はずっと、生きる意味の答えを探してきた。

未だに私には、答えが分からなかったけど、

前に書いた記事の中にもある様に、彼は私の道しるべ。


その言葉の通り、本当に道しるべとなっていた。


彼が居ない今、途端に道しるべが消えた。





リストカットして、大学病院で21ハリ縫ったものの

当然の事ながら、かかりつけの足の治療の麻酔科の先生には知れた。


今日は、麻酔科の日だったけど

「もう、ここでの治療も薬も出しません。」と、言われた。


もっともっと私のうつ状態を、闇に突き落とされる様な言葉だったけど、もう大学病院から見放された気分だった。


私のうつ状態は、さらに沈んでしまったことは言うまでもない。

一生、障害者ですと、言われた気持ちだった。


だけど、自業自得・・・。


私には、此処にしかもう、居場所なんて無い。


私の治療は、大学病院でも2人といない特殊な治療。

最先端医療の為、他の病院では出来ない治療。



ずっと、平行線で治らない私の足の事もたくさん彼と話してきた。

「誰が何と言おうと、絶対に俺は諦めない!

俺が、お前の足を治してみせる!」

そう言って、悲しむ私を抱きしめてくれてた。


「お前と変わってやりたいけど、それは無理だから

俺が、お前の足となって支えてやる!」って・・・。


「いつか、介護靴じゃなくてパンプスを履かせてやる」って。



私の苦しみを彼は心底想い、涙してくれた。



だけど、涙して過ごしてきたわけでも無い。

いつもいつも、笑顔と笑い声が耐えないくらい幸せな日々。


何故だか、私は彼の”素”の行動や会話が

どうしても私のツボだった。


彼は”素”でとってる行動だから

「何がそんなに面白いんだ???」って不思議がってたけど

私が、凄く笑顔で笑ってると言うよりツボにはまっている姿は

彼は凄く嬉しくて、幸せだと言ってた。


だけど、今の私に笑顔は消えてしまった。


唯一、PCから流れるデーターのムービーの声に

彼の声と、癖のある話し方には笑顔になれる。





『生』と『死』。


理解するという事は、難しくてきっと答えなんて一つではないのだろう。


だけど、今はまだ私には答えなんて見出せないよ。


  

 

