カテゴリ:霊魂論
「神秘学概論」読解
23 土星紀3:神秘学概論」概観 - 土星紀の進化過程 - 2 人間が現実在肉体、エーテル体、アストラル体、自我といった構成要素を持つに至るまでのプロセスを理解するためには、土星紀の第一ヒエラルキアから第三ヒエラルキアまでの存在形態を表象するのも無益ではない。 記:ヒエラルキー(ドイツ語: Hierarchie、ヒエラルヒー、英語: hierarchy、ハイァラーキ)とは、階層制や階級制のことであり、主にピラミッド型の段階的組織構造のことを指す。更にヒエラルキア、この言葉はもともと教会用語としての起源をもっており,およそ6世紀の文書にも「神聖なものによる管理」の意味で「ヒエラルキア」という言葉が記されている。シュタイナーの引用語句は古今東西の哲学・神秘学・宗教の慣用語を知悉しており、其れ等を講演・著作に援用しています。先ずは、意志霊と叡智霊の働きかけについて語ります。 土星紀のはじまりに意志を流出させ、それに浄福を感じていた存在たち、「意志霊」と呼ばれ、キリスト教秘学では「座」と呼ばれる。この流出がある期間続いたあとで、すでに述べた「叡智霊」の働きが、この意志と結びついた。この結びつきによって、これまでの無特性な意志が、生命を天空へ反射する性質をもつようになった。(P167) これらの存在たちの本性のもっとも低次の部分は、エーテル体だった。(P165) 土星紀の最初には、「時間」は未だ存在せず、「持続」という状態にある。そのなかを意志霊が勇気の海波のように満ちていたということである。それに輝く叡智のような光の雲である叡智の霊が結びつく。これは、意志の霊の調和の霊に対する供犠の行為だったという。この供犠の行為が土星紀の「熱状態」を創り出し、「時の霊」(人格霊)が現われることになる。まさに此処に、「時間」が現象化することになる。この人格霊は、土星紀の「人間」である。つまりは、この土星紀においての人格霊は、現在の人間の進化段階である「自我」意識を有していたことになります。 現代においても、哲学・宗教・物理科学においても「時間」そのものの存在と其の流れ、特に「時間の流れ」ついては未だに未解決です。自我意識と時間の関係というのは興味深いところで多くの説明がなされていますが、決定的な解はアインシュタインの相対性理論をもってしても甚だ難解でしょう。 哲学・思想ランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2023年02月01日 06時07分35秒
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