一様分布の標本最小/最大/中央値
標本最小値と標本最大値
標準一様分布の順序統計量X(i)が従う分布は、
でした。
X(1)が統計量としての標本最小値、またX(n)が標本最大値です。それぞれ次の分布に従います。
nが大きくなるにつれ、X(1)はより小さな値をとりやすくなります。その逆に、X(n)はより大きな値をとりやすくなります。
また、X(1)とX(n)で、ちょうど鏡に映した形をしています。
標本中央値
x(1) ... x(n)のうち、真ん中の順位となる観測値が標本中央値x̃です。
nが奇数なら(n + 1)/2番目が真ん中になります。ひとまず、nを奇数に限定して進めることにします。
統計量としての標本中央値をX̃で表します。X̃は次の分布に従います。
nが偶数の場合
nが偶数の場合は単一の標本中央値がないので、真ん中2つの平均をとります。これは奇数の場合とは定義が違い正確にいえば別物です。このときのX̃の分布はベータ分布で表現できません。