2021年8月9日月曜日

由布岳お鉢巡り(関西発弾丸フェリー)

 

飯盛ヶ城と由布岳

ご無沙汰しております。約1年ぶりの更新になります。

昨年8月の立山登山以来、コロナ禍で外出が制限され、まともな山行きは全くできなく、日々自宅周辺でのジョギングで体をほぐす程度の運動しかできていませんでした。体はなまり、ストレスもたまるばかり・・

今年に入りワクチンの接種が開始され、我が家でも7月末にはようやく家族全員の2回接種が終わったことから2021年8月6日、九州は大分の由布岳に出かけることにしました。

九州へは大阪南港からの現地0泊船中2泊の弾丸フェリーを利用し、メンバーは家内、次男坊と私の3人。4m未満の車では割引があるとのことで、家内のN-ONEで出かけます。

船室については、連日新型コロナの新規患者数が10000人を超えていることもあり、大部屋(ツーリスト)、相部屋(ツーリストベッド)は避けて、ファースト(個室4人部屋)を取りました。

N-ONEに荷物を積み込んだところ(後ろから)
N-ONEの後部座席の様子

2021年8月5日(木)は半日有給をとり、午後に帰宅。自宅を15時半に出発し、京都縦貫道-名神高速-近畿道-阪神高速と走り16時45分ごろ南港のフェリー乗り場に到着。乗船手続きを終えたのが17時前でした。
さんふらわあ あいぼり

乗船は18時からの予定です。ATC内をウロウロしていると17時40分ごろ、全館放送で車での乗船開始のアナウンスがあり、急いで車に戻りました。が実際に乗船が始まったのはやはり定刻近くでした。

ファーストの船室には2段ベッドが2セット、座布団4枚に座椅子が2つ、テーブルとテレビが備え付けてあります。コンセントは各ベッドに1つ、それとは別で窓側にテレビ用のコンセントが1つありました。テーブルタップを持参すれば、テレビと同時にパソコンやiPad、スマホなどの電源を供給することが可能です。

船内にはWiFiがあります。乗船後、出船までは非常に快適に使用できました。出港後は非常に不安定になります。陸地からの電波が弱くなると、帯域が狭くなるようで、接続が不安定になり、航行中ほほとんど使えない(動画視聴は絶望的)と思っておいた方がいいと思います。

ファーストの船室には窓があるためかスマホの電波は比較的安定していて、テザリングにてパソコンのWEB閲覧は十分に可能でした。窓のないツーリストベッド4人部屋やスタンダード個室では、どの程度スマホの電波が届くか定かではありません。

夕食はレストランのバイキングを食べました。品数もそこそこあり、おいしかったのですが2000円はちょっと痛いかなぁ。

夏休み期間ではあるものの、フェリーのスタッフさんによるとコロナ禍以前からすると約半分程度の乗船率とのこと。入浴やレストランの使用でも、密と感じる場面は全くありませんでした。

翌日(2021年8月6日)は5時30分に起床。5時45分からの朝食バイキング(620円)をたらふく食べて山登りに備えます。6時55分別府到着ですが、車で下船できたのは7時半前でした。ローソン別府観光港店で山行きの水分を購入、その後やまなみハイウェイを走り、8時過ぎに由布岳登山口に着きました。

無料駐車場に車を止めます。金曜日であり駐車場にもかなり空きがありました。駐車場から見上げる由布岳山頂は雲の中です。東よりの風が非常に強く、雲がどんどんと流れていきます。身支度を整えて8時17分駐車場を後にしました。

由布岳登山口から見た飯盛ヶ城と由布岳(頂上は雲の中)

登山口から日向越分岐までは気持ちのいい草原を歩きます。何本も踏み跡があり、好きなところを歩きます。風が気持ちよく、夏の九州にいること忘れてしまいます。8時30分に日向越分岐を通過、ここからは樹林帯歩きになります。

樹林帯をどんどんと登っていきます

樹林帯では展望はないものの、木々が風や日差しを遮ってくれて快適です。傾斜もさほどなく、どんどんと高度を上げていきます。8時51分に合野越に着きました。ここでしばし休憩、水分補給をし、8時55分にまた歩き出します。

