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偏愛的プレミアリーグ見聞録

マンチェスター・ユナイテッドファンですが、アーセナル、チェルシー、トッテナム、リヴァプール、エヴァートンなどなど何でも見てしまう雑食系プレミアリーグファンです。プレミアリーグ観戦記、スタジアム、チーム情報からロンドンやリヴァプールのカルチャーまで、幅広く紹介しています。

【Liverpool×Saints】アリソンがビッグセーブ、チアゴ初ゴール!2-0勝利のリヴァプールがTOP4に接近!

リーズとニューカッスルに引き分けたリヴァプールは、残り試合をすべて勝たなければ、プレミアリーグをTOP4で終えるのは難しそうです。35節の相手は、後半戦を2勝2分10敗と絶不調に陥ったサウサンプトン。リース・ウィリアムズ&ナット・フィリップスという若いCBコンビのミッションは、ダニー・イングスがいないチームを完封することです。

ユルゲン・クロップ監督は中盤を実力者で固め、フィルミーノをベンチに置いています。GKアリソン、DFアーノルド、リース・ウィリアムズ、ナット・フィリップス、ロバートソン、MFワイナルドゥム、ファビーニョ、チアゴ・アルカンタラ、FWサラー、ジョッタ、マネ。序盤のポゼッションは、勝てなくとも残留は間違いないアウェイチームです。アーノルドのロングフィードが中央のマネに入ったのは10分。今季プレミアリーグは8ゴールに留まっている10番のシュートは、フォースターの頭上に浮いてしまいました。

左サイドを崩そうとするセインツ。チアゴが簡単に抜かれているのが気になります。アーノルドからロバートソンに長いサイドチェンジが入ったのは19分。グラウンダーを受けたワイナルドゥムがダイレクトでジョッタに預け、クロスがクリアされると、拾ったチアゴからマネ、サラーと右につながり、エースがフォースターと1対1になりました。右足のフィニッシュは、GKがブロック。1分後、ショートコーナーからクロスが上がると、ナット・フィリップスのヘッドは左に外れました。

25分、ロバートソンが中央のマネに入れた斜めのパスでスピードアップ。左に流れた10番がヒールで落とすと、3人を一気にかわしたジョッタの一撃はフォースターが冷静に右に弾き出しました。CKが右に流れ、アーノルドがサラーに縦パスを通すと、ボックス右からのダイレクトショットはまたもフォースターがビッグセーブ。CKを叩いたワイナルドゥムのヘッドは、クロスバーに阻まれました。

30分、スルーパスで右サイドから抜けたテラが、中央でフリーのチェ・アダムスに決定的なグラウンダーをフィード。決まったかと思われた瞬間、コースに入ったアリソンが体に当て、チアゴの軽率なパスをカットしたレドモンドの強烈なシュートも守護神が簡単にキャッチしました。直後、クロスのクリアを拾ったファビーニョが右のサラーに預けると、完璧なクロスがゴール前のマネへ。今季プレミアリーグ9発めとなるヘディングで先制できたのは、守護神の超絶セーブがあったからです。

36分、ジョッタのサイドチェンジがサラーに届き、フォースターを振り切ったエースはヴェステルゴーアもかわしてシュートを放ちますが、かろうじて足を出したCBのブロックで追加点はならず。チアゴの強烈なミドルも、ゴール前にいたヴェステルゴーアがストップしました。43分、レドモンドのクロスに合わせたテラのヘッドはアリソンがキャッチ。ハーフタイムの1-0は、ドローに終わった直近2試合と同じスコアです。

49分、ロバートソンが脇にいたジョッタに渡すと、マネをポストに使おうとしたポルトガル代表は、自分のパスに追いついて左足を振り抜きました。ボールは惜しくもニアポストの外。このチャンスの後、レッズは勝負のパスの精度を欠き、シュートを打てなくなっています。63分のテラの突破は、リース・ウィリアムズが自由を与えずアリソンに捕らせました。66分にピッチに入ったオバフェミは、1分後にチェ・アダムスの短いスルーパスでゴール前に抜け出しますが、アリソンがコースを塞いで懐に収めました。

オバフェミと同時に入ったディアロは、68分に自陣右サイドで3人に囲まれ、奪ったマネが中央で待っていたサラーにラストパスを通します。左足のシュートは、スティーヴンスがブロック。71分、チェ・アダムスのクロスをオバフェミが頭で落とすと、ディアロの左足ボレーはアリソンが無理をせずCKに逃れました。77分、アリソンが目の前にいたチェ・アダムスに奪われるミスキック。シュートを左に飛んでセーブし、3戦連続で勝ち点を落とす火種を自ら消しました。79分、ジョッタに代わってフィルミーノ。87分のサラーをチェンバレンは、1-0で逃げ切ろうというメッセージに見えます。

セインツの希望が潰えたのは90分。左サイドでマネとフィルミーノがカイル・ウォーカー=ピータースを囲んで奪い、パスをもらったチアゴ・アルカンタラが中央に持ち込むと、ヴェステルゴーアの外を巻くクレバーなシュートが右のサイドネットに収まりました。30歳になったばかりのセントラルMFは、プレミアリーグ初ゴール。2-0で勝ったレッズは、1試合消化が多いレスターとの差を6ポイントとして、TOP4フィニッシュに近づきました。

2月以降のプレミアリーグ13試合で14ゴール。1ゴール以下が7試合と、得点力が課題となっていたレッズは、アリソンのビッグセーブに助けられるきわどい勝ち方ではありましたが、無敗記録を6試合に伸ばしました。次節のマンチェスター・ユナイテッド戦は、中2日の相手とのゲームで、もちろん必勝。WBA、バーンリー、クリスタル・パレスはいずれも簡単に勝てるチームではありませんが、ビッグ6と3連戦のレスターより有利なのは間違いありません。

最強だった頃の勝負強さは感じられないものの、効果的なロングボールや敵陣での奪取からチャンスは創れています。苦しいシーズンでしたが、最後の3試合は昨季プレミアリーグ王者の意地を見せてもらえればと思います。


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