5月16日頃に「うらそえ文藝」第20号が発売予定
星雅彦氏が編集長として最後の号になります。星氏は右翼・左翼の立場を問わず対談をし、紙面に掲載する編集方針で「うらそえ文藝」は沖縄では特異な立場の書籍でした。星氏が編集長を辞すると恐らくその特異な立場が維持されることはないでしょう。星氏のように真っ直ぐな気持ちで、右翼・左翼の立場を問わず対談ができ本音を引き出せる人物は中々いません。
ぼくの論文も掲載されるので、是非読んでください。
定価1,000円(税込み) よろしくお願いします。
【内容】
特集 日本の戦争その実態 満洲事変から沖縄戦へ
対談 徳永信一 VS 星 雅彦
論文 上原正稔・大城武・ましこひでのり・平安名尚
研究エッセイ 短歌を琉歌に―訳の試み 大城立裕
沖縄現代詩・エッセイ・2015アンソロジー・詩論
蒲郡市文化協会寄稿―短歌・俳句
短詩型韻文の世界・琉歌・エッセイ・随筆・小説
戯曲・われらの同人誌・浦添市文化協会エッセイ
その中に星雅彦さんの集団自決に関する寄稿があったんで、まだ読んでない人の為に一部抜粋して書いときます。↓
■1970年3月28日に、渡嘉敷村遺族会主催で「白玉の塔」において、戦没者の25回忌合同慰霊祭を執り行った。
招待を受けて参列する為に、当時同島に駐留していた赤松元隊長ほか生き残り将兵14人と遺族3人らが次々と旅客機のタラップから降りてきた。
そのとき突然大声で「赤松帰れ!人殺し帰れ!」と、民主団体(沖縄キリスト者の会・歴史社会科教育者協議会・原水協ら)から激しい抗議の声が飛んだ。(略)
赤松元隊長ほか知念副官・連下小隊長・谷本下士官らを囲んで記者会見が開かれた。
記者「住民を自決に追いやった責任をどうとったか?」
連下「こうやって隊長がやってきたではないか。責任というが、もし本当の事を言ったらどうなるか。大変な事になるんですよ」
記者「本当の事を言って・・・よし、大変な事になろうじゃないか」
連下「本当の事を言っても沖縄のマスコミは取り上げないではないか!(興奮した口調で)。それに色々な人に迷惑が掛かるんだ。それは言えない」
記者「・・・」(虚を突かれて沈黙)
赤松「この問題は色んな事を含んでいるので、そっとしておいて欲しいと前にも言ったはずだ」
その後しばらく記者会見は続いたが、現場に居た筆者は連下の言葉が鮮明に思い出される。
それに後年、「本当の事とは援護金の支給を受ける為に、軍命によって集団自決が起きた事にして、住民は準軍属として援護金を受けている」その事を指していたと思う。そのような事は秘密裏に行なわれた。
集団自決の遺族は軍命によって肉親が自決した事で受給が適用されたのだという関係者の説明があった。(略)
ここで傾向の強い新聞社と勇敢に戦った上原正稔個人の裁判について触れておきたい。(その後上原さんの過去の実績やパンドラ訴訟に触れた上で)
・・ともあれ一個人が新聞社に勝訴した訳だし、沖縄の異常な言論空間に対して上原正稔が対決して勝った訳だ。(略)
今日、反骨の精神を持つ上原正稔のような人を支持する仲間達が出現して、じっくり構想を練って何か行動を起こしてくれるならば面白くなりそうだが・・どうなる事やら。(引用終わり)
↑自分も含め、ネット界隈には「支持する仲間達」が大勢居そうですな。
但し自分も含め、そのほとんどはバラバラで組織力一切無し!・・というジレンマ(~ヘ~;)
個人でも戦った上原さんを見習わねば。
※なお、上の抜粋読んで興味持たれた方はぜひ雑誌【沖縄世論】をご購入下さいませm(__)m