徐々に、色々な名義変更の書類を書いてきて

後は、アパートの契約書と火災保険の書類だけ。


私がどうなっても、彼の親族には迷惑をかけないようにしなくては。





2つ並んだベットの右側は、空いたままになってる。


引っ越してきたときにはベットの向きや、どちらで寝るか話し合ってた。


私の足を気遣い、ベットから降りやすいようにもしてくれた。


彼は、どうしてもトイレに近いから夜中に起きてしまうから

トイレに近い方がいいと自分でベットを選んだ。


クローゼットも2つあり、どっちにするか二人で楽しく話し合った。


キッチンの方のテーブルの椅子も2つ。

これもまた、どっちがいいか話し合って決めた。


彼は、「料理は、俺の担当だからキッチンの近くのほうがいい」

そう言って二人の椅子だって決めた。


「二人の愛の巣だ」って言いながら楽しそうに生活用品を買い揃えてた。


どうしても私の身体は、健常者の様にはならないのと、

健常者の4分の1の体力では引越しの忙しさに着いていけず

「部屋で、休んでろよ!」って言って。


前に住んでいたところは、レオパレスだったからたくさんの物を揃えなくちゃいけなかった。

だからこの部屋には、二人のお揃いの物だらけだ。


ニトリには縁の無かった彼だけど、ニトリの常連さんみたいになってた。


小物は100円均一でいいんだからね!って無駄遣いを抑えたくらい。


私が、買い物に行けず部屋で休んでいると

私の喜ぶ顔を見たくて、本当に無邪気な子供のように見せてくる。


私以外の人には見せない顔を、たくさん見せて。


私は彼に、「私にまで格好つけなくていいんだから。その時その場で、ありのままの感情でいいから。ずっと気持ちも走り続けてたら疲れるでしょ?」って。


それでも私の障害を、気遣って言葉にしない事もあった。




少しずつ、とりあえずは絶対やらなくてはいけない事が少なくなってきて昨日の夜はふと、彼を見た。


私はまだ、現実を受け入れていない。

むしろ、受け入れたくも無い。


そう思っていたけど、昨日の夜は何だか現実に直面した。

その瞬間、「無理だ。」と言葉にするくらいの想い。


そう感じてしまった私は、今までにないほどのリスカをした。


もはや既に、100本以上ある腕のリスカの痕。


リスカをしたところで私は落ち着けることも無くて。


止まらない血とぱっくり開いた傷を見ても、もっともっと切り刻んで血を流し続けたかった。


人間の再生能力は凄いんだなって思った。

どれだけ噴出しても、そのうち止まってしまう。


結局、傷口はどうする事もできず救急外来で21ハリ縫った。


その処置中、病院のベットで涙をずっと流れてた。



私は、パニック障害からMRIでは発作が出てしまう。


以前、MRIの検査があったとき彼は中まで入ってきてくれて

ずっと横にいてくれた。

「俺が居るから、怖くないやろ?」って。


大学病院での治療も、横にいて先生の言葉も一緒に聞いてくれて話してくれて。


だけど、21ハリ縫っている間は彼が横に居なくて。


どうして隣にいてくれないの?って

長い処置の間中思ってた。


どれだけ無理な話でも、中に一緒にいつも入って隣に居てくれてたのに。


彼が、隣で一緒に処置室に居ない事が寂しくて仕方が無かった。

涙は、どんどん流れているだけだった。





人は、時間薬だとか受け入れるしかないよ、

など言うけど・・・・・・・。


私は、決して強い人間じゃない。


弱い人間だ。


彼の死を、受け入れる事なんて・・・出来ない。


直の署名のものが、消えていく・・・。








直の声を聞かせて。


私に姿を見せて。


直と、手がつなぎたい。


直に、ギュってされたい。


直のご飯が食べたいよ?


直と、話がしたいよ。


一緒にお風呂に入ろうよ。


私の涙を拭いてよ。


二人で買ったベットで寝ようよ。


ずっと、ずっと一緒にいてくれるでしょ?








私は、わがままな事言ってる?


 歩み


 歩み



今週は、彼と出会ってから今までに無い雪が降った。


たくさん降り積もった雪に、彼に問いかけた。


凄い雪だよ?


こんなに降ったら、あなたが居ないと一人で歩けないよ・・・。


 歩み

 歩み




私と彼とのブログを読んでみたよ。




たくさんの私への言葉が本当に優しいね。



私は、精神疾患から人の心理に興味を持ってサイトを作ってるのを横で見てたよね。



私の、読んでる臨床心理士の本も読んでたよね。



二人で、たくさん人の心について語ってたよね。


話しかけても、返事が返ってこない。



二人で、一緒に見に着けていたパワーストーンは先日お兄さんの方から返して頂いた。


私は、どうしてもパワーストーンだけは彼の元へ置きたかった。

二人が、信念に大切にしてきたもの。


私のパワーストーンと、彼のパワーストーンを一緒に重ねて

水晶の原石に置いた。


 

その中には、私が彼へと一生懸命編んだファーのマフラーも同梱されていた。


彼が最後まで身につけていたファーのマフラーは

彼が見つかった山中の枯葉や砂土、木々が絡まって、水を含んでいた。


ふわふわだった、マフラーなのに色々な物が絡まって、

水に浸かっていたからか、さわり心地ささえ失っていた。


私は、何とか綺麗に洗い彼の遺影とお骨の前に

彼の服と共に、側に置いた。


彼の大好きな、二人のラッキーカラーのオレンジの服と共に。



物事がどんどん変わっていく。


電気の、名義変更。

ガスの、名義変更。

水道の、名義変更。


賃貸契約書の、名義変更。


そして、彼と一緒での生活保護決定書の変更。


まだまだ、するべき事は終わっていない。


駆けずり回らなくてはいけない状態で、私の身体は疲れに襲われ続けているのだろうけどそれすらもう、自分では分からない。


彼と一緒にいつも眠剤を飲んでも何時も彼が先に眠ってしまっていたのに。


ここ最近は、眠剤を飲んだらいつの間にか

彼の側で、寝落ちている。

だけど、しっかり眠れず起きた時に自分で気がつくとベットで眠らずカーペットで寝ていた事に気がつく。



一日の半分以上は、強い薬のせいで眠ってしまっていた私は何処に行ったのだろう。





彼の葬儀が終わって、一週間。


彼は、私を呼んでいるのだろうか・・・。


彼は、私に生きろと言っているのだろうか・・・。



私は、彼の元へ生きたいのが本音・・・。


死んで彼に会える、なんて事は分からないけど。


あの世が本当に存在するのであれば、

彼は必ず私を見つけ出してくれる事は確信できる。


私も、必ず彼を見つけ出すだろう。



駆けずり回って、たくさんの書類の変更をして忙しい思いをしたけど

どんどん物事の駈けずりが片付いてきて、私の何も無い空間が訪れたとき・・・。


放心状態と悲しみの中でも、彼の顔だけは潰したくないと

気を張り詰めていたけど、張り詰めていた糸が切れる時が来るだろう。


その時の、私の状態なんて誰にも分からないだろう。


私だって、想定不可能。






直・・・?




もう少し、待ってね。


直が先に逝くから、しなくちゃいけない事がたくさんだよ。




もう少し。




もう少し。




あと少しで片付くからね?





直も寂しいだろうけど、私も寂しいんだから・・・。









だけど、本当にもう少しだから待ってて。


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