吃音(どもり)ネタを貼ってくブログ

コミュニケーションは、話し手と聞き手、つまり「あなた」と「わたし」とで成り立っており、吃音はその障害です

自分語りな吃音の遺伝というか親子関係

吃音持ちの自分は「突然変異」「まともじゃない」と思っていた10代。
22歳の時に親父が亡くなり、おじさん達から親父が吃りだったと聞かされ衝撃。

遺伝の観点でいうと、多分祖父の親もその親も吃音だったのでは?

父方の祖父がまったく喋らない人で(自分が小5の時に亡くなった)声聞いたのは数回しか無かったように思う。
多分、吃音だったのだと思う。そう考えると、おじさんおばさんも数人吃りっぽい人はいる。
でもその従兄弟達が吃りかどうかは全然判らん。というか吃りではないと思う。
盆と正月しか会ってないし、自分の吃りを隠すのに必死で引っ込み思案だったし。

実家でカミングアウトしたのは、結婚後上の子が幼稚園の勧めで町のことばの教室に通いだしてから。
そしたら母親が昔吃音に関して学校に相談していたと。これも衝撃。
50年前の指導は「本人に気づかれない」がメインだったようで、その指導に従ったのだと。
”寄り添い”なのか”保身”なのかワカランけど、母親は息子が吃音持ちなのを今でも認めない感じ。
弟は吃音の自覚は無いようだけど、克服はしてるっぽい。弟に吃音かどうかなんて聞けない。

親や弟には「カミングアウトしてるけど、伝わってない」感じ。今さら共感してもらおうとも思わない。

結婚前に「子供も吃音持ちになるかも」と怯えていて、妻にも話した。
上の子が吃り始めて、下の子がそれを真似し始めて「真似しちゃだめ」って大声で叫んだことがある。
当時妻はかなり危機感があったけど、振り返ると自分は楽観的だったと思う。
自分は遺伝だと知って、諦めて話し始めて5年後の27歳には”話す恐怖”ってのは薄れていて、30歳頃には「吃りで悩んでたっけ?」な感じになっていて。子供達も早めに吃音対策をすれば何とかなるのではないかと。

正直、子供達が吃音で理不尽な悩みを抱えてるのは心底申し訳ない気持ち。
それを支えてる妻にも申し訳なく思う。

残念ながら、子供達は吃音持ちになった。でも「自分が楽しいのだから子供達も楽しく過ごせるはずだ」と思う。
上の子が吃音で虐められた時に北海道言友会旭川ブロックの例会に参加して、
学校との関わり等寄り添っていただき、親子とも大変支えになっている。保険みたいな感じ。
微力ながらチカラになりたいとも思う。

遺伝は1/8の確率だと本で読んだ。それなのに祖父も親父も子供達も吃音になってしまった。
親父は吃音を隠していた。
自分は自分からは言わないけど聞かれたらカミングアウトする。
子供達はどうしてるのかな?どうするのかな?
ハンデを背負わてしまった張本人として、できる事はしていきたいし、
自分の経験や振る舞いが参考になるなら使ってほしいと思う。