既存OS環境の設定内容・設定ファイル、バックアップデータの確認

CentOS6からOSバージョンアップするにはOSを新規にインストールする必要があります。設定ファイルやデータの移行が必要となるため、既存のOS環境の設定内容・設定ファイル、バックアップデータを確認するひつようがあります。備忘として確認手順をメモ書きしました。

※目次をクリックすると目次の下部にコンテンツが表示されます。

一般ユーザー情報
1)一般ユーザーのアカウント情報を確認
 
5年以上もサーバー運用しているので、最近使用していないユーザーアカウントは忘れてしまっています。定義済みのユーザーアカウント情報を確認します。
 
①/etc/passwd、/etc/groupファイルの内容を確認
・一般ユーザーアカウントについては、一般的にUIDとGIDが、500以上の数値が使用されていて、500より小さい数字はシステム使用のために保有されています。
 
②/homeディレクトリ内を確認
 
2)バックアップ対象の設定ファイル
 
・/etc/passwd
・/etc/profile(全ユーザー共通のログイン時に実行されるファイル)
・/etc/bashrc
・各ホームディレクトリ内のドットファイル、ドットディレクトリ
※.bash_logout、.bash_profile、.bashrcなどの設定ファイル。
・/etc/skelディレクトリ
※新しいユーザーアカウント作成時に、デフォルトのユーザー設定を含む/etc/skelディレクトリ内のファイルが、新しい/home/sampleディレクトリにコピーされる。
 
3)バックアップ対象のデータ
 
・/homeディレクトリ内のデータ

サーバーアプリ
1)openssh
 
〇サーバーの公開鍵
・/root/.ssh/authorized_keys
 
〇設定ファイルの保存場所
/etc/pam.d/ssh-keycat
/etc/pam.d/sshd
/etc/ssh/sshd_config sshd デーモン用の設定ファイル。
/etc/ssh/ssh_config デフォルトのSSHクライアント設定ファイル。
/etc/sysconfig/sshd
 
〇ユーザー固有の設定ファイル
~/.ssh/
 
2)cron、anacron
 
①Anacronジョブの設定ファイル
・/etc/anacrontabファイル
・スケジュールされているジョブのディレクトリを確認
/etc/cron.daily
/etc/cron.weekly
/etc/cron.monthly
 
②rootユーザーが実行するCronジョブ
・/etc/crontabファイル
 
③非rootユーザーが実行するCronジョブ
・crontabユーティリティで設定(crontab -eコマンドで編集)
※crontabへの変更を保存すると、crontabはユーザー名に応じて保存され、ファイル/var/spool/cron/usernameに書き込まれる。
 
3)Apache
 
/etc/httpd/conf/httpd.conf
/etc/httpd/conf.d/*.conf
.htaccessファイル
 
〇php.iniの保存場所
/etc/php.ini
 
4)MySQL
 
〇オプションファイル
・/etc/my.cnf:グローバルオプション
・$MYSQL_HOME/my.cnf:サーバ固有のオプション
・~/.my.cnf:ユーザ固有のオプション

サーバー設定ファイル
1)各種ネットワーク設定ファイルとインタフェース制御スクリプト
 
/etc/hosts
/etc/resolv.conf
/etc/sysconfig/network
・/etc/sysconfig/network-scripts/ディレクトリ
・/etc/sysconfig/networking/ディレクトリ
・/etc/rc.d/init.d/network
 
2)sudoの設定ファイル
 
・/etc/sudoers
 
3)パケットフィルタリング(iptables)
 
/etc/sysconfig/iptables
 
4)起動スクリプト
 
・/etc/rc.d/init.d/ディレクトリ内
・/etc/inittabファイル(OS起動時のランレベルが定義)、

Wordess定義情報
1)WordPressのサイト情報を確認
 
数年前にサイトを作ってからずっと未更新のサイトもあって忘れてしまっているサイトもあります。定義済みのサイト情報を確認します。
 
〇Apacheの設定ファイル(httpd.conf)VirtualHostディレクティブを確認
・各サイトのURL
・各サイトのインストールディレクトリ(ドキュメントルート)
・その他の定義情報
 
2)各Wordpressサイト毎のデータベース定義情報の確認(wp-config.php)
 
・データベース名
・データベースのユーザー名
・データベースのパスワード

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