さて、スシローと公園に行くにあたって細心の注意を払わなくてはいけないことがある。
スシローが遊ぼうとしてる子が、スシローと遊んでくれる子かどうかということだ。

文にするとなんとなく光景がイメージつきにくい方もいるかもしれない。が、うちが公園に行くと定番化している行動がこれだ。

スシロー「さあ、今日はどの子と遊ぼうかな~」

ADHDの子の育て方、みたいないわゆる基本的な事が書かれた本をみると、ADHDの子は基本明るい、いわゆるお調子者の性格です、というように書かれている。
のび太タイプとジャイアンタイプがいる、などと書かれているのもあるが、それは応用編の本ということで。

今風に無理矢理言うと、こやつは本通りの「陽キャ」てやつじゃないかと思っている。

たとえば、保育園に迎えに行くと、仲のいい女の子の前で死んだ真似を文字通りバタッと入口の床に何度も寝転んでやってゲラゲラ受けてくれているのを楽しんでいる。
「今僕が狙っているのは○○、将来子供がいなくても彼女と2人で仲良く暮らせたらいいから」
と家で、その子の名前を言うので、戦略的にやっているのかもしれない。
彼女のことしか目に入ってないので、床に寝転ぶのはやめてくれ、という私の声は全く届かない。

尚、保育園でも療育でも基本的に遊びの中でリーダー的存在といわれているので、ジャイアンタイプの方と思われる。

というわけで、公園で彼はそんなふざけ合える相手を毎回本気で探している。

話を戻すと、行く公園はわりと固定化している。
保育園のお散歩でも行き、遊び慣れてて、広すぎないので私の目が届き、私が座ったままで(重要)遊ぶ様子がみれる公園。

自分が公園で遊んでた幼稚園時代はさっぱり記憶にないが、同じ公園でも子供としては毎回楽しみを見つけられるものらしい。

しょっちゅう行くので、いわゆる公園友達が何人かスシローもいて、私もたわいない会話をその子の親たちとして、お互い身元がたいしてわからない分、かえって気楽すぎる会話でほのぼのさせてもらってる。

なかでもシングルのお父さんの小2の息子さんと1番スシローが仲がいいので、遊んでくれている間、子供の発達受診の話や今日の夕ご飯は何にするかは定番の会話である。
尚その子は算数は得意だが、文章題がさっぱりだめで小学校のカウンセラーからおそらく学習障害で目をつけられているという話だった。


旦那は公園にはめったにこないので、旦那さんは飲食のお仕事ですか?と聞かれたのが遠回りで、印象的であった(土日の夕方から仕事で昼間はだから公園に来ないと思われたと予想)。

そんなわけで、公園友達とは大体鬼ごっこをするのだが、同い年くらいは大体お父さんが鬼ごっこに鬼役として参加させられてるので(土日の公園はお父さんが多い!)、入ってると手加減しながらなので心配なし。

子供だけでも、小1.2年の知ってる子達だと、スシローが鬼役が続くと最悪泣くことを知ってるので(捕まえられずの前科あり)、僕にタッチしていいよ、と代わってくれたり、走るのを手加減してくれたり、心配なし。

なので、誰も知り合いいない時の
「今日はどの子と~」のセリフが出た時だけとりあえず要注意だ

とりあえず私調べでスシローと遊んでくれないのは以下の通りである。

・小学校中学年の男の子(遊んでもつまらないとわかっている)
・女の子だけで遊んでいる(入ってきて欲しくない)
・お父さんとサッカー・キャッチボールをしている最中(真剣)
・2歳以下(鬼ごっこできない)
・お母さん+姉妹で制作中(結束感すごい、姉妹だけだとお誘い成功率は高くなる)

かえって高学年や中学生だと、俺たちに遊ぼーと普通にこの子言ってくるのウケる!とか、弟いるんですよーと遊んでくれる。
男女混合も遊んでくれる。

なので、とりあえず女子だけのところには、あまり声掛けて欲しくないな、が私の中にはある。

スシローはへこまないので、遊べないとわかると、他の子がいたら他の子にまた誘いにいくのだが、女子たちは曖昧な返事をする場合がこの公園はとかく多いのだ(そんな女子ばかりでは無いと思うのでこの公園に限定しました)

