ドイツと私

ドイツ生活3回目、ドイツ初上陸は30年前。
今まで知らなかったことや考えても見なかったこと、再発見することはまだまだ!

ドイツの歯医者

2016-07-21 | ドイツの日常

ああ、今でも思い出す。

手を抜いていたなあ、子供の頃の歯磨き。

うちの子供達が小さかった頃は、『しまじろう』にどれだけ歯磨きが大切か、なんてことを教えてもらっていたけれども。。。そんなものは当時はないし。

時々保健室の先生がビッグサイズの歯ブラシで『こうやって磨くんですよ』的なことをやってくれていたくらい。

 

しかしながら、そんな過去のことを悔やんでいても仕方がない。

今を生きているのだから。。。なんて。

 

というのも、先日奥歯の詰め物がポロリとはずれてしまったのだ。

慌ててすぐに歯医者に行くと、

『あー、これは王冠にしないとダメですねー』とのこと。

若い女性の歯科医である。

マスクをしているからその目しか見えないんだけど、その目の中に確かに見えた、、、ような気がした、

お金のマーク

自己負担となる治療は相当儲かるらしいのだ。

 

それでも弱気ながらいちおう抗ってみた。

『王冠は健康な歯を削るんですよね? できればやりたくないんですけど。。。』

『ですからね、神経を抜かれた歯はもろくなっているんです。これに詰め物をしてもムダなわけです。』

『あ、そ、そうですか。。。じゃあ見積もりだしてください。。。』

すると若い女性歯医者の目がさらにキラリと光った、、、ような気がした。

 

そして治療の見積もりが送られてきた。

金額は、保険が負担する金額を差し引いても700ユーロを超えている。 ほほ〜。

それを健康保険に連絡する。保険が負担する金額の確認書がいるのだ。

電話の向こうの健康保険の事務員は

『これは少々ボラれている気がしますので、できれば別の歯医者でセカンドオピニオンをもらうことをお勧めします』という。

ちょうど近所に友達で歯医者がいるので聞いてみると『王冠のタイプは三つあって、タイプ1なら高すぎ、2と3なら妥当でしょう。だからどのタイプの王冠を予定しているのか歯医者に聞いてみたら?』と。

私は言われた通りに歯医者に掛け合ってみた。するとひとことで

『うちはこれしかやってませんよ』と、なんとタイプ1を指すではないか。。。やっぱりね。

いい金づるなんですな。

それはもう、『いやなら他の歯医者探したら?』とでも言いそうな感じである。

しかし歯医者の友達が言うには、今は患者が多すぎてどの歯医者でも予約は簡単に取れない状況とのこと。

足元見られてる、ってことですわな。

 

そんな感じで、結局は歯医者の請求する通りの金額を払うことなった。

まあね、歯を大事にしなかった私のせいでもあるわけだし。。。

 

そして、第1回目の治療に行ってきたわけ。

もう、失神でもしてしまうのじゃないか、とまで思ってしまった。

こんなひどい仕打ちを受けたのは初めてだと思う。

 

担当する歯科医は若い女性。これはどう見ても見習い。

助手を務める女性は言葉の訛りからして東の方の国から来たらしい若い女性。

しかしその二人、それほど年は変わらないみたいなのにドイツ語の敬称で話している。

歯科医の女性が『私が医者なのよ!あなたは単なるアシスタント!』というあらわれなのか?

それとも単純にどちらかがこの歯科医院に来たばかりなのか? ま、どうでもいいんだけども。。。

 

いや、もっとびっくりしたのは、この若い二人が私の大事な歯を治療している最中にこんな会話をしていたことだ。

助手『ヘアスタイル素敵ですね!どちらの美容院に行かれたんですか?』

歯科医『ホント?ありがとう!シュツットガルトの○○××っていうところに行ったのよ♪』

助手 『素敵だわ〜!』

 

とか

 

助手『あと1週間仕事すれば休暇なんです〜♪』

歯科医『いいわね〜、どこに行くの〜?』

助手『クレタ島に行ってきます。今から楽しみ〜♪』

 

私はそんな会話を聞きながら苦痛に耐えるべく体を硬直しているという信じられない状況

こんなことは日本では絶対に考えられないでしょ

 

その見習い歯医者がまたデリカシーのない手荒な仕事で。。。まず麻酔注射が痛い。

今までな何回か麻酔注射は経験したけれども、こんなに痛いのは初めて。

だいたい、歯の根元から1センチくらい離れたところに針が刺さってたし。

『え、そっち〜??』と頭の中でもがく私。

 

さてそれから1時間以上にも及ぶ戦いが始まった。

『何かあったら左手で教えてください』ですと。

でも注射の件はもう終わっちゃったから今から言っても意味ない。。。しょうがない。

それから1時間以上も、私の口は開かれたまんま。

ドリルからほとばしる水が顔や私のTシャツにまで飛び散ってたし。

いや、そんなことよりも、ドリルの金属と、さらに水分を吸引する金属のホース。

これが歯の上に置いた状態で作業されて、そこに時々唇の端っこをが挟まれて、超痛い

だって、まるでテコと支点の要領で使われている状況なんである。。。

言われたとおり左手をあげて『あの、唇が押されていたいんですけど』と言うと、最初は気をつけていたようだけど、そのうちまた挟まれて痛い状況に。

まあ詳細はともかく、こんな手荒な扱いを歯医者で受けたのは日本でもドイツでも初めての経験

1時間以上戦った後の私の唇。。。口は裂けて皮が剥けているし、口の中はガビガビ。

やっとこさで『はい、じゃあ口をゆすいでいいです』と言われ、

震えながら紙コップを持つ私に、若い女性歯医者は

『Alles gut?!』

この言葉がまた私の脳神経をさらに刺激する。

もー、この無神経な言い方キラい〜! 

