引用元:何を書いても構いませんのでpart14@ほのぼの絵にっき
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107: なーなしさん! 2022/02/13(日) 18:56:41 ID:
藤井聡太棋士が王位を奪取して28年ぶりに記録更新、というニュース。
地元なので盛り上がってるしめでたいし素晴らしいし自分も喜んでるんだけど、なんだか心の底から喜びが湧いてこないというか、何か引っかかってる感じがする。

これはなんだろうと考えていて、千代の富士引退時の気持ちに近い、と気づいた。
まだ子供だった自分には千代の富士は最高の力士で横綱のお手本のような存在だった。そこに若貴ブームというお祭り騒ぎが起きて千代の富士に土がついて引退した。
大人は若貴の父伯父を引退させたのが千代の富士だから因果が巡る、みたいなことを言ったけど、子供にはあんなに強くてあんなに美しくてあんな人徳を形にした横綱はいない!と思ってだから、時代が変わることを素直に喜べなかった。

藤井聡太棋士が「何年ぶり」に記録を更新する度、そこには「羽生善治棋士以来」という枕詞がつく。羽生善治棋士の時代の凄さをリアルタイムで経験して、将棋も知らないのに一喜一憂していた世代としては、羽生善治棋士の記録が破られるのが、悲しいし時代が変わることを認めたくない気持ちがある。

そんなことあるわけないのに、死ぬまで頂点だと思ってたんだろうな、千代の富士も羽生善治棋士も。一度も汚れず引退するとか、死ぬまで誰も超えられないとか。

藤井聡太棋士も、今の子供たちの目にはそう映ってるんだろうなぁ。