カテゴリ:霊魂論
「神秘学概論」概説
6 人間の本質の変遷 人間の意識の変化 ① 古代インド期(第1期) この時代の人々はシャーマニズムあるいはシャマニズム(Shamanism)及び内的精神を追い求める、詰まりは外界に理屈に真相を求めるよりは多分に精神的でした。彼らは精神界の人々と関わりをもつことができました。未だ地上には人間の本質は根を下ろしていなくて漂っているようでした。この時代は、狩猟の時代です。 ② 古代ペルシャ期(第2期) アストラル的な力が働いていた時代。精神的であることが少なくなってきました。精神界があることは分かっていましたが、能動的に働きかけて接触を図るコンタクトを取ることが少なくなりました。この頃から家畜を飼い、農耕が始まりました。 ③ 古代エジプト期(第3期) 感覚魂の時代。より物質的になりピラミッドなど高い建造物が立てられました。 ④ 古代ギリシャ、ローマ時代(第4期) 悟性魂の時代。この時代になると精神界との相互的な関わりであるコンタクトは途絶え、物質的になりました。完全に地上に降りた状態。ソクラテス、プラトン、アリストテレスなどが活躍した時代です。ローマの町はきれいに整理されて作られました。 ⑤ 現在(第5期) 現在は1413年から始まっているといわれます。ルネッサンスの時代です。現在は意識魂の時代です。自分の自伝を書き始めた時代です。他者の伝記も書いていましたが、自分の伝記を書くというのは一歩退いて自分を見つめなければ書けません。 これらはヨーロッパ中心の世界史で,他の国々での人間の意識がここに記されているような時代のように変化してきたのではないとは思うのですが、今の私たちの意識は自分自身を意識できるようになっているとも想われます。この自己意識を私たちは未来に向けて変容させることができるとシュタイナーは言っています。それは、霊我、生命霊、霊人を目指すということです。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年12月06日 06時10分06秒
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