『大丈夫なわけだいだろ〜!』と言いたいんだけど、麻酔で口も動かせないし〜

『そんなこと聞くんだったら、おしゃべりなんかしないでマジメに集中して仕事しろー

 

しばらくすると歯科医院長が入ってきた。

Wie geht es Ihnen? と聞かれる。

私は決して無愛想な人間ではない! でもここでは無愛想にならざるをえず、

Das war kein Vergnügen. 『楽しいことではない』と言うと、院長はそれを無視して、

私の口の中の工事現場をチェックした。

『日本で治療した歯だそうですね? とてもよくできています。』

『30年くらい前のものですけど』

ドイツの歯医者でこのコメントを聞くのは初めてではない。治療の仕方がちょっと違うのだそうで、どこで治療したのかと必ず聞かれる。

 

 

さて、やっと解放されて時計を見てみると、もう3時を指していた! 3時間もいたことになる。

それから歯科医院を後にした。

幽霊のようにヨロヨロと家路に着いたのであった。。。

 

ちなみにこの歯科医院のフェイスブックを覗いてみたら、『マジョルカ島での研修会』とか、オーストリアのチロルでの『社員旅行』とかどこかのホールを借りてのクリスマスパーティーとか、派手にやってるじゃあありませんか!

 

あー、ここの歯医者にはもう行きたくないよー!

でもあと2回行かなくちゃいけないんだよね。。。もー!

 

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Leinsamen (ラインザーメン)で便秘解消!

2016-01-14 | 食べること

12月は風邪で2週間くらい家でダラダラしておりまして、

そのまま冬休みに入ってやっぱりそのままダラダラしていたのですが。

クリスマス時期は恒例のチョコレートが出回り、ほぼ毎日チョコレートを口にする毎日が。。。

 

そんな冬休みも終わり今週からまた『あけおめことよろ』を言わなくてもいい日常がはじまっております。

 

さて、ちょっと前に『チアシード』なるものが出回っているというのを聞いておりまして、

オメガスリーの含有量が多いとされる何かの種子とのことで、便秘解消になる健康食とのこと。

ちょっと興味があるなと思っていたところに、それに関する新聞の記事を発見。

その記事には『チアシードが最近はやっていますが、ラインザーメンならもっとお手軽に入手できますよ』とあった。

ラインザーメン! あの、ごまやケシの実とかといっしょにパンにまぶしてあるあれですね!

 


Bildergebnis für leinsamen             Bildergebnis für leinsamen

これで1.30ユーロ                 ラインザーメン入り黒パン

 

スーパーで店頭に並んでいるのはいつも見ていたんだけど、その記事を見てさっそく入手。

朝食のミューズリーに小さじ1−2杯入れるだけ。

味はラインザーメンだけで味わって食べるとナッツに似た風味があるけれど、ミューズリーと一緒に食べるとほとんど入ってないのも同然。

ドイツでは昔から便秘にいいとして食されている。

 

ちなみにチアシードっていうのはこちら

Bildergebnis für chiasamen alnatura

これで3.45ユーロ!

チアシードはごまよりちょっと小さいくらいの粒。味もにおいも特になし。

 

Bildergebnis für chiasamen alnatura

水分を吸収すると、膨らんで丸いヌルヌルになるから、チアシードプリン (Chiasamenpudding) と呼ばれる食べ方もある。

でもわたし的にはちょっと。。。

 

さあ、今日も朝食に欲張ってラインザーメンとチアシード両方を入れたチョコミューズリーを食べて一日がんばろっと!

 

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ブライギーセン Bleigießen ドイツで新年を占う! 

2016-01-11 | ドイツ文化

明けましておめでとうございます。

今年もよろしくお願いします。
 
しばらく更新していませんでした。
こんなに時間が経過しているとは。。。
 
 
 
さて、今日はブライギーセンの話題。
 
日本では神社でおみくじを買ってみたり、デパートの福袋を買ってみたり、いろいろな『新年を占う』習慣がありますよねぇ。
 
ドイツにはそれと似たような  Bleigießen というのがありました。
 
『ありました』というのは、私が今まで知らなかった、という意味なんですけれども。
 
年末にスーパーやドラッグストアで販売されていたんですね。
 
『Blei ブライ』というのは『鉛』のこと。
 
まず鉛の塊をスプーンで溶かしたものを冷水に流す。
すると鉛は冷水の中で冷やされ様々な形になって固まるのですね。
でもって、それがどんな形になったかを見て新年を占うというものなんですね。
 
スーパーなどで売られているのブライギーセンのセットには溶かす前の鉛がいろんなラッキーシンボルの形状で入っておりまして、
あとは溶かすスプーン。
 
 
 
    Bildergebnis für bleigießen こんなかんじで売られてます。
 
 
 
 
 
Bildergebnis für bleigießen ろうそくの炎で簡単に溶けてしまうんです。

 
 Bildergebnis für bleigießen こんな形になることもあるらしい。
 
 
 
じゃあどんな形に見えたらどんな運勢なの? というリストもそパッケージの裏あたりに記載されているのだけれども、ネットで www.bleigiessen.de とかのサイトもありました。
 
今回の大晦日は夫の姉のうちで集まったので、みんなであーだこーだ言いながら運勢を占ってみたわけですが、
なんというかその、どうひっくり返してみても何の形に似ているのかさっぱりわからずで。。。
結局のところ『ま、なんでもいっか!』ということで終了することに。
 
しかし、これがドイツの一般的な習慣だとすると、毎年おおみそかに大量の鉛がゴミとして出るわけですね。
鉛は電池と同じで『特別分別ごみ』なのでその辺のゴミ箱に入れる訳にもいかないわけで。。。
そう考えると環境問題的にはあまりオススメできない習慣とも言えますな。。。
 
ま、2回目はないかな、と。。。
 
 
 こんなかんじで始まった2016年でございます。
今年もよろしくお願いいたします
 
 
 
 

Bananenbrot バナナパン

2015-08-03 | 食べること
 
娘が友達とティーパーティーをすると言い出した。
 
だから、友達といっしょに Bananenbrot を作るとのこと。
 
へ~、そうなんだ。 でももう夜の8時を回ってますけど?
 
