つんつん。つんつん。
寝ている私の額に感じる愛猫の肉球。
えー、いま何時?無視しちゃおうかなー。
いやいや、ここで無視すると爪出し作戦、そののち、お腹乗り作戦に移られてしまう。
ここは、起きるか。パチッ。
わお。
鼻と鼻がくっつきそうな至近距離に愛猫の顔、ドアップ。
「あ、りんちゃん、おはよう。お目覚め?」
愛猫は目を細め、ふーっと鼻から息を吐く。
~いつまで寝てんねん。りん、お腹ぺこぺこや。はよドライフードちょうだい。
みたいな顔をする。
「はい、はい」
愛猫の命令顔に従って起き上がり、ドライフードをあげる。そしてまた寝る。
カリン、コリン。
食べている音はかわいい。
うとうと…。
と、いきなりドサッ。ペロペロ。私の頬に鼻息。
もう、あんなに催促しといて、いったい何粒食べたのよ。速すぎない?と思いながら、
私は布団を持ち上げる。
「りんちゃん、入る?あったかいよ」
しばし逡巡ののち、愛猫はお布団入りする。
それ!っと私はくっつく。
ゴロゴロ、ゴロゴロ。ふんごー、ふんごー。
小さな身体から出る大爆音。
ま、喜んでくれてるのなら、うれしいな。
と、箱座り状態だった愛猫から、ふわ~っと力が抜けて、横たわる。
前肢、後肢がぐいーんと伸びる。
私はこの瞬間が大好き。
リラックスした、りんちゃんにくっついていると世界一しあわせ。
目を開けると後頭部が見える。
黒と白がいい感じで混じり合って、ごま塩頭のうなじみたい。(って見たことないけど)
アラームが鳴るまで私の至福タイムは続く。
ああ秋よ、朝の冷え込みよ、今年もありがとう。