中居正広性加害事件で昨日フジテレビの記者会見が行われた。
午後4時から始まった会見は、437人が参加し日をまたぎ午前2時半まで10時間を超える前代未聞の記者会見となった。私は、4時から見続け11時すぎで切り上げた。
この事件の新しい真相が明らかにされるのか注目してみていたが、会社側の答弁は、グダグダの答弁に終始し期待外れに終わった。
中居正広の犯した重大な人権侵害の中身とフジテレビの社員の関与があったのかどうか、そしてこの事件が起こった後、なぜフジテレビは一年半も中居正広をテレビに出し続けたのかが厳しく問われた。
会社側の説明は、被害を受けた女性を守るために番組を続けたと何度も繰り返していたが、まったく納得はいかない。
女性を守るということを口実に会社と中居を守ろうとしていたことがはっきりした。
この事件を知った会社の上層部は、限られた数人しか知らせないで、あわよくば事件のもみ消しを行なおうとしていたのではないかと疑念が生じた。
また、この会見に日枝会長が出ていなかった点も多くの記者から質問が出された。
フジテレビの絶対的権力者日枝氏に対して今回の取締役からは、敬語を使って話していることに違和感を覚えた。日枝氏に対してかなり気をつかっていることがよく分かった。
新たな事実は出なかったが、今のフジテレビの異常な現状が、少しわかっただけでも良しとしよう。
フジテレビの落ちるところまで落ちた信頼を回復させるには、この事件の真相をすべて明らかにし、日枝氏を含めた役員の総退陣しか方法はない。