それにしてもバナナパンって? どんなもの? 聞いたことないんだけど。
 
パンはふつうイーストで作るものなんだけど、知ってた?
 
 
詳しく友達が選んだレシピを聞いてみるとバナナのパウンドケーキじゃん。
 
 
友達と夜の9時から台所でキャッキャとやっている。
 
砂糖をこぼしてキャッキャ、 ミキサーでタラタラと材料を混ぜてキャッキャ
 
そしてどーしても口を挟みたくなる私... しかし!ガマン、ガマン。
 
でもあんまりタラタラしてるもんだから、ついつい 『生地をふっくらとさせるBPはね、投入したらさっさと仕上げないとだめなのよね』なんて言ってみる。
 
『そんなこと、いいのママ!』とキャッキャと返される。
 
何をやっても楽しい16歳なんである。
 
なにしろ作り始めたのが夜9時だったから焼き上がったのは夜11時を過ぎていた。
 
そんなわけで、結局後片付けは私の仕事となってしまったが、できばえはなかなかのものである。
 
バナナが入っているから生地はしっとりしていて、チョコレートも刻んでいれたからさらにおいしい。
 
ま、娘たちが作ったバナナパンは次の日別の友達のうちへ持って行って約束通りティーパーティーをやったらしい。
 
 
 
だもんだから、うちの夫と息子用に私も作ってみた。
 

 
 
Bildergebnis für bananenbrot
 
 
 
バナナパン (バナナパウンドケーキ)
 
バター 150g
卵2個
砂糖150g
 
小麦粉180g
バニラプディングパウダー1袋 (なかったらコーンスターチ40gとバニラ香料)
BPこさじ1
 
ヘーゼルナッツ粉100g (あれば、ね)
きざみチョコ100g (200gならもっとおいしい)
バナナピューレ3本分
 
180度で50分くらい様子を見まーす
 
 
 

ドイツ式?ダイエット FDH

2015-07-26 | 食べること


デブとは言われないまでも、年を重ねるごとに体重も右肩上がりとなっている今日この頃。

 
ああ、それなのに毎日食べたい放題。
 
甘いものも食べたい放題。
 
だもんだから着替えのときにおなかが邪魔になって大変、なんていうことまでに。
 
 
だから! いつまででもこんなんじゃあいけない!
 
ってことで、FDH(エフデーハー)を始めた。
 
 
FDHってね、じつは新しいダイエット法でもなんでもなく、
 
F (fressen 食う)
D (die)
H (Hälfte 半分)
 
Friss die Hälfte!  つまり食べる量を半分にしとけ!というだけのことです、はい。
 
いろんなダイエット法があるんだけど、やっぱり基本的に食べる量を減らさないとなんにもならないってことなんですね。
ちょっと運動したくらいじゃ何も変わらないし。
 
 
それでまあ、そのFDHを心がけてから1週間経過したわけです。
今年の夏はドイツも猛暑が続いて、食欲もあまりないからやりやすかった、というのもあるんだけど。
 
 置き換えダイエットも買ってみたりして Aldiで4ユーロ!
 
 
だいたい1キロは減った。たった1キロだけど、それだけでもなかなかいいかんじ。 
気のせいかあんまりお腹がじゃまにならない。
 
 
さて、問題はここからなんですね。 このままFDHをキープできるかどうか!
猛暑が少し和らいで、快適な天気になると食欲がまた復活しちゃうかもしれない、気をつけなきゃ!
 
...なんて言いつつ、今日はついアプリコットシュトロイゼルくーヘンを作ってしまった。
 
 
アプリコットは今が旬。
 
Bild in Originalgröße anzeigen
 
 
そのまま食べるとたいしておいしくもないことが多くて、あまり好きじゃないんだけど、
ケーキにすると酸味が出ておいしくなるんですな。
 
だから私の大好きなシュトロイゼルクーヘンにしてしまおう。
 
 
 
まだほんのり温かいくらいでクリームを添えて食べるのがいいんだな~。
 
 
私のFDH計画、どうなることやら
 
 
 

花を愛でる

2015-07-13 | 日記

最近ちょっと日本のテレビを見なくなっていたんだけど、

『月曜から夜更かし』という番組を見てから『マツコ』にはまっている。
 
最近大人気であるらしいマツコ。
マツコの出る番組がなぜゆえこれほど視聴率があがるのか、なんていう記事も出るくらい。
 
さて、その『月曜から夜更かし』で取り上げられたテーマで
 
『年をとると花を愛でるようになる』
 
というのがあった。
 
そのタイトルを見ただけで、『なるほど~!』と思っちゃったんですな。
 
 
街でのインタビューで、『花に興味なんかないし~』と言っている若い女性と、『きれいな花を見るといやされるわ~』と言っている年配の人。
 
むむ~、とっくに『花にいやされるチーム』に入っちゃっている私である。 
 
 
『庭に植えたバラの花がきれいに咲いたね~!』なんて夫と二人で感動しているわけだから、ものすごくうなずける。
 
確かに、例えば夫と知り合った若かった頃、ふたりできれいな花に感動していた記憶はどう考えてもない。
 
『花の名前はよくわからないんだ』と豪語(?)していた夫も、そういえば最近よく花の名前を口にするようになった。
 
庭の手入れをいそいそとやってくれるのは夫である。
 
先日などは『庭仕事が楽しくて、いやされた~!』なんて言うしまつである。
 
さらにですね、人が花にいやされるようになるのは平均で40代に入ってからくらい、とのこと。
 
いや~、これにもぴったりマッチしてますわ~。
 
ってことは、私たちはごく平均的な中年っていうことなのね...
 

