80年代のネオアコファンには、定番とも言えるJim Jimineeの1stアルバム「Welcome to Hawaii」。その適度にジャジーで疾走感のあるサウンドはネオアコ名作の一つとして今も人気盤ですが、その彼らが解散してメンバーの内3名が後に結成したのがこのDeep Seasonというバンドです。

  Jim Jimineeは幻の2ndも出ているのですが、本作はそこよりも後の1993年作で、より成熟したサウンドメイクとなった彼らですが、それでも柔らかな太陽光線を浴びているようなキラキラした感じは健在で、やはり持っているソングライティングの力量の違いを感じさせてくれます。

  ほとんど知られていないのが残念なくらいいい出来なので、ぜひJim Jiminee好きだという方には聴いてもらいたい一枚ですね。バンドが変わると、すっかりサウンドも様変わりしてしまうパターンも多い中、彼らは確かに元Jim Jimineeという印象を良い意味でしっかり残してくれています。大人になった分、ものすごくキャッチーではないのですが、じっくり長く楽しめる作品ですよ。