昨日の初めて断酒会に出征した人が今日も、当会の別の支部の例会に出席してくれました。

 

　断酒会の例会の開催時間は、ちょうどゴールデンアワーと言うか、夕食時間と言うか、要は世間が最も、お酒を飲んでいる時間帯に設定されています。それで初めての彼は、こんな時間帯に家の外に出て、そこいら辺にある酒の誘惑に負けるのではないかとかなり心配したそうです。そしてまた家族も心配していたそうで、「妻が玄関の明かりをつけて、戻るのを心配して待っていてくれた」と感激して話していました。

 

　それはさておいて、彼の話の中で在宅勤務で、パソコンでタイムカード（オンラインで勤務開始を記録するアプリがあるのでしょうね）を入力したとたんに酒を飲んでいたと話していました。

 

　コロナは人を酒に近づけるし、断酒とは相性が悪いなんて話をしていた時に、在宅勤務・テレワームなんてことになった日には私なら仕事をしていることにして酒を飲むに違いないと言っていました。私は引退した身で、現役の人たちの実際の在宅勤務の状況はわからないのですが、図らずしも想像通りのことがあったという証言が得られたという訳です。

 

　そこで別の朋友、ある会の会長が参加していてその話では二人ほどコロナで失業してその結果酒に走ってしまい、今は断酒会に来ている人がいるとの話をしていました。また飲み屋の類は遅い時間に酒を提供することが禁じられていたけれど、常連にはそっと店に入れて、飲ませていたことがあるようだし、自分もそんなときにはその店に行ったであろう、そんな話もしていました。

 

　どうもコロナ禍ではアル中を培養とまではいわなくてもアル中の促成栽培と言った様相があったと思われます。もともとアル中になりやすそうな素質のある人がコロナ禍の元、アル中に向けて背中を押されることが多かったのではないかと言う事です。

 

　まだ緊急事態宣言が取り下げられてそう時間もたっていません疎やがて行動規制の解除にもなっていくでしょう。だんだん社会が正常化していくにしたがって、コロナ禍のもとでアル中になってしまったという人たちがだんだん顕在化してくるのではないかと想像できます。

 

　もちろん断酒会はそんな人たちを迎えて、仲間として一緒に断酒していこうと思っています。多分これから、入院期間のワンクールが過ぎたあたりから入会ラッシュが来るのではなんて思っていますがどうかな？

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