私が当時14歳で家出を企てていた頃
 

当時はまだ、スマホやSNSなんてものは無かった

 

PCはまだ一家に一台の時代ではなく、インターネットはアナログ回線で、一枚の画像を表示するのに何分もかかった

 

全世界の人がリアルタイムで同じ動画を見ながら同時に喋るなんて、夢のまた夢で

 

おまけに私の観たいものは

13時間の時差と言葉を越えた先(アメリカWWE)にあった。

 

未成年だった私達は、家族を説得してスカパー(有料放送)を契約し、地上波の深夜番組をビデオに録画して繰り返し観た。過去の放送を見るにはビデオ屋でレンタルするしかなかった。
 

身近にWWEファンは居なかったので、試合内容を頭の中に叩き込んでは夜な夜なメル友と語り合い、何百通ものメールのラリーやチャット(回線速度は激重)をした。

そして、趣味友BBSで出会ったメル友たちが(勿論私の顔も名前も年齢も伝えていない)
「実家を捨てたい」「自立したい」当時の私に「まともな大人」からの助言と「社会との戦い方」を教えてくれた。


中退も編入も、フリースクールも大検も、奨学金も、海外で永住権を取る方法も、WWE繋がりの人達がヒントをくれたから今の私がある。


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今日、ベッドの中でタブレットを片手に寝ころびながら

17年前のTAJIRI vs HHHの試合を観戦した。
 

あの頃に比べると、なんて世界は身近で手軽で自由になったんだろう。

 

 


『プロレス深夜特急』を(時には大笑いしながら)噛みしめるように大切に読んで

 

人生でどんなに恵みの雨が降っても砂漠のままだった心の奥底にオアシスが湧いたような、心に染み渡る青空のような清涼感を感じました。

それは、自分が一番自分自身の人生と戦っていた頃の記憶とリンクするからなのだと思います

 

 

 

 

『プロレス深夜特急』より抜粋
 

> 『そして、旅をしないと死んでしまう生き物である』我々は、しばらくどうしたらいいのであろう?


>物理的移動+思考=旅
>物理的移動+「?」=旅行

旅好きの方はぜひ「?」の中身を考えてみてね。


その引き算と逆張りが、あなたの旅の答えです。

 


>「旅を書き記し伝える」

ことの意味

私(一般人)の旅行記なんて誰も興味なんてないと思いつつも、世界一周ブログを書き残していた意味は
「限界を感じているあなた」に「こんな世界もあるよ」と別の世界へのパスポートを手渡したかったから。
「限界を感じるまで頑張ったあなた」は過去の自分でもあるし、好きだった人でもあるし、将来のあなたかも知れない。

 

だから、この飛び道具はとっておき、本当に必要な時にだけ必要な人に届くと知っているから、今日も明日も書き続けます。

 

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