スイッチOTC薬控除をわかりやすく ~平成28年税制改正大綱~ | 高校中退でも大丈夫☆働きながら公認会計士試験に1発合格する秘訣をお教えします!

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高校中退、大検受験。25歳で会計のプロフェッショナルを志し公認会計士試験を受験。会社勤務しながら見事に1発合格を果たす。
現在は、「会計で日本を元気にする!」をモットーに公認会計士試験受験生の支援活動を行っています。

平成28年税制改正大綱のうち、
誰でも節税に利用できそうな制度がスイッチOTC薬控除です。

医療費削減を目的としたセルフメディケーション推進策として、
年間12,000円以上、スイッチOTC薬を購入した場合、所得控除を受けることができる制度です。

その概要をわかりやすくまとめてみました。

■スイッチOTC薬とは
「スイッチ」と「OTC」を分けて考えると理解がしやすくなります。

まずは「OTC」。
「OTC」は、「Over The Counter」の略です。
つまり「店頭で(処方箋なしに)入手できる」という意味です。

つぎに「スイッチ」。
「スイッチ」とは、もともと病院で処方箋を受けなければ手に入らなかったお薬が、処方箋なしで受け取れるOTCに切り替えられる(スイッチ)ことを指します。


■スイッチOTC薬品の見分け方
現状どの医薬品がスイッチOTCの対象となるかは、一般人にはわかりません。何かマークが付されるのか等、具体的な指針は今後政府から示されることになります。

■所得控除額の計算方法
税制改正大綱では、1年間(1月1日~12月31日)に世帯で購入したスイッチOTC薬の購入額が合計で12,000円を超える場合、88,000円を限度に総所得金額から控除することが認められる、とされています。
1世帯でのスイッチOTC薬の購入額が12,000円を超える場合には所得控除を受けることができるので、領収書を保管しておきましょう。

■スイッチOTC薬控除と医療費控除の関係
スイッチOTC薬は医療費控除の対象範囲に入ると考えられますが、この場合「スイッチOTC薬の所得控除」と「医療費控除」の両方を適用することは認められませんので、注意して下さい。

■適用時期

2017年(平成29年)1月1日以降の支出が対象となります。
2016年度は適用されないことに留意下さい。2016年度中に支出したスイッチOTC薬代については、従来通りに医療費控除の一部として確定申告をして下さい。


~平成28年税制改正大綱全文~

税制改正大綱の全文は自民党のホームページに掲載されています。新聞などで報道されている消費税の軽減税率は改正の一部であり、全体像やそれぞれの制度の趣旨はこの全文を読むと理解ができます。受験生や会計税務の関わる方は是非ご一読することをおすすめ致します。
https://www.jimin.jp/news/policy/131061.html