電車でお目にかかる人々

2015-07-08 | 日記

 

またまた変な人に遭遇してしまった。
 
夏休み前の最後のVHSの日本語講座が終わって、漫画大好きな若いオタク系の生徒さんたちに『よい夏休みを!』と挨拶してからS4に乗り込んだ。
 
電車はいつもより混んでいる。
 
Sバーンは二人ずつ向き合って計4人で座るボックス席みたいになっている。
混んでいるから空いている席はないように見えたのだけど、ひとつだけ空いている席があるのに気づいて、その席にめがけて直行した。
 
ずーっとスマホから目を離そうとしない若い女性が窓際二座っていて、その隣に陣取ることができた。
私の目の前には美人の30代前半くらいの女性が座っている。
そのとなりには若い男性がいて、彼は窓の外をずっと見ている。
 
なんかヘンだなと気がついたのは、乗ってからのこと。
私の前に座っている美人女性のどこかから、何やら液体がたらりと落ちるのが見えたような気がした。
 
『ん?』と思っで目の前の女性に視線が行く。
女性は濃い色のジーンズをはいていた。そのジーンズの太ももあたりに濡れた跡が見える。
 
『えっ?』と思ってよく見ると、膝の上においてある黒いリュックにかけた手の指からタラリと液体が落ちるのが見えた。
 
『な、なんで指から液体が? この液体はいったい何?』
まんと、何のためなのかわからないんだけど、要するにつばを指ですくって床に落としているのであった。
 
『えーっ?? ちょ、ちょっとー!』 思わず私は自分の足をひいた。
 
その行動は長くは続かなかったものの、時々親指と人差し指ですくったつばをピーンと床に飛ばすんである。 
目の前に座っている私は気が気じゃあない!
私の隣のスマホの彼女、いくらスマホに夢中でも、気がついているはず! なのに、スマホ女はまったくの無関心のようである。
窓をずっと見ている男も同じく知らん顔。
 
ってことは、その美人女性の奇妙な行動に目が釘付けになったのは私一人。
 
だいたい電車が混んでいたのに、この席だけが空いていた、っていうところがそもそもヘンだったのか。
 
 
つばを飛ばすのをやめたと思ったら、今度は目をつぶった。
そしてその顔に笑みをうかべている。
ちょっと、やっぱり不気味。
 
まるで今にも声を出して笑い始めるのじゃないか、と思われる一瞬もあり。
夢でもみているんかい?...、が彼女は寝ているのではない。
 
そしてまた目を開けた。
でも今度はこちらに視線が向けられている。
その表情は先ほどとはうって変わって無表情である。
無表情なのはさらに不気味。
もしかしたら、視線はこちらを向いていても私の存在は彼女の目に入っていなかったのかもしれない。
 
この人、もしかしてラリってる?
 
なんだか、身の危険さえ感じられる。
 
それとも、時々あくびをしているところを見ると、単なるお疲れなのか?
 
身なりはというと、あくまでもフツーの人である。どちらかというとおしゃれに多少気を使っているというタイプで清潔感もある。
それにつばを床に落とすっていう行動はどう考えても合ってない。
 
 
気がつくと、左隣の4人がけの席が空いた。
 
若干、身の危険を感じていた私は『席かわった方がいいかな?』と思い悩んでいると、つば落とし美人は次の駅で電車を降りていった。
しかも電車を降りて行く彼女は意外に普通のテンポであった。
駅の階段を下りていく彼女が見えたけど、まったくもってフツーの人そのものであった。
 
それとも私の目の錯覚だったのかしらん?  ...んなことないか。
 
 
まったく電車の中にはいろんな人がいるんだなあ、もう。
 

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2015-06-25 | 日記

うちの中国人の留学生がきのう中国へ帰っていった。

まる5ヶ月うちで預かったというわけ。
 
正直言って『めんどくさいな~』と思ったこともしばしばありましたよ。
でも後半はあっという間でしたわ。
 
我が家は、息子と私がしょっちゅう険悪ムードなので、彼女が『まったくも~!』と思っていたことも多かったとも思います。
 
まあ、それでも私はできる限りのことはやってあげたつもり。
 
娘ととっても仲がよくて、娘と一緒に過ごす時間は少なくとも楽しかったもよう。
 
 
フランクフルト空港へ行くバスの乗り場まで車で送っていくつもりにしていたんだけど、
 
『友達が送ってくれるから、電車で行きます』ということで、マーバッハの駅まで友達二人と娘と送っていった。
 
すでにウルウルしちゃっている彼女、『ありがとう』と言ってくれた。
 
いつもピョンピョンしているかんじの元気でおもしろい子であった。
 
私もつられてセンチメンタルになっちゃったりして。
 
 
バス乗り場まで送っていった娘が帰ってきた。
 
『どうだった?』と聞いてみると、
 
バスが発車するまでの間、4人で別れを惜しんでやっぱり泣いていたらしい。
 
それを見たバスの運転手が、『もうみんな乗っちゃって一緒に行けば~!』と言われて、笑ったらしい。
 
うんうん、わかるよ~!
 
 
すると娘は、
『でもねママ、今年のクリスマスにはまたうちに来たいって言ってるの。 ね、いいでしょ?』ですって!
『マジ~?でもせいぜい1週間くらいでしょ?』と言ってみると、
『2週間くらい!』ですって...
 
ま、いいんだけどさ...
 
これで終わりじゃなかったわけね...
 