スシロー「一緒に遊ぼう」
女子「…」
ス「今何作ってるの?雪山?」
女子「……」
ス「一緒につくるね!手伝うね」
女子「(ほかの女子と顔を見合わす)」

母も一応女子というか大人なので、おいおいこりゃ歓迎されてねーぞ!がわかるのだが、スシローはせっせと手伝い出す。
私はスシローに嫌な思いをして欲しくないが、よその子にもいやなおもいはしてほしくないので穏便に場をまとめたいが、こういうのは自分でなんとかするしかないのかなという気もする。

結果、スシローのお手伝いはあんまりその子たちの望む形ではなくすすんでいたのだが、その子たちが完成した雪山でおしり滑りで順に遊び出した。
すると、スシローが怒り出した。

「僕の遊ぶ順番が抜かされている!」

女の子たちもギョッとした様子だ。
その子たちは自分たちだけで、作りたかったし、スシローはたいした手伝いというか、なくてもよい手伝いしかしてないので、おそらくカウントされていないのであろう。

私「まあ、みんなの後でやれば?」
ス「僕は待っていたんだけど」
私「みんなにはスシローが待っていたのわからなかったんじゃないの?うしろに並んでたりしないと」
ス「遊ぶのは順番でしょ」

女の子たちも、渋々と言った感じで、ゆずってくれた。
譲ってもらい、雪山ですべりはじめたはいいが
女の子「そこは弱いから乗らないで」
私「そこはさけて滑って」
ス「…(聞こえていない)」
楽しくなると、耳からの指示が入りづらくなるスシロー
結果雪山は壊れました…

女の子たちに謝った後に
私「そこはダメ、て言われてたの聞いてた?」
ス「聞こえていなかった」
私「楽しくなっても、ママが呼んだら聞いて」
ス「全然わからなかった」

こういうのも今までは、本当かよ、と思っていたが、特性的に本当に聞こえてないものは聞こえていないらしい。

一緒に仲良く遊んでいた友達同士ならまた作ろう!とか壊れるのはしょうがない、などでやりとりできるが、勝手に入ってきて、壊していった人と女子たちの表情からはなんとなく予想出来た。

仲良く遊ぶというのは難しいのである。

他にも、他の子と遊んでいるときに、知っている子が後からくると
「この子も僕の友達だから、一緒にいれてあげて、遊ぼう」
と言えるのは我が子ながら大したやつだ、と思うが、

これも後から来た同い年の女子に

「私はスシローくんは知ってるけど、そっちの子達はまだよくしらないから遊ぶのは今度にするね」
といわれたり、

違う機会では、前から遊んでた側の同い年の男子に

「スシローは今日は僕と遊びたくて公園に来たのではなかったの?」

といわれもしていた。
5歳でも人間関係の機微は理解しないといけない、公園は世の中の縮図となっている。

仲良く遊ぶというのは、毎回おなじ方法が通じる訳でもないのである。

とりあえず公園で一緒に遊ぶ仲間を探すのはわるいことではないのだが、
みんながみんな、全員と遊びたいわけではないし、1人で遊びたい子もいるし、スシローとだけ遊びたいこもいるし、とにかく遊ぶ、といってくれた子とだけ最後まで遊びなさい、と
毎回公園に行く前に言い聞かせているのだが、スシローは、はいはい、わかったよと完全に私の話を流しているのがわかる返事で答えてくる。

公園で波長の合いすぎる子がいると、大いにふざけてしまい、親の声が聞こえなくなるのも問題だが
全く相手にされていない我が子を見るのも辛いので、ここはなんとか一緒に遊んでくれそうな女性を見極める目をもっていただきたい。

ちなみに本日はスキースクール5日目。
あと6日あるが、コロナで送迎が中止になっているため?母はロッジでひたすら読書して待っています。