自民党が先の総選挙で大勝し、けっか294議席も獲得し、保守派の人々はまさにこの世の春がおとずれてきたかのような希望に満ちあふれたもりあがりかたである。
これでデフレ克服も、国土強靭化も、いやもしかしたら、憲法改正すらもできるのではないかとすら考えている節もある。
しかし残念ながら、安部政権ではデフレ克服も国土強靭化もやり遂げることはけっしてできない。ましてや憲法改正など、論外である。
なぜなら安部政権の寿命は、せいぜい1年半ていどでしかないからだ。
たかが1年半ていどでは、そういった長期の取り組みを必要とする政策はとても成し遂げられない。
ではなぜ1年半ていどしかないのかといえば、それは、前回と基盤のところにある構造がすこしも変わっていないから、前回と同じことがくりかえされるだけだからである。
問題は、安部政権が民主主義の原理というものをほとんど無視して成立しているというところにある。
***
民主主義の原理とは、<大衆を制するものが国家を制する>である。1人でもおおくの大衆をおさえたものが勝つ、という政体なのだ。それはそうだろう、大衆1人1人が1票をもっているのだから。
この原理に照らし合わせれば、安部政権は遠からず瓦解することが目に見えている。
いまの日本人の95%は、新聞とテレビしか見ない。ネットの中の1ジャンルにすぎない政治ブログにアクセスしたり、政治の本を読んだりといった人々は、せいぜい人口の5%ていどだろう。これにはネット愛好者たちには異存があるのかもしれないが、それは政治ブログにどれだけの数のアクセスがあるのかを数字できちんと把握すれば、一目瞭然だ。政治ブログなど一般のひとたちはこないのである。
つまり95:5である。反日マスコミが国民の95%をおさえていて、保守派は5%ていどである。圧倒的な差だ。
これを戦争にたとえるなら、9500人の軍隊と、500人の軍隊が激突するようなものである。結果など、やる前から見えている。9500人のほうの勝ちだ。
これについて反感やら不満やらがあるのかもしれない。しかし、これが今現在の現実である。未来は今現在の現実によってつくられていく。
この現実をみれば、未来のことなどたやすく予測することができる。それは、前回と同じことが繰り返されるだけ、ということだ。
つつ”く・・・・・
おねがいします!

人気ブログランキングへ