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偏愛的プレミアリーグ見聞録

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18歳だったエミレーツデビューは2戦連続2ゴール…進化したマルティネッリがアーセナルと契約延長!

グーナーにとっては、待ち焦がれた朗報でしょう。ガブリエル・マルティネッリが2027年までの新しい契約にサインしました。今季プレミアリーグ19試合で7ゴールは、既に昨季のトータルをひとつ上回るキャリアハイ。今や、アルテタ監督のチームの左サイドになくてはならない存在です。

アーセナルに加わったのは、18歳だった2019年7月。プレミアリーグ初出場は2節のニューカッスル戦で、左サイドで6分のプレイでした。エミレーツでの最初のゲームは、ノッティンガム・フォレストとのカラバオカップ3回戦。今でも忘れられない衝撃の2ゴールデビューです。

最初の1発は31分、チャンバースのクロスをヘッドで突き刺す先制ゴール。4-0となった92分に左からカットインして決めたコントロールショットは、入団して2戦めとは思えない冷静な一撃でした。自己紹介を終えたニューフェイスは、1週間後のヨーロッパリーグ2節、スタンダール・リェージュ戦でも2ゴール1アシストという出色のパフォーマンスを披露しました。

13分にティアニーのクロスをヘッドで決めると、3分後にネルソンのパスをボックス左でトラップ。左足で打つと見せかけてファンフースデンのマークをかわし、右足でファーポスト際に決めたフィニッシュは完璧のひとことです。さらに57分、メートランド=ナイルズの縦パスでボックス右を突破した35番は、信じられないラストパスでゴールを生み出しました。

飛び出そうとしてニアポストの脇で止まったGKミリンコヴィッチ=サヴィッチの頭上を越えたボールは、ゴール前に突っ込んできたダニ・セバージョスの足元に落下しました。レアル・マドリードからやってきたMFは、触るだけ。このアシストを見て、彼はいずれ天下を取ると思いました。頭に浮かんだのは、ティエリ・アンリではなくロベルト・バッジョです。

2月までの公式戦で、26試合10ゴール4アシストという数字を残した大器は、6月に膝に重傷を負ってしまいました。2020-21シーズンは、12月まで出場ゼロ。最後までトップフォームを取り戻せなかったアタッカーは、23試合2ゴール2アシストという不本意な戦績でシーズンを終えました。

彼らしい大胆なプレイが戻ってきたのは、2021年の11月になってからでした。左サイドのポジションを奪取し、プレミアリーグ26試合6ゴール6アシスト。2022-23シーズンは、勝負の1年です。21歳になったマルティネッリは、4年めにして初めて開幕戦でゴールを決めました。年末までに7ゴール2アシスト。ドリブル成功32回は、ベンラーマ、ザハ、エゼに次ぐリーグ4位です。

今季の目標は、シーズンを通じて結果を出し続け、19年ぶりとなるクラブのプレミアリーグ制覇に貢献すること。中央に入って決めるシーンを増やし、コンスタントにシーズン20発を叩き出せる選手になってもらえればと思います。

バッジョではなく、やはりアンリ? あるいはデニス・ベルカンプ? プレミアリーグデビューから注目し続けてきた未完の大器は、いずれ偽トップあるいはセカンドストライカーとして、センターを本拠地とするのではないかとにらんでいます。グーナーのみなさん、おめでとうございます。次はサカとサリバですね!


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