 
 
 

見てしまったネコババ現場(たぶん)

2015-06-25 | 日記

電車に乗ると人間ウオッチングができておもしろい、なんて思っていたんだけど、

今日目撃したのはなんというか、その、あまり見たくないものであった。
 
というのも、
シュツットガルトの中心街へ行くのに乗る電車S4。
私が乗り込んだ一番前の車両のちょうど私が座ろうと思っていた4人がけの席に中年の女の人がすでに一人で座っていた。
しゃきっとしたかんじの私よりもちょっと年上くらいの彼女は青と白のピンストライプのシャツと紺のブレザー。
大きめのバッグが横においてあって、エルメス調のシルクのスカーフがちらりとのぞいている。
目をつぶっているので、そうとうお疲れのようである。
ドイツの電車ではあまり見ない光景である。
 
そんなわけで私はその場所はあきらめて斜めむかいの席に座った.
女性は進行方向を向いていて、私はその斜め前方の進行方向右側の壁側の席で、
その女性の席がちょうどよく見える位置だった。
 
4駅行ったところのLBで、彼女は自分が降りる駅についたことにやっと気がついたのか、少々慌て気味にスカーフをバッグから取り出して首に巻き、その後早足で電車を出て行った.
それと入れ替わりに、こんどは60歳代くらいの女性が空いた席をねらったように乗り込んできた.
その年配の女性が座ろうとした瞬間、座席と座席の間にかなりの厚みのある四角い黒い物があることに気がついた。
財布が落ちていたのだった。
 
どう考えてみてもあのブレザーの女性のもの。
 
次の瞬間そのばあさんがそれを手に取るのを見て、
さっきの女性は今おりていったばかりだから、電車の入り口あたりから『忘れ物ですよ~!』とでも言うのだろうとおもいきや、なんと、
自分の持っていたハンドバッグじゃなく(ハンドバッグはファスナーを開けないといけないタイプだったからか?)、もうひとつ持っていたパンパンに詰まった買い物袋に急いで押し込んだんである!
 
ちょ、ちょっと待ってよばあさん! その財布は絶対にアンタのじゃあない。
 
私はつまりこのばあさんがネコババする現場を目撃しちゃったわけである。
 
そういうことするんだ~、このばあさん!
 
一見そんなことをしそうなばあさんじゃないと思ったのに、である。
でもそのネコババ現場を目撃しちゃったら、急にずるがしこいばあさんに見えてくる。
 
 
人間ウオッチングとはいえ、こういうのは見たくなかったな。
 
そのばあさんは、あたりを見回すなんてことはいっさいしなかった。
ばあさんの視線は拾った財布から買い物袋、そしてそのあとは何ごともなかったかのように、別の袋から出した雑誌に移動してそのまま、動く気配はない。
 
斜め向かいのよく見える席からその一部始終を私が見ていたわけだから、ふつうなら『誰かが見ている』ことはわかったはずである。
しかも、そんな犯罪(ネコババは犯罪です)を犯そうとしている訳だから他人の視線が気になって当然のこと。
なのにそのばあさんは慌てる様子もなく、ごくごくフツーにしている。
いや、周りにいっさい目を向けようとしないのは、必死でフツーにしているしていたからなのかもしれない。
または、よっぽど度胸がいいばあさんなのか?
 
さて、その一部始終を見ていた私。
どうしよう?
 
すぐに立ち上がって、そのばあさんに
『今あなたのやったことは犯罪です! でも今すぐに出してその人に連絡してあげてください! そうすれば犯罪ではなくなります.それだけでなく、きっとその人は喜んであなたはとてもいい気分になることでしょう。さあ!今すぐにそのお財布を出しなさい!さあ!』
 
な~んて言っている私を想像してみたのだけれど、できるわけない。
 
それに、もし言ったとしてもばあさんは
『これは私が落とした財布なのだ!』としらを切ったに違いない。
『あんたにそんなことを言われる筋合いはない』なんて言っちゃってたかもしれない。
逆に名誉毀損だなんて騒がれちゃうかもしれないもんね。
 
さりげなくそのばあさんの横に座って、耳元でささやいてみようか?
『私はずっと見てましたよ~ん』
それでもってニヤッと意味深に微笑んでみるんである。
なんちゃって、そんな役者じみたことは私にはとうていできない。
 
それなら、ばあさん本人じゃなく、第3者に言ってみるのはどうか?
たとえば私の真向かいに座っている中年男性。
またはそのばあさんの真向かいに座っている若い女性。
 
『私ね、見てたんです、あのばあさんがお財布をネコババするところを!一緒に解決してくれませんか?』なんて。
 
だいたい、どうして私以外に誰も見ていなかったんだろうか?
いや、見ていたんだけど、私と同じで何も言えなかったか、それとも『めんどくさいことに関わりたくない』から無視しているだけなのか。
 
本当に私だけが見ていたのだとして、それで誰かに助けを求めたとしても、きっとだれも相手にしてはくれないのが現実だろうと思う。
 
警察に行ってみる?
いや警察だってきっと『そんなヒマはありませんから』と取り合ってくれないだろうな。
 
 
とかなんとか考えているうちに電車は中央駅に到着。
多くの人がここで電車を降りるのに、ばあさんは降りようとしない。
その次の駅でもかなりの人が降りたが、ばあさんはここでも降りようとしない。
そして私の目的地に到着。
6時にVHSの予定なのに時計はもう5時57分をさしている。急がなきゃ!
私が電車を降りると、そのばあさんも降りた。
私は急がなきゃいけなかったので早足で歩きながら、でもやっぱり気になってそのばあさんがどちらの方向に行くのか見届けるべく(何の目的もないんだけど)時々後ろを振り返る。
ばあさんがホームに降りたまま立ち尽くしているのが最後に見えた。
 
いったいどこに行くつもりだったのだろう?
お財布を見つけたから予定変更したんだろうか?
ホームから動かないということは通常なら電車を乗り換えるためのはず。 でもばあさんと私が降りた駅は乗り換えの駅ではない。
じゃあなんで?
 
