チヌの意外な一面 | 両軸愛者 ~引金派~

両軸愛者 ~引金派~

I am the bone of my bait casting reel .
――― 体は両軸で出来ている

何から話していいやらという感じなのですが

 

 

まずこの時のチヌの状態から




 

自分が知っている知識一つとしてチヌの棚のお話があって、岸壁に張り付いてる牡蠣が潮位で見えたり隠れたりしていますよね?それがチヌの捕食する棚の簡単な見分け方の一つだと小学生の頃に堤防で釣りしているオッチャンが教えてくれました。

 

 

これに関しては実際に牡蠣が潮位によって水中に隠れている時はチヌってその辺りをウロウロしていて、その辺りを漂わせると掛かることもあり、露出していれば他のやり方を試す等々の1つの基準となっていました。

 

 

先日テナガエビの話でチラッと書いた様な気もするのですが、テナガエビもチヌにとって捕食しやすい水位や潮位になると明らかにワームでも生き餌でも反応が良くなるのは経験済みで、これは自分の中で牡蠣から発展させた考え方になります。



ルアーマンがレンジを刻むとか言ったりしますけど、魚が変われば食性も変わると思うので、レンジを合わせる棚を合わせるというのは至極当然の考え方なのかなと思います。ここにルアーのアクションが加わると話がややこしくなりそうなので、あくまでそのレンジに送り込む前提でのお話です。

 

 

今回はそれが護岸ブロックに生えた海苔がそうであったのでは無いかと考えました。先も申し上げた通り魚は季節で食性が変わったりするので一概にそうだとも言い切れませんし、チヌの捕食しやすい棚やレンジにたまたま海苔が生えていただけなのかはチヌのみぞ知る話なのですが、海苔が生えている場所が水中から露出するとワームへの反応が格段に上がり、海苔が水中に隠れると見向きもしなくなったので間違っては無さそうだなと思いました。なので100%こうだとは言い切れませんが、確率は高いのかなと思いました。

 

 

そして今回は海苔を捕食するチヌというのが前提になる事を先に伝えておきます。

 

 

チヌって警戒心の強い生き物で他者とは相容れないイメージが私の中にはあったのですが、前回の写真にはボラと映り込んでいるシーンは避けていたので一つも写っていないのですが、1日を通してボラの群れと仲良く海苔を食べているというシーンが大半でした。

 

 

警官心のレベルがすさまじく高いと思っていたチヌよりもボラの反応というのが考えていたよりも恐ろしく早くて、水面から1m以上離れて身を潜めていても動作や音に敏感に反応するのに対し、チヌは1m離れていたら目の前を悠々と泳ぎ、護岸に生えている草に潜むようにしながらロッドを振る分には全く気にも止めない感じでした。



但しボラが逃げれば追従するようにチヌも逃げ、ボラが戻ってきて捕食は始めるとチヌも戻ってくるように感じました。いやーなんというかチヌがボラにここまでベッタリでラブラブだとは露知らず、ボラの事を信用しているんですかね?



あ、もしかして海苔食べてるから同じ兄弟の様な魚とでも思っている可能性が微レ在か…?




 次にこの海苔に夢中になっているチヌ達をどう攻略するか?パッと思い付いたのが3つほど



場所を変える又は変化を待つ→あり


海苔又は近い物を使う→あり


ルアーで誘って釣り上げてこそ釣り人の腕の見せどころよ→あり



先ずは海苔が生えていない場所に通過する時のチヌに狙いを定めてみる事にしました。



結果から言うと反応ありでしたが、別の生き物に邪魔をされて終わりました。



これまた私の勝手なイメージですが、チヌってパワフルだから強さも兼ね備えてると思っていました。だから狙ったら獲物をかっさらおうと別の生き物が近寄ろうもんならボコボコにして追い払うみたいに思っていたのですが、今の時期ってハゼ系統の魚も結構多くて、ヨシノボリみたいな小さいのからウロハゼみたい大きい奴まで数え切れない位に居ますが、上から見てて結構なサイズだったのでウロハゼかなと、でボトムをワームをズル引くとつついてきます。たまにフグかな?って思ってワームちぎられてなくてあれ?って思う事ありませんか?多分犯人はコイツですw



でそのウロハゼらしき魚がワームをつついた瞬間、チヌは譲る様に諦めて去ります。やろうと思ってたのに母ちゃんからやれと言われて途端に萎えるみたいなチヌの心境が見えたかの様でしたw



何度かこの光景を繰り返して観察するチャンスがあったのですが、一匹がウロハゼに横取りされると段々と群れ全体が萎える感じになりましたね。



これもチヌのアタリが途端に消え始める原因の一つかもしれませんね。



ウロハゼ横取り理論に合わせてもう1つ、情報を群れで共有しているかの様な動きがありまして、今回はチヌの群れか3つ4つあった訳ですが、群れの中の1匹が例えばAというワームに反応して掛けきらないと、2匹目が反応した後から群れ全体がAというワームにその場では一切反応しなくなります。状況か変われば再度っていうのもあるのでしょうけど、別の場所で同じ群れにAのワームを通しても完全にスルーでした。それをBというワームに帰ると再度チヌの反応が戻りますが、やはり1匹2匹と疑い始めると群れ全体が見切りました。ちなみにリグの変更では反応が戻らなかったので、チヌはワームの形をしっかりと認識しているのがハッキリと見て取れる行動でした。



海苔を食うチヌをどうにか腕で振り向かせるというチャレンジは無謀かと思いきや、掛けることは出来ませんでしたがキチンと収穫はありました。



これはどの魚もだと思うの事で、流れの緩い場所でのラインというのは魚に完全に見えしまっていると思っています。それはどんなにラインを細くしてもです。

ただ木を隠すなら森の中という様に水の流れの中にラ忍ばせたり、ルアーにアクションを付けたりして動かす事で誤魔化し、魚の気を紛らわせていると思っているのですが、海苔を食ってるチヌにルアーを垂らすとルアーを避けるのではなくラインを避ける様に泳いで行きます。



これは偶然なのですか、海苔よりも上の水面ギリギリ(ほぼ護岸)をトレースする様な形になった時に口周りの白い年無しチヌが群れの下から突然スッと現れて激しく水面を割りました。





残念ながら掛けるに至らなかったのですが、やはりラインというのは魚にとっては違和感の一つで見えているものなんだなと改めて思いました。



後はチヌの背後の取り方がその場でクルって回って背後に回ってゆっくり近付いてガブッて感じでした。



 

絵にするとこんな感じです。もしかしたらテトラ等々に囲まれた狭い場所だったかもしれませんが、ワームを追い掛けてくるチヌは例外なくクルリと華麗に回ってルアーの真後ろに着いてましたね。



後は思い出す度に追記していこうと思います。



最後に今回の記事は決してこうだと決め付ける訳ではなく、他の方の意見も聞きたくてブログ記事にしました。



今回の事を参考にして貰うのも構いませんし、他にあーだよこーだよとご指摘を頂けたら嬉しいですが、真っ向からお話しにならない様な否定的な意見は如何なる場合であってもスルーですので予めご了承くださいね。



チヌのみぞ知ると思った方は↓ポチッとお願いします
ブログランキング・にほんブログ村へ