法事はだいたい本堂でやるのだが、霊園や施主の自宅でやる法事を「出法事」と言っている。

出て行って勤める法事なので出法事。そのまんまと言えばそのまんまだが。

外に出て行っても境内の墓所の開眼作法とか納骨時回向とか、墓所閉眼作法とかは、境内なので「出法事」とは言わない。境内から出ると家の中で法要しても出法事と言う。副住職との会話で出てくる言葉で、一般的な言葉かどうかは分からない。その出法事が今日は3件あった。3件とも霊園。2件は時間差があっての同じ場所だった。そこは40分くらいかかる遠路だったので副住職が車を運転して出仕した。

残りの1件は近場だったが、ほぼ同じ時間だったし、当山の自動車は1台なのでタクシーを呼んだ。タクシー料金が上がったのだろうか、車で10分もかからないところなのに片道1700円。往復で3400円。行きも帰りも呼んでいるので、呼び出し料が加算されているのだろう。

霊園での法事で、室内でするときもあるが、今日は墓前での法要だった。雨が降っていて風も強かった。霊園の方が傘をさしてくれていて、パラソルも立ててくれていたが改良服が濡れた。それ以上に困ったのは持っていた表白や経本が濡れたことだ。