と、そこでまた別のことに気がついた。
もし電車の中でお財布を見つけて、ネコババしないで届ける場合、やっぱりそのお財布と一緒に電車を降りなければならない、ということになる。
だって電車には運転手が一人しか乗っていない訳だし。
ってことは、あのばあさんはもしかしたらその足で『落とし物預かり所』まで行ったかもしれないわけだ。
 
でも...
 
それからばあさんがどうしたのかは想像するしかない。
 
DBの『落とし物預かり所』に行ってくれている、と願うしかない。
 
 
 
まったくそれにしても、お財布を落としたのが私じゃなくて、よかった。
気をつけなくちゃ!
 
 

ドイツのスピード違反 (初めてでもないんだけど...)

2015-06-11 | 日記

うっかりまたやっちゃってた

スピード違反...
 
知らなかった、気がついてなかった、ぜんぜんわからなかった カメラが設置されてたなんて...
 
学校の休みで出かけていたあいだの郵便物が少したまっていたんだけれども、大事そうなものはとくにないと思い放置していた。
税務署とかから来る郵便物はいつもリサイクルの封筒でグレーっぽいやつだけど、その封筒はきれいな白のしっかりした封筒。
そんな封筒で来る差出人なしの郵便なんて、どうせ何かの宣伝とかに違いないと思っていたんだけど、まあそれでも一応あけてみようと開けてびっくり
 
バドミントンに出かけるときいつも通る州道27号線。
80キロ制限が基本なんだけど、老朽が疑われるということでほんの200mくらいだけ60キロ制限になっている橋みたいなところがあって、
そこの草むらの中あたりにきっと立ってたんだろうなぁ、トホホ...
 
『少なく見積もっても87キロで走ってたから27キロオーバーでしたよ!』って、
ご丁寧に写真付きの通知が来た。
 
白黒で画素数の少ない写真。
 
運転しているのは...まさしく私でございます、はい。
 
 
 
車が夫の名前で登録してあるもんだから、通知は夫宛になっていた。
 
『あなた(夫の)の名前で登録されている車を女性ドライバーが運転しているので、心当たりがあるなら誰だったのか、心当たりがないならない、を明記してこの通知がついてから1週間以内に返信するように!』
 
と書かれてある。
 
画素数の少ないマヌケ顔で私が女だとわかったんだから、ちょっと一安心(してる場合じゃないけど)。
 
しかし! スピード違反もそうだけども、その通知の日にちがなんと1ヶ月前!
つまりその通知はなんと届いてから1ヶ月くらい放置されていた...ってもちろん私の落ち度。
郵便物を全部チェックしてなかったのが悪いんだけど。
 
 
だ、だって、『どうせ銀行か、保険会社とかからの何かのお知らせだろう』と思い込んで、開封していなかったわけなんだもん...
 
だいたい差出人が書いてない郵便物が多すぎるし!
 
差出人の名前くらい書け!なんて、逆切れしたりして...
 
 
 
 
27キロオーバーがいくらの罰金になるのかしら~?
 
 
こんなとき、インターネットってほんとに便利。
 
市内の50キロ制限のところだったら100ユーロのところだったけど、そうじゃなかったから80ユーロの罰金。
 
さらにさらに!1点をいただいてしまうらしい。
 
うわ~ん、生まれて初めてのポイント稼いでしまった。。。そのポイントだけは稼ぎたくなかったけど...
 
しょうがないな、払うしかない。
 
 
 
 
 

ドイツ チョコレートバトル!

2015-03-17 | 食べること

Stiftung Warentest という、いろーんな商品を比較して評価点をつける団体がある。

ドイツでは知らない人はいない。
ADAC(日本のジャフと同じ団体)の出す自動車テストとか、これに似たようなことをしていろいろテストしている団体はほかにもたくさんある。
たとえばエコに焦点をあてたものや、コンピュータ関連とか、それはそれは数あまた。
 
もちろんテストするにはコストがかかるので、まとめた結果を雑誌にして販売している。
 
それでもって、『え~っ? あの有名なブランドが~?』なんて結果が出るとニュースになってひろめられる。
 
まったくメーカー側はうかうかしていられないわけだ。
 
ドイツ人って、ものを比較して出たテータを表でまとめて、最終的に評価点をつける、というのが大好きな国民のようである。
 
消費者にすればありがたいことだけど。
まあ企業にとっても品質向上につながるのじゃないか、なんて。
 
 
いろんな商品を比較するのは雑誌だけじゃなく、テレビの番組も少なくない。
 
テレビだとビデオを使うから、何をどういうふうになんのために実験しているのか、一目瞭然でとってもわかりやすい。
 
 
食品だとだいたいは有名ブランドとアルディやリドルのディスカウンターと呼ばれるスーパーと比較されることが多い。
 
 
前置きがながくなってしまったけど、今回はイースターに必ず見かけるウサギの形のチョコレートのテストをやっていたのが面白かった。
 
 
比べたのは チョコで有名なブランド Lindt と それより若干安めのブランド Milka、ディスカンターの  Aldi と  Lidl そしてビオ商品を扱うブランド Gepa であった。
 
大まかなテスト項目は、
 
1 値段がどのくらいか
2 カカオの量と砂糖の量はどのくらいの割合か
3 香料は人工香料か
4 化学薬品などの健康に被害を及ぼす物質が検出されるか
5 300人くらいの道行く人にどれが一番おいしいと思うかテストをしてもらう
 
だいたいこんなかんじだった。
 
値段についてはリントが一番高くて100グラム3ユーロ。
アルディーが一番安くて100グラム89セント。 その差3倍以上である。
 
さらに人工香料のヴァニリンを使っているのは全社。 
でも専門家に言わせると、材料にはこだわっているというのがモットーのリントまでもが人工香料をつかっているのは、『いかがなものか』らしい。
 
有毒物質についてはどれもクリア。
 
そして最後の『どれがいちばんおいしいか』のテストの結果は、
 
やっぱりね~!  アルディがトップ。 その次が僅差でリント!
 
