前号では顕在意識で車を運転しようというお話をさせていただきました。

潜在意識と顕在意識は当然のことながら連動はしてはいますが、まったく別の人格であると考えた方がより良い思考や言動に繋がるのだと思います。自分の体の中に二人の人格があると言えるかもしれません。

一人は頭脳明晰で記憶力がとても優れているパソコンのような人格で、もう一人はその優れたパソコンを如何に上手く活用するか、パソコンの中を如何に整理して使用できるかが問われるのが使う側の人格と言えるのではないでしょうか。

実際に人間の脳の能力やパソコンにしても、１０パーセントに満たないほどしか活用されていないという話もありますよね。

いくら素晴らしい能力があっても、結局それを本当に上手に使いこなさなければ何もなりません。パソコンは機能を活かした使い方をすればとても便利で有効な働きをしますが、ゲームやらネットサーフィンやらと楽しめはしますが、無駄な時間を過ごす道具にもなってしまいます。

要するに如何に高性能なものであっても、使う側の意識が低ければ何もならないのです。これが潜在意識と顕在意識の関係です。

潜在意識を上手く活用するには使う側の顕在意識という人格をしっかりと活用しなくてはならないのです。顕在意識で如何に的確な指令を出し、情報や知識などを有効に有益に使えるかということになります。

気ままで勝手だけれど賢い相手をどのように顕在意識がコントロールできるか、そのように考えればいいと思います。

普段の言動や思考の９０％が潜在意識によるもので、残りの１０％が顕在意識によるものだと言う話もありますから、潜在意識は上手く使えれば最大の味方になり、上手く使いこなせなければ最強の敵と化してしまいます。

ですから、常に我に返るということを意識してみましょう。「そうそう顕在意識だよね」という感じです。