福岡・久留米ぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人です。

 

5月23日  知床遊覧船沈没事故から労務管理を考える

5月23日月曜日。今日は、先月4月23日に発生した執筆時点で14人死亡・12人行方不明となっている知床遊覧船沈没事故から、労務管理を考えたいと思います。

 

※wikipedia知床観光船沈没事故より一部引用

運航会社の状況とKAZU Iの過去の事故

KAZU Iは、斜里町の有限会社知床遊覧船による運航である。同社は2001年(平成13年)3月に設立され、2016年(平成28年)に取締役が交代し、2018年の時点で斜里町でホテルなどを運営する「しれとこ村グループ」に属する。事故発生後、家族に対する説明会は25日から1日3回行ったが、同社の代表者は初回の説明会に出席しただけで、記者会見の開催を呼びかけても応じず、ようやく27日の午後4時40分頃から会見を開いた。

 

同社はここ2年ほどで船長が頻繁に入れ替わるなどしており、操船経験が豊富なベテランの船長や、整備・運航ノウハウに熟知するスタッフが少なくなっていたという。2021年(令和3年)3月までに人員整理方針に意見が合わなかったスタッフ5人が退職し、今回の沈没事故で行方不明となっている54歳の船長Aを含む3人の船長が採用された。それ以降、同社の船が岸に近づきすぎたり、定置網の近くを通ったりする様子が目撃されており、操船技術が未熟」と指摘されていた。

 

同年5月、KAZU Iは操船技術の未熟さによると見られる漂流物との衝突事故を起こしており、衝突の衝撃でベンチが外れ3人が怪我をする事態となった。また、6月11日にはウトロ漁港近くの浅瀬に乗り上げる座礁事故を起こしており、この際は自力で離礁したため乗員2人、乗客20人に怪我はなかった。船長Aは座礁事故の際にも乗務しており、業務上過失往来危険容疑書類送検されているが、実際に操船していたのは別の船長だった。結果、採用された3人の船長のうち2人が事故を起こした形となり、残った船長Aに同社の船の対応が集中することになった。2021年当時に甲板員として働いていた人物によれば、知床遊覧船の社員は社長を除くと船長Aのみであり、他の船長や甲板員は宿泊施設の従業員で、しかも運行期間のみの期間社員だったという。 

 

※引用終わり。

 

私自身、フェリー好き・船好きなので、非常に衝撃的な事故でした。社労士として、採用や労務管理の面でも反面教師になる点を書きたいと思います。

 

記事の通り有限会社知床遊覧船は、経営者買収により交代しました。現在の知床遊覧船の社長は、親会社であるホテル会社の社長兼任で、元陶芸家で経営スキルがなかったようです。その為、ネット広告やビジネス書等で有名な経営コンサルタント・小山昇氏指示を仰ぎ、助言に従っていたようです。

 

ネットの複数記事から昨年3月にベテラン船長・他ベテラン従業員全員解雇され、当時見習いだった現在行方不明になっている豊田氏が船長に抜擢されています。引き継ぎ不十分、船の経験(海での船乗務経験1年程度)・専門知識不十分だったと思われます。

 

従業員が入替った昨年から、座礁や乗客負傷の事故を起こしており、再発防止策も行われていないようなので、今回の大惨事になる前兆はあったと思われます。

 

船体亀裂等の整備不良衛星電話故障業務無線で使用禁止のアマチュア無線を使用し、通話地域が貧弱な携帯電話使用非常時に繋がらない通信手段を使用していたようです。事故当日航管理者である社長が病院へ通院で不在、しかも不在時の補助者もいなかったようです。さらに社長が運航管理者の要件(船長経験3年以上等)を満たしていなかったようです。

 

今回の事故は、まさにハインリッヒの法則1件の重大事故の裏には29件の軽微な事故300件の怪我に至らない事故がある。)だと思います。社長の経営方針労務管理の杜撰が、今回の事故に大きな影響を与えたのでは?と思います。事故失敗があった後に、社内で論議して再発防止策を作り、行動していなかったのでは?と思います。

 

あと労働者は財産である」と言う事をわかっていない末路と思います。専門分野のベテラン人材の大切さを、この沈没事故を反面教師にして頂ければ幸いです。

 

 

写真は先日の夕食で、自家製トマトパスタ・妻友人から頂いたイサキの刺し身・ちくわ磯辺揚げ等和洋折衷メニューです。

 

以上、福岡・久留米のぶっちゃけ社労士・求人採用解決アドバイザー 吉野正人でした。

 

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