標高1200mを超えると樹林帯もとぎれ、視界が開けてきます。湯布院の町や登山口で見上げていた飯盛ヶ城が足元に見えてきました。

湯布院の町を見下ろす
足元に飯盛ヶ城

さらに登っていき標高1400mを超えると、さらに風が強くなりガスってきました。9時58分マタエに着きました。雲のなかで風も強く休憩していると寒く感じます。視界はほとんどありません。

ガスの中のマタエ

10時5分に由布岳西峰へむけ歩き出します。いきなり鎖場が現れますが、足場はしっかりしており鎖を使うことなく登っていけます。その後も鎖場がいくつかあるものの障子戸のトラバースの鎖以外はほとんど使うことはありませんでした。横風が強く切り立った稜線ではかなりあおられます。慎重に歩きます。
障子戸の鎖場(風が強くガスがどんどん流れていきます)
鎖を使わずに登れますが風にあおられます
由布岳西峰山頂

10時22分に西峰の山頂に着きました。360度ガスで何も見えません。水分補給と山頂標識を写真に収め10時26分お鉢巡りへと進みます。その後も切り立った稜線を歩きます。相変わらず風が強く、慎重に進みます。

鞍部への下りはザレザレでとても滑りやすく、太ももにかなりの負担となります。ストックを使えばよかったかなぁ。鞍部からはナイフリッジの岩場を歩きます。ナイフリッジからの登り返しは下りとは対照的に湿った土でした。

登り返し途中からナイフリッジを振り返ってみたところ
目の前の岩場を超えれば東峰まであと少し
東峰山頂
東峰山頂には11時22分に到着しました。多少はガスが薄くなってきたもののまだすっきりとは周りを見渡せまえせん。行動食と水分をとり、11時33分に下山開始しました。あとはひたすら下ります。マタエ11時43分、合野越12時34分、日向越分岐12時53分、そして登山口には13時3分にたどり着きました。

下山後振り返ってみると由布岳の山頂がすっきりと見えるではありませんか!

駐車場で着替えを済ませ、13時半ごろ駐車場を後にします。別府へ戻り昼食です。当初予定していた亀正くるくる寿司は駐車場が満車で入れず、東洋軒へ向かいました。

ゆず鳥天定食

駐車場に車を止め、15分ほど待って席に案内されました。とり天発祥の店とかで、有名人の写真があちこちに貼ってあります。とり天のお味はサクサクフワフワでとてもジューシー。食事を終え、店を出たのは15時前でした。

帰りのフェリーにはまだ時間あります。国道10号を大分方面へ走り水族館「うみたまご」へ向かいました。わりと立派な水族館です。印象的だったのは館内をアシカが散歩していることでした。一通り館内を見てまわり、16時半過ぎにはうみたまごを後にしました。
館内散歩中のアシカ

国道10号線を別府方面へ戻ります。港までの途中、市内のスーパーで今晩の夕食やアルコールの買い出しをします。たくさん買ったのですが、昨日のバイキング3人分より安くですみました。

スーパーで買い物を済ませ、別府観光港には17時半前に着きました。乗船手続きをし、土産を買い、アイスを食べ待合所で待っていると、乗船案内があり18時半に乗船しました。

部屋に荷物を置き、早々に入浴します。別府まで来て温泉に入ることなくフェリーでの入浴はかなり残念ではありますが、フェリーに乗るまでに入浴してしまうとその後動けなくなりそうで、しかたないかなぁ。

入浴後は船室でビール、日本酒を飲みながら、地元スーパーで購入した寿司と刺身で夕食としました。家内は早々に寝落ち。私と息子も23時前には就寝しました。

翌朝6時に起床し、6時20分からレストランで朝食(バイキング)を食べます。朝食を終え船室に戻ると大阪南港はすぐそこです。荷物をまとめていると7時過ぎには着岸し、車で下船したのは7時半ごろでした。

阪神高速-近畿道-名神高速-京都縦貫道と走り9時前には自宅にたどり着きました。

初の九州の山登りでしたが、フェリーを使うことで体の負担も少なく十分に楽しむことができました。今回は別府からの由布岳登山でしたが、港から登山口までが片道1ー2時間までで、コースタイムが4-5時間程度の山であれば余裕をもって楽しむ事ができそうです。大分から九重連山や、鹿児島からの霧島、高千穂なども可能かと。お財布に余裕ができれば出かけたいものです。

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