当施設で一番偉い漢。
それは、齢13歳の大王うさぎ
大王うさぎと言ったうさぎの種類ではなく、
単に偉いから
超絶・ご長寿ですが、今日も施設に自生する
はこべ・たんぽぽ・いちごの葉・オオバコ・
大葉・よもぎなどをモリモリ。
その他、下僕がポットで育てている、イタリアンセロリや、
ブロッコリーの葉、にんじんの葉、パセリなども
ご好物であらせられます
最近はこのような寝方をされて、下僕に
「とうとう御逝去されて、次世代の学校うさぎさんに
お席をお譲になられて・・・・・・・・・」と・・・・
思いきや、爆睡
大王さま、野生だったら、
すぐにキツネに食べられてしまいます
下僕3人が運び入れた総重量10トンくらいの土を
1日中、穴を掘られていたくらい超絶お元気だったのですが・・・・
いきなり、まったく何も召し上がらず・・・・
大好物の無農薬ニンジンも、オーガニックのドライパインも、
バナナも、何も召し上がらず、
お水さえ飲まれません。
「腹が痛いうさ 下僕何とかするうさ」
大王さま、動かず・・・。
こんなに丸くて、おっきなうんちをたくさん
1日中されていたのですが・・・・
↓1回分
一昨日は1日で、たったこれだけ。小さい・・・。
う・・・・・・・・・・・・
う・・・・・・・・・・・・・
う・・・・・・・・・・・・・
うっ滞キターーーーーー!!!!!
うっ滞とは、うさぎの胃腸障害
常に腸を動かしている必要のある草食動物が
飲まない、食べなくなると、腸の動きが止まってしまい、
排泄もしなくなります。
ああ・・・・・・・・・・・・
また。。。。。。
また・・・・・・・
また・・・・・・・
果てしのない、うっ滞治療・・・・
ともかく大好物ばかりの野草&
うさぎの3大薬草(パセリ、セロリ、大葉)を投入
最近、ちびっとだけ食べてくれるのが、
エレンズバーグのチモシー2番刈刈りと
アイダホのチモシーゴールド
もともと、牧草嫌いな大王さま。
見向きもせず、ストーブにあたっています。
「はぁぁぁぁぁ~~~~」
下僕は大きな、大きなため息とともに、
うっ滞治療の準備を始めます。
今回は定番のプリンペランというお薬が効かなかったので、
ぺリアクチンというお薬が1日2回。
これがまた・・・・・薄めた水あめのようなべたべた度で、
シロップを飲ませた後は、蒸しタオルで
顔や手足、胸を拭いて、さらに乾いたタオルで濡れたところを
拭かないとなりません。
うさぎは犬猫のように、舐めた毛を吐き出すことができないので、
手足の毛を極力、舐めさせないようにする必要があるのです。
これが1日2回。
さらに、アクアコールという、うさぎ専用のポカリスエットに
乳酸菌を1回ごとにすり潰して加えます。
これを1日2回。
うさぎさん用の細いシリンジ。
何本にもなっちゃう。
さらに。さらに。
3大薬草にりんごとニンジンを少し入れた
野菜ジュースを1回ごとにジューサーで絞ります。
獣医さんは「大変だから市販のでいいですよ。」と言われるのですが、
市販の野菜ジュースは過熱処理が法律で義務づけられています。
過熱するとビタミンやミネラルは破壊されてしまうのです。
さらに、うっ滞のときに一番与えたいのが植物の持つ
「消化酵素」ですが、これは過熱はおろか、絞ってすぐに飲まないと
時間の経過とともに、どんどんなくなってしまうのです。
おうちで、人間用に野菜をジュースやスムージーにしていらっしゃる方は
作ったらすぐに飲まないともったいないですよ~
野菜ジュースは、10ミリくらいは飲んで欲しいので、
太めのシリンジで。
(注・自撮りなものでイメージ写真です。実際は、両手で
安定した補ていしつつあげています)
これが1日2回。
なんだかもう、後処理も合わせると、1日かかりきりな感じで、
もうもうもう、下僕・・・・・・・
今回は、かなりぐったりしている大王さま。
もう13歳だから、治す力がないかなぁ・・・・・。
まぁ・・・そろそろ、後続の不幸なうさぎさんに
席を譲る。もありだけど・・・。
けど、できる範囲の治療は、下僕、全力を尽くします
これだけの治療に、空調管理、湿度管理、食べずとも
常に新鮮な野草や牧草、ペレットは準備する必要があり・・・・。
下僕も大変ですが、大王さまも、これだけ
飲まされるのは難儀です。
薬を飲まされて
ご機嫌が悪い大王さま
大好きなマッサージをさせていただきます。
うっとり・・・・・・・・
大王さま。復活なるか????
下僕・・・・果てるか?????