1年以上経ってもコロナ禍はまだ続いていた。
そして今年もまた緊急事態宣言ということで、
飲食店は営業自粛を要請されている。
昨年春頃の初めての緊急事態宣言は
むしろ民意に押されてようやくというところもあったので、
官民一体で皆協力して一定の成果を出したと思う。
しかしその後も自粛しろの一辺倒で、
そのせいか家の近所の飲食店も幾つか廃業してしまった。
最近も個人経営の小洒落たハンバーガーショップが潰れてしまった。
オープンした頃に何度か食べに行って、
とても美味かったんだが私は貧困なので
若干割高感があったので敷居が高く、
生活がもう少し豊かになったら食べに行こうと思っていたのだが、
そんな日はとうとう訪れず、
もう一度食べたかったカジキマグロのハンバーガーは
永遠にお預けになってしまった。

また1つ大きな悔いを残してしまった。

私の半生はこうして後悔が積み重なって構築されている。
経済的な余力がないと行動力の制約にもなり、
それは様々な経験の機会損失に繋がる。
その経験則の無さは自信の無さに繋がっていく。
幼少時はそれで随分と嫌な思いばかりしていた。
学友たちに誘われてるのに私だけプールに行けなかったり、
祭りに行けなかったり
(厳密には行くだけなら行けるが出店で
何も買えず惨めな思いをした)、
思い出すと本当に心底腹が立つことばかりだ。
そんなんで人生のスタートダッシュで躓いて、
その後も時勢が悪く、なかなか身を立てることができず、
ハンバーガーショップに通うこともできなかった。
尤も大人になっても稼げないのは
環境のせいばかりでなく、私の低能さにも起因している。
集中力が無く、記憶力が無く、思慮が浅く、
結構いい年齢の大人になっているが、
生計を立てていく技能が何一つ身に付かず、
それ故か何をするにも自信が持てず
消極的な行動原理になってしまっている。
負の螺旋から何とか脱け出したいと思って、
これまでも幾つか職能の勉強をしてきたが、
最近はそれもやらなくなった。
私は人生の指針をすっかり見失っている。
やりたいことややるべきと思うことが
明確にある人は本当に幸せだと思う。
それをしていればいいのだから。
今よりも若い頃は今よりも野心的で、
所謂成功者に成りたいと心底思っていて、
マルチビジネスに傾倒したり、
成功哲学書みたいなのを読み漁ったり、
やたら意識の高い青い時代もあったが、
今ではもう“金は欲しいが働きたくない”
というのが正直な心情だ。

ついでに言うと緊急事態宣言のせいで
近所のジムも休業してしまい、
最近の新しい趣味というか道楽というか
日常になりつつあった筋トレ&ダイエットも
家でできることを少しばかりやる程度で、
また体重が増えてお腹が出てきた。
本当に何もかもが上手くいっていない。

 

 

【蛇足】
ネット依存を抑えよう。
やりたいことをはっきりさせて、
その時間と労力を確保しよう。…と思ってる。