カミング・アウト する理由 | 断酒てへ日常

断酒てへ日常

断酒を続けること、そのために断酒例会に毎日出席を続ける日々

 私は嘘を吐くのが苦手でへたです。だから、嘘はつきたくないのです。

 

 断酒したのち、シルバー人材センターに登録して、仕事をするようになりました。それで、何人もの人の中で一緒に仕事をしているわけで、忘年会とか納涼会とかの飲み会があります。

 でも飲み会に出席して、周りの人がお酒を飲んでいるのを見ながら、酒を我慢できる自信はありませんでした。それで、欠席することにするのですが、いつも一緒に仕事をしている人に、「欠席する」と言うと、まあ「なんで?」と訊かれますね。そこで適当に嘘をついてごまかせばいいのですがさらりと嘘がつけない。だから「私はアルコール依存症で、断酒をしているのです」と答えたわけです。

 

 どう、反応が来るかは気にはなったのですが、別にどうということは無かったです、おおむね「あ、そうなんだ」程度のことでした。後は「よく止めれたね」なんて言ってくれることもあります。カミングアウトしたからと言って、「お前はアル中か、あっちへ行け」なんて扱いをされたことはありません。まあ、偏見をかざしそうな人には言わないですし、私自身ごく普通の人で通っているはずなので、カミングアウトしたからと言って急に扱いが変わるとは思っていませんし、実際そうでした。

 

 まあ、日ごろから鼻つまみ扱いされていたら、そこにまた否定材料を重ねたらろくでもないことになりかねませんから、日ごろから「まともな人」だと思ってもらえるようにしている必要はあると思いますけどね。

 

 それと、断酒後からのまったく新しい人間関係のシルバーでのことと言うのもいやすい状況ではあったと思います。また、アルコール依存症である、ということそのものが問題視されることがない場でのことと言うのも大きいでしょうか。

 

 その後、酒の場を断るのにすぐカミングアウトするようになってしまいました。カミングアウトしてもだからと言って変な扱いをされることもないとわかりましたし、その方が楽だからなのです。


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