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Tough Boy-World of cap_hiro(Subtitle:sense of wonder)

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2021年10月27日
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カテゴリ:絶対存在論
神の存否-212
 多くの人間は霊魂、非物質的な存在として肉体とは独立に人間の精神的・生理的諸活動を支配しかつその原動力と考えられている精神的実体を指すことをいい、「霊魂」という言葉は「霊」と「魂・魄」両方を含む概念を指すために用いられています。「魂(こん、たましい)」の方は、精神を司る精気を指し、肉体を司る「魄」と対比されているようです。また、人の死に際しては、「魂」は上昇して天に帰し、「魄」は屍が地下に埋葬されるのにともなって地に帰するとも考えられたこともあります。多くの宗教が、人は死んでも意識あるいはそれに近いものは霊魂となって残ると説く。霊魂は生前暮らしていた土地に鎮まるとも、黄泉のような霊魂の住まう世界に旅立つともいう。霊魂の存在は、しばしば道徳・倫理などと結びつけて語られます。キリスト教などが説くように、生前の行いに応じて天国や地獄などに送られるともいわれる報償論。あるいはヒンドゥー教のように霊魂は生前の行いに応じて「転生」すると説く宗教もあります。
 此処に今日、量子脳理論のアプローチがあります。ケンブリッジ大学の数学者ロジャー・ペンローズとアリゾナ大学のスチュワート・ハメロフは、意識は何らかの量子過程から生じてくると推測。ペンローズらの「Orch OR 理論」によれば、意識はニューロンを単位として生じてくるのではなく、微小管と呼ばれる量子過程が起こりやすい構造から生じる。この理論に対しては、生物学上の様々な現象が量子論を応用することで説明可能な点から少しずつ立証されていて20年前から唱えられてきたこの説を根本的に否定できた人はいないとハメロフは主張します。臨死体験の関連性については以下のように推測します。「脳で生まれる意識は、驚くべきことに、宇宙世界で生まれる素粒子より小さい物質であり、重力・空間・時間にとわれない性質を持つため、通常は脳に納まっている」が「体験者の心臓が止まると、意識は脳から出て拡散する。そこで体験者が蘇生した場合は意識は脳に戻り、体験者が蘇生しなければ意識情報は宇宙に在り続ける」あるいは「別の生命体と結び付いて生まれ変わるのかもしれない。」と述べています。これをスピノザの定理一〇人間の本質には実体の有は属さない、あるいは実体は人間の形相(フォルマ)を構成しないに当て嵌めれば、如何ように解釈されるのか。此の論にしても宇宙サイクル説を考慮すれば其の宇宙の情報はフォーマットされるために霊魂の不滅は期待できません。
 「エチカ」第二部「精神の本性および起源について」の定理一〇の証明・備考・系で繰り返し実体の有と人間の本質を突き詰めています。



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最終更新日  2021年10月27日 06時10分05秒
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