みなさまこんにちは。
きょうはいろいろな媒体から誕生日を祝うコメントをいただきまして、ほんとうにありがとうございました。
全部はまだ返信していませんが、必ず全員に返信したいと思います。
さて、今回は経済分野の復習ブログを更新いたします。
政治分野も3回分残っていますが、こちらの方が優先順位は高いと思いますので・・・・。
この分野での話は専門科目で経済学を学習しない方でも、知っておいてほしい経済に関する話を中心にしています。
社会科学の経済分野プロパーな話もありますので、「経済学をやるからここはいいや」ということがないようにしていただければと思います。
まずはざっくりと近現代の流れを説明しました。
産業革命期においてアダム・スミスは、自由放任主義を主張します。
簡単に言うと、「市場の自由においても適正に調整される市場原理が作用するので、政府は介入しないでくれ、秩序維持さえやってくれればよいんだ」ということがです。このような「小さな政府」を志向する動きが産業革命期の経済政策に対する考え方の主流となっています。
しかし、それではお金持ちは自由にお金儲けができてますますお金持ちになり、貧しい者を搾取していくという「格差の拡大」という問題が生じていきます。そして、市場においては独占・寡占が生じ、不況が長期化するという問題も生じてきました。
そこで「社会主義」という考え方が登場してきます。社会主義は、全ての財産を社会全体に国有化して労働者のみも平等な社会を目指す経済体制をいいます。ソヴィエト連邦の成立をはじめとして社会主義経済をとる国家は誕生しますが、平等ということは他の人より頑張ってもその分得をしないということになるため、競争や技術革新が起こりにくいという側面があります。それが大きな問題となり、20世紀末ソ連が崩壊したり、中国やベトナムが資本主義経済の原理を採用したりすることになったのです。
一方で、修正資本主義という考え方も登場してきます。自由放任主義ではなくて、政府が積極的に市場に介入して調整をしていこうという考え方で、世界恐慌に対処するためにアメリカのルーズベルト大統領が採用したニューディール政策はこの考え方に基づくものです。
ところが、財政出動を積極的に行うやり方は、国の財政を圧迫し、改革がせまられる形となります。そこで、修正資本主義で「大きな政府」を志向していたところから「小さな政府」を目指す方向に変わってきたのです。これが、イギリスではサッチャリズム、アメリカではレーガノミクス、日本の中曽根行政改革ということになります。
現在、日本においてはいろいろな行政改革が行われてきましたが、これは小さな政府を目指す動きです。
キーワードとして「規制緩和」とか「民営化」ということばがでてきます。
流れとしてはこのような感じです。
その流れに合わせて、アダム・スミス、ケインズ、リカード、フリードマン、リストの説を整理していくと分かりやすいと思います。
この後に経済理論について話をしていますが、それは別の機会にした方が長さ的に良さそうなので、そのようにしたいと思います。
ということで、今回はここまでにします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。