数日前に、「母親がコロナにかかりもう危ないので、戒名を考えて欲しい」と電話があった。ついてはということで、メールでその母親の人柄、生き様、他さまざまなことを記した文章を送って来られた。それをもとに戒名の字を選んでいた。多趣味で、仕事もされ、子育ても確りとされた方だった。それを纏める字を選ぶのに道号と戒名併せて4文字しかない。その下は位号で信女か大姉になる。個別の選字は4文字。

その方から電話があった。医者には今日明日と言う話だったが、持ち直しましたということだった。

「良かったじゃないですか。戒名はどうしますか?日本の仏教は、殆どは亡くなると戒名を付けますが、生前につけるのが本来なのですよ。キリスト教でも生前にクリスチャンネームをつけますし、イスラム教のモスリムも生前につけるでしょう。仏の戒めである戒名は生前につけて、これで仏教徒として生きようということですから生死関係なく戒名を考えても良いと思います。」そんな話をして、ご子息たちが納得して生前に付けることになった。

 

もう一人は7日に亡くなられて、18日に葬儀をする方の喪主の方、3人が訪ねてこられた。こちらは死後授戒になる。