皆さんこんにちは。今日もご覧いただきありがとうございます✨

すっかり暖かくなって、桜の開花も秒読みですが、今日は少し冷えましたね。

早速ですが、本日職場で実際に起こった認知症の方の症状をお話ししたいと思います。

今日の認知症の方は80代の女性です。お身体はとてもお元気で、歩行もスタスタとお一人で歩けますし、お風呂のお着替えも間違えたりすることなくご自身で着替えられますし、トイレの失敗もなく、リハビリパンツ(紙パンツ)も使用しないで、ご自身のタイミングでしっかりトイレにも行かれます。

なので一見何の問題なく、年齢の割にもとてもしっかりしている方だなぁ〜と思ってしまうほどです。しかしながら、やはり認知症のため、短期記憶の保持がほとんど出来ません…

今日もお昼休みに塗り絵をされていた(塗り絵もビックリするほど上手に塗られます)のですが、急にまだお昼ご飯を食べていないと言われて、少し怒り出されてしましました。

こんな時は、決してお昼食べたじゃないですか〜とか、食べたの忘れてしまったんですか?などと、言ってはいけません。以前「帰宅願望(夕暮れ症候群)」でお話しした様に、決してその方が言っていることを否定してはいけないのです。

その方にとって、ご飯を食べたことは完全に記憶から消えているのですから、別に嘘を言ってる訳でもなく、紛れも無い事実なんです。それを否定されたら、当然怒ってしまいますよね。

では現場ではどのように対応するかと言いますと、「〇〇さんお昼ご飯食べてないんじゃお腹空きましたよね〜ご飯何か作れないか確認してみますので、コーヒーでも飲んでお待ちくださいね」というような声掛けを行います。うちの施設ではお昼休みにコーヒーを提供するので、通常お出しするものなのですが、この様な声掛けの上で持っていくと、今まで怒っていた方が「悪いわね〜そんな気を遣わなくて大丈夫よ!」と逆に気遣って下さいます。

これは人の心理ですよね!怒っている方に否定する発言をしたら、当然火に油で、さらなる怒りとなってしまいますが、肯定された上で、優しい言葉をかけられたなら、優しい言葉で返してくれるものです。そして認知症は良くも悪くもすぐ忘れてくれるので、気持ちが落ち着いて、このコーヒーを飲んでくださっている間に、ご飯を食べていない気持ちも忘れてくれるのです。

施設では周りに多くのご利用者がいるので、通常業務にプラスアルファ程度の声掛けでの対応しかできませんが、もし皆さんのご自宅で同じ様な訴えがあった場合、声掛け自体は同じで構いませんが、例えば軽いおやつをコーヒーやお茶と一緒に出してあげるとか、もしカロリー制限や糖質制限がある場合は、毎回食事をしても食べてないと訴えてくることを見越して、一回の食事量を減らして、訴えがある度に少量の食べ物を提供して、トータルで通常量のカロリーや糖質になるようにしてみてはいかがでしょうか?

ただ、制限がある場合は、主治医の先生にこの様な対応で大丈夫か確認は行ってみてくださいね!

普段なかなか認知症の方と接する機会がないと、そんなすぐに忘れてしまうものかと信じられないかもしれませんが、本当にビックリするぐらい一瞬で忘れてしまいます。

今日もお昼からいいお天気になったので、昼休み(1時間弱)の間に、「今日はいいお天気だから、どこか行かないの?」って、10回ぐらい聞かれました💦笑

もちろん毎回笑顔で、もうすぐ桜が咲くから、咲いたらお花見に行きましょうね!って10回答えました😁

今日も最後までご覧いただきありがとうございます。また次回会いましょう!