福岡・久留米ぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人です。

 

1月21日 人気パン屋の突然倒産事例から事業継続の大切さを考える

12月24日金曜日。今日は、拡大路線より継続性の大切さを書きたいと思います。

 

人気パン屋の突然倒産事例から事業継続を考える

社長失踪で全店閉店の人気パン屋、突然の倒産を引き寄せた身の丈を超えた戦略

日刊工業新聞 1/15(土) 11:22配信

コロナ禍でも都内や神奈川県に新規出店を続けていたベルベは、2021年11月9日に事業を停止し、自己破産申請の準備に入った。同社は創業以来、各店舗で手間暇をかけた手作りのパンを特徴とし、東京、神奈川、静岡に計28店舗を展開。安定した収益を確保し、20年6月期の売上高は約25億6000万円(会社公表値)を計上する等、地元上位クラスの売上高を誇った。

 

 事態が急変したのは11月2日。前日まで連絡を取れていた代表が会社関係者も含め、連絡難に陥ったのだ。直前の10月下旬には借入金の返済遅延、複数の取引先に対する支払い遅延も判明。残された役員が中心となり社外対応に当たったものの、刻一刻と状況が悪化するなか、11月8日に全店閉店に追い込まれ、事業継続を断念した。

 

 ほどなくして弁護士から届いた受任通知書の一文は、関係者に大きな衝撃を与えた。「債務者(筆者注・ベルベ)は、現段階では約52億円の負債を抱え、約定どおりの弁済が不可能となり、今後の事業の継続も困難な状況」―。直前まで「優良企業」だったはずの会社が突然倒産したうえ、関係先に提出していた決算書の負債額(約10億円)とあまりにかけ離れていたからだ。

 

 簿価の5倍にのぼる粉飾決算の手口は、現時点で判明していない。おそらく借入金の多くを簿外に隠し、その分を売上高に過大計上していたのだろう。詳細は弁護士による債権・債務の調査結果を待つほかないが、決算書を見るプロフェッショナルである金融機関の大半が異変に気づけなかった事実は重い。

 

 経営全般を掌握していた代表が不在の今、真相は藪の中だが身の丈を超えた出店戦略」が災いしたことは間違いなさそうだ。最後は、新型コロナウイルスの感染拡大原材料高という「外部環境の急変」が追い打ちとなった。多くのファンに愛された“優良ベーカリーチェーン”は、こうして事業継続の道を絶たれた。

※引用終わり。

 

 

今回の記事は、反面教師になる事例だと思います。ベルベという会社をネットで調べた所、約400名規模の会社で、いわゆる拡大路線系の会社だと私は思いました。地元では人気店で流行っていたようですが、いわゆる売上重視外面見栄えを重視しているように思えました。

 

ワンマン経営者で、専門家他役員の耳が痛くなる意見を聞かず、不透明な資金操作粉飾決算のうえ売上高もかさ上げしていたならば、起こるべくして起こったように思えます。さらに前触れもなく「夜逃げ同然」で失踪した点も、非常に残念です。

 

従業員は、「直前まで倒産の事実は知らされていなかった」という点も、酷い事案だと思います。この会社の社長さんは、「労働者は財産である」という基本をわかっていなかったんだと思います。

 

私自身、似たような事例を大手社労士事務所補助員時代の顧問先で経験しており、破産手続きを受任した弁護士事務所からの依頼で、多くの離職票を作成し、身元をくらました社長から健康保険任意継続の相談電話があり、対応した経験があります。このときも直前まで倒産の兆候は無く、社労士事務所も知らされていなかった突然の倒産でした。

 

事業拡大をするには、人材労働力が大量に必要です。それに伴い、人件費を含む固定費も膨らみます。私自身、粗利益人件費との割合である労働分配率を考えずに、急速に事業拡大・増員してダメになった会社をたくさん見てきました。

 

そして、いわゆるワンマン会社で「後継者」を育てなかった挙句、ワンマン経営者がいなくなったとたん、後継者を育てていなかったため、会社が傾き、吸収合併・潰れた事例も見てきました。

 

 

今後中小企業は、事業拡大より事業継続が大切だと思います。中小企業においては、同族会社で事業継続する事は、間違ってないと思います。企業理念を大切に、労使の信頼関係を構築し、企業の適正規模利益・人材・顧客のバランスを保ちながら適正規模事業継続することが大切であると、今回の事例を反面教師に学んで頂ければ幸いです。

 

 


写真は先日の夕食で、自家製焼き鳥・ヤミツキ鶏・自家製コールスロー・切り干し大根いなり等です。

 

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人でした。

 

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ただし労働者側の相談も可能ですが、当事務所は会社側の相談が得意ですので、ご了承願います。 なお労働者側の相談は、下記リンクの社会保険労務士をオススメします。

社会保険労務士おくむらおふぃす

 

 

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