イングランドのプレミアリーグ(ときどきチャンピオンズリーグ)専門ブログ。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、リヴァプールetc.

偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

始まっていたペースダウン、増えていた失点…リヴァプールの守備が崩れた理由を考える。

アンフィールドで最後に敗れたのは、2023年2月。チャンピオンズリーグのラウンド16、レアル・マドリードを相手に2点を先制しながら、5発を叩き込まれた屈辱の一戦でした。その後は33試合連続無敗。シーズンを通じて聖地で1度も負けることなく、ユルゲン・クロップを送り出そうとしていたリヴァプールは、信じられない完敗でヨーロッパリーグから去ろうとしています。

アンフィールドで3点差以上の差をつけられた欧州のゲームは、0-3で敗れた2014年10月のレアル・マドリード戦と昨季CLの2-5、そして今回のアタランタと3つしかありません。セリエAで6位のクラブが記録したxGは2.58。レッズのホームゲームでこれを上回ったのは、2021年2月に1-4で勝ったマン・シティのみで、コロナウイルスが蔓延していた当時は無観客試合でした。

オールド・トラフォードのFAカップ準々決勝の4失点は、調子の下降を告げるアラームだったのでしょうか。2-1のブライトン戦は逆転勝利。3-1で勝ったシェフィールド・ユナイテッド戦は、ラスト15分までイーブンです。敵地でリベンジをめざしたマン・ユナイテッド戦は、クアンサーのミスとメイヌーのクレバーな一撃で逆転され、最終盤のPKで追いつくのが精一杯でした。

最後のクリーンシートは3月2日のノッティンガム・フォレスト戦で、その後の8試合で14失点。マン・シティとの激戦をドローで終えてからは、ラインコントロールが効かずに喫した失点と、カウンタープレスが不発に終わるピンチが目立っています。最終ラインが落ち着かないのは、CBと左SBが日替わりになったからでしょうか。

守備においては、遠藤航の疲労とショボスライのペースダウンも気になります。アタランタ戦は、遠藤、マック・アリスター、カーティス・ジョーンズが全員デュエルで劣勢となり、後半から登場したショボスライは4戦全敗でした。そしてもうひとつ、原因として考えられるのは、1対1で慌てない絶対的守護神のリタイアです。

アリソン・ベッカーは、公式戦24試合でクリーンシートが9試合。26試合に出場したケレハーは、無失点が4つしかありません。GKの守備範囲の変化が、DFのメンタルに影響を及ぼしている可能性もあるのではないでしょうか。アタランタ戦のスカマッカのボレーと、ラインの裏に出たエデルソンのシュートを弾いたシーンは、冷静なら失点を回避できたのではないかと思います。

「ここで話すポジティブなことは何もない。本当にひどい試合だった。何てこった。パフォーマンスの多くは、『うわ、あんなプレイをできるなんて信じられない』といいたくなるものだった。ピッチでは、チームとしてのムーヴメントを創り上げる必要がある。選手たちは、多くの場面で孤立しているように見えた」(ユルゲン・クロップ アタランタ戦の試合後会見にて)

ヨーロッパリーグの完敗は、サラー、ロバートソン、ショボスライ、ブラッドリーをベンチに置いた指揮官の失敗ではなく、静かに積もっていた塵を掃き出せなかったチームが受け入れるべき必然だったのかもしれません。選手たちは、気持ちを切り替えられるのか。週末のクリスタル・パレス戦で快勝し、自信をもってイタリア遠征に臨んでいただければと思います。


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