ブランドイメージってすごいのね~!
 
アルディえらい! なんちゃって
 
今回夫の日本出張のおみやげで、イースターチョコをもたせたんだけど、個人的にあげるににはリント。 そうじゃなかったらアルディにしたんだけど、妥当な選択だったなと。
 
それで『やっぱりね~!』と思ったわけでした!
 
Bildergebnis für osterhase aldi
 
そ~なんだ~...
 
 

クロストレーナーついに買ったど!

2015-03-16 | 日記
 

義父母が車輪のない自転車のペダルをこぐタイプのホームトレーナーを持っているんだけど、

『いや~、今日はいい汗かいた!』系の話は話題に出てきたことがないもんだから、

きっと宝の持ち腐れになってるに違いない!と思い、


『使わないんだったら、もらってもいいよ』と夫に言わせてみたところ、


 『いや、ま~、でも~、いつかまた使うと思うんだよね~』とあっさり言われて、私のもくろみが失敗してしまった。

え~い!じゃあ買ってしまおう!

 

日本のフィットネスクラブでは『トレッドミル』と呼ばれていたと思う。

日本にいるときは、これに1時間乗るか乗らないかくらいの運動のために週に2−3回はフィットネスクラブに通っていたのだけど、

レベルを50くらいに合わせて、テレビを見ながらせっせとがんばれば45分くらいは楽勝で、汗びっしょりで充実感たっぷり!

 

値段はピンキリで、ちょっと高いし場所もとっちゃうけど、Kettlerのちょっといいヤツを買った。

ちょっといいヤツを買ったら、フィットネスクラブにおいてあるものと同じでとってもよろしい!

車輪のない自転車タイプなんかよりもずっといいよ!

 

Bildergebnis für kettler crosstrainer

ジョギングに行くよりも腰の負担が少ないような気もするし。

 

 

 


ドイツ語 流行語

2015-03-16 | ひとりごと

言葉は生きている。

 
いや、まさしくそのとうり。
 
方丈記にあるように『よどみに浮かぶうたかた』のように、できては消えしている言葉はたくさんある。 それよりもはるかに長い時間をかけてだけど、言葉はどんどん進化して行く~。
 
流行語としていたるところで耳にした言葉が何年かして、気が付いたらもう誰も言わなくなったものもあれば、いつしかついに広辞苑にとり入れられる言葉もある。
 
気をつけていないと、『ナウい』なんて言ってしまったら『歳がバレちゃうよ~!』と言われるか、『は???』である。
 
ドイツ語でも同じ現象はあるわけで。
 
たとえば、この4−5年前から在ドイツのトルコ人の若い人達のドイツ語をわざとまねてしゃべるというのがはやっていた。
 
Voll krass, eh!  とか Alder!(Alter!)うわ~すごい! まったくもう!みたいなかんじ。 krass は本来『ひどい』などの意味だけど。
Ich schwör! なにか断言する時についでに言うかんじで使う。 ドイツ語だと『誓う』という意味だから。
ちょっと怒ってるかんじで、トルコ人男性がしゃべっているかのようにしゃべるのが特徴。
 
トルコ系ドイツ人(トルコ系2世)でお笑いの世界で有名なタレントが何人かいて、その人達の『自虐的なギャグ』から広まったのじゃないかと思う。
自虐的というのはつまり、彼らの親や祖父母の世代の人の多くはドイツ語ができないままドイツに出稼ぎに来ていたのだけども、
その自分の親であるトルコ人のトルコなまりのドイツ語をまねして笑っているわけ。
これをやっているのがタレントがトルコ人だから、あっという間に人気が出た。
これがドイツ人のタレントだったらこんなに人気は出なかったに違いない。
 
車のナビの言語をこのカナキッシュドイツ語に変えるソフトも販売されているほど。
 
 
いずれにせよ流行語を作るのはいつの時代もどこの国でも若い人たち。
 
最近この4−5年くらいティーンエイジャーの子供たちがよく使う言葉でちょっと気になるもののひとつが、
 
Als ob! 
である。
 
本来なら『あたかも~のよう』と訳されるのものだけど。
『まさか~!』という意味で使われている。
 
最初これを我が家の子供たちが使っているのを聞いたとき、『それ間違えた使い方になってるよ!』と注意をうながしたのだけど、全然相手にしてもらえず。
 
最近大人も使っている(ついでに私も使っている)chillen    英語のchillをドイツ語読みにした動詞で『リラックスする』。
これはいつしか広辞苑入りかも。
 
やっぱり英語の影響は強い。
『nicht wirklich』は普通にドイツ語だろうと思っていたら、これも英語の『not really』をドイツ語に変えた新ドイツ語であるとのこと。
なるほど~!
 
最近ヒマなので、こんなことばかり考えている今日この頃でした~。。。
 
ついでに、ドイツでトルコと言えばDöner、なので写真をwikiから拝借!
おいしそ~! 見てると食べたくなってくるな~
 
 豚肉を串刺しにしたものをグリルしたものを
サラダとガーリックヨーグルトソースとパンに詰めて食べる。
 
Döner in für Deutschland klassischer Form
 
 
 
 こんなタイプもあるけど、
 Dürüm-Döner
 
 
やっぱりこのタイプがいちばん!
 Döner in Gobit-Brot
 
 
 お皿でおしとやかにレストランでも
 Döner Kebab auf einem Teller
 
 
 でもやっぱりお持ち帰りのこのタイプがかぶりつけるからおいしい!
 Döner im Fladenbrot und typischer Papierverpackung zum Verzehr
 
 

