カテゴリ:霊魂論
「神秘学概論」読解
23 土星紀3:神秘学概論」概観 - 土星紀の進化過程 - 1 シュタイナーは、霊的世界の宇宙進化の経緯には、高次の霊存在が深く関わっているという。霊的諸存在の階層組織をシュタイナーはどのように体験し解析したのであろうか。但し、彼が「神秘学概論」を合理的思考をもって解析出来得るとしたために彼自身の体験の経過は語られないが、それを基底に語っていることは間違いない。それ故、土星紀の進化段階を念頭に順を追う。 土星進化の全過程は、「意志霊」から流出したものに、「叡智霊、運動霊、形態霊」などが働きかけたことの結果である。そしてそのようにして、これらの霊たち自身も、進化を遂げた。たとえば「叡智霊」は、その活動を土星からの反映を通して意識化することができ、そのあと、以前とは異なる段階に立つことができた。作用と受容の行為の成果が、彼らの存在そのものの能力を高めた。(P178) 土星紀の進化は、熱として自己を顕わし、次いで光のドラマが、さらに味覚と音響のドラマがこれに加わる。そして最後には、土星の内部に向けて嗅覚の知覚を伴い、外へ向けては機械のように作用する人間自我が現われる。(P174-175) 土星紀における肉体の萌芽をつくりだしたのは、「意志の霊」の働きだとはいえるが、すべてに「意志霊」だけが働きかけたわけではない。叡智霊、運動霊、形態霊、人格の霊、火の霊、さらに生命の子がそれぞれの進化段階に応じた働きかけをしていきながら、それらの霊存在もともに進化していった。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年01月31日 06時02分14秒
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