この殿上まいりはなぁ。
400年間、どんなに雪が凄かろうと、雨が凄かろうと
ずっと途絶えることなく続けてきたんだ。
お兄さん、これからも、この行事続いていくと思うか?
殿上山の山上を目指して、雪上登山の途中、サングラスをした尾花町の若者が、僕にこう話してくれた。
個人の自由や生活習慣の変化から、僕の住む町内ではあらゆることが年々簡略化されていて、間違いなくウチの町内では無理だと確信しました。
・・・しかし、この殿上まいりは続いている。
最初のご神木「笠掛の松」に着く。
笠掛松は以前は松であったが、今は杉の木でした。
ご神木に巻かれた注連縄(しめなわ)をはずし、前日に作られた新たな注連縄を巻き、鏡餅、蝋燭、お神酒を供えてみんなで合掌しました。
続いて、更に道なき道を進み、次のご神木は禅定神社の鳥居の目の前の「一本杉」。
ご神木の足元には可愛らしいお地蔵様が2体とお不動さん?いらっしゃっていて、神社を往来される方たちを安全に見守っているようでした。
信仰に裏付けされたギュッとこじんまりとしたコミュニティでの神事であるから、だから400年間ずっと継承され続いていくのかな。。。
後ろから家事を終えてから登って来られた女人衆たちの一人のおばあさん曰く、「お山のお陰で、この登り降りをしても足が痛くならないんやよ」と。
そんなお年寄りと一緒に登った僕はもう疲れたとかシンドイ・・ってコトバを言うことが出来なくなりました(笑)
雪で半分以上埋まっていた禅定神社の鳥居をくぐり、ようやく神社に着いた。
神社の建物からすぐ丸太をみんなで運び、大きな焚き火を二カ所作り、丸く囲んで昼食を食べ始めると、途中から宴会のようになっていく。
各家庭の味を大きなタッパーに詰めて、お裾分けし合い、厄年の男衆たちは燃料を補充し始めます。
シンシンと降り注ぐ雪の中、炎を囲んで前面の顔はとても熱く、背面はとても寒く、だけど、お裾分けし合う心遣いが内側から胸を温かくします。
するとガケのような斜面近くから、突然、「わっしょいわっしょい」の掛け声のもとに、男衆たちがホオリ投げの行事が幕を開けます。
勢い余って、ほおり投げた人たちも斜面を転がり落ちます。。(笑)
言葉で伝えるのは非常に難しいのですが、出来ることならこの奇祭!殿上まいりを一度ご自分で体感してみてください。
僕も来年はもう少し鍛えて、再びここの輪に加えてもらいたいものです。
来年に向けて、スノーシュー買おうかどうしようか、
しっかりと悩みたいと思います♪
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