ドイツ新法案 Frauenquote 女性マネージャー率

2015-03-04 | 日記

 

Frauenquote と呼ばれる法案が本日可決した。

 
Freitag, 06. März 2015

"Historischer Schritt"Familienministerin Schwesig begeistert von Frauenquote in Aufsichtsräten

Familienministerin Manuela Schwesig (SPD) sieht in der Einführung der Frauenquote in Aufsichtsräten von Großunternehmen einen entscheidenden Fortschritt für die Gleichberechtigung der Geschlechter. "Wir machen in Deutschland einen historischen Schritt", sagte Schwesig zum Auftakt der Bundestagsdebatte zur Frauenquote. Eine Mehrheit für den Gesetzentwurf der schwarz-roten Bundesregierung gilt als sicher.  Ab 2016 soll in den Aufsichtsräten von börsennotierten und mitbestimmungspflichtigen Unternehmen eine Frauenquote von mindestens 30 Prozent gelten. Das betrifft gut 100 Großunternehmen. 3500 weitere börsennotierte oder mitbestimmungspflichtige Firmen müssen sich verbindliche Ziele für die Erhöhung des Frauenanteils in Führungspositionen setzen.

Quelle: n-tv.de , dpa

 

来年から上場企業はこの法案に従って企業の管理職レベルで最低でも30%は女性で成り立たなきゃならない。

つまり、10人の社長を含めて取締役のうち3人は女性じゃないとだめ、ってこと。

もしも女性でそのポストに見合う人がいなかったら、空席にしておくこと!というのが規則。

そうしなかったら最悪のケース罰金を払わなきゃいけないんだって。

 

この法案を可決させたのは若くて美人のファミリー大臣という役職を持つ主ヴェースィッヒ大臣。

前任の若い女性大臣が急にやめちゃって選ばれた人である。

Bildergebnis für familienministerin schwesig 
1024 × 768 - badische-zeitung.de 
 

 

ドイツはアンジー(アンゲラ メルケル氏の愛称)がもう長く首相の席にいるし、

政治でもって女性の管理職進出を推進するっていうのもまったくもって不思議じゃあない。

 

そのむかし、日本でも『ウーマンリブ』という言葉がはやっていたことがあったけど、

最近の日本ではどうなんでしょう?

 

その昔に世界中で当たり前だった男尊女卑のことを考えると、『人間みな平等』と日本国憲法にもあるように、男女同権が普及することはとってもいいこと!

とってもいいこと、なんだけども、心配なこともある。

ひとつは管理職においての女性の占める率を3割と決めてしまうと、それでなくても低くて困っている出生率がさらに下がってしまうだろうということ。

さらに懸念されていることは、その管理職のポジションに見合う女性がいなかかったら空席にしておくことが企業にとってはマイナスの結果を出してしまうことになりかねないということ。

女性マネージャーの枠だからといって、そのポジションに適した男性社員が追い出されてしまうこともあるだろう。

それはそれでまた逆に差別ということになるだろうし。

 

男女同権、私は大賛成!

女性だからという理由だけで、優秀な人材にお茶当番だけをやらせるというのはゼッタイにあってはならないと思う。

ただ、猪突猛進的にむりやり法案化するのはちょっとすっきりしない気もする。

男でも女でも、性別に関係なく、適材適所を正しく判断していただいて、政治家の後押しが要らないくらい、みんなが納得できる社会になんとかならないものだろうか。。。

 

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中国人留学生のその後

2015-02-25 | 日記

中国人の女の子が来てから1ヶ月が経とうとしている。

明るくていい子ではある。

なんか、いつもぴょんぴょんしてるかんじの子である。

 

さらによくしゃべる。

しゃべるのだけど、中国語か英語かしかできないから、私としてはけっこう大変である。

我が家で英語が一番達者なのは夫。

その次が娘。

英語はとっくの昔にあきらめちゃった私にとっては、けっこうなチャレンジである。

とはいえ、16歳の高校生であるし、いくら英語の成績がいい子でも語彙には限りがある。

しかも、しっかりした子ではあるけれども、大人としゃべるようにはやっぱりいかないわけで。

だから、彼女はうちの娘とおしゃべりしているのがいちばん楽しいようである。

 

しかし考えて見ると、である。

6ヶ月のあいだ面倒を見るというのは、やっぱりちょっとシンドイ。

一部屋を与えてあげていて、食事や身の回りのことはすべて私の仕事である。 朝昼晩の3食!

『我が子と同じように扱って下さい』と学校から言われているのだけども、かといってお使いを頼む訳にもいかず。

 

今1ヶ月経とうとしているところなのに、カレンダーをめくっては『あ~、あと5ヶ月かぁ~』とため息が出てしまう。

もちろん、食費や光熱費も計算してみたことはないけど余計にかかる。

せっかくドイツに来たんだからと、観光に連れて行ったりするのも、費用を請求するわけにもいかない。

その他の留学生を預かっている家族で1週間のスキー旅行の費用を負担してあげているところもあるとのこと。

ドイツ人でけっこう太っ腹なのかしら?と思ってしまう。

ドイツの電車やバスは運賃がけっこう高いのだけど、電車乗り放題の定期券まで学校から支給してもらえているらしい。

至れり尽くせりじゃありませんか!

細かい話になってしまうけれども、そういういろんな負担のことに対して、感謝の気持ちが見られるか?と聞かれれば、正直言ってない。

なんだか、いろいろやってもらってるのが『あたしだけじゃないし~、あたりまえなんじゃない?』と思われていては、困ってしまう。

でもって、それじゃあうちが何か見返りがあるか?というと、はっきり言って、ない。

負担だけでなんである。

1ヶ月、まあせいぜい3ヶ月くらいまでならね、と思っちゃうな~、正直言って。

 

こうやっていろいろ考えていると、だんだんイライラしてくるからやめとこ。