模型工房 Autarkie

模型工房 Autarkie

艦船模型を中心にスケール模型を製作していきます。



月刊モデルアート 2019年6月号
今更ですが…フライホーク製「1/700 ケーニヒスベルク」作例掲載されております!

是非よろしくお願いいたします!!



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今年最後の更新になります。

 

今年も色々あってかなり更新が少なかった一年でした。

来年こそは…!

不知火は陽炎型駆逐艦の2番艦として1938年に進水、1941年に太平洋戦争が開戦すると真珠湾攻撃をはじめ各海戦に参加しました。

42年にキスカ島進出のため船団を護衛、キスカ島沖に停泊していたところを米潜水艦の雷撃が命中し大破、船体の前部半分を失うという大損害を出しましたがなんとか曳航され帰投し1年以上に及ぶ大修理を受けました。

43年末に各種機銃、電探、ソナー等各部装備品を改良され修理が完了しました。

44年月には輸送任務で戦線に復帰し各作戦に従事、10月にレイテ沖海戦に参加し27日に米艦載機の攻撃を受け沈没しました。

 

超久しぶりの陽炎型の制作です。

というのも少し前に購入した資料に不知火の最終時の機銃配置図が載っていたのですが、

この図を見て再現したくなってしまいましたw

これ、艦橋上と魚雷発射管の上に単装機銃が載ってるんです。

かなり珍しい配置ということで再現したら面白いだろうな~とw

 

今回はフジミの雪風とFスターの雪風用エッチングを使用しての制作となります。

 

船体を組み立てますが、甲板上のディテールは全て削り取りダボ穴も必要のない分は出来る限り埋めました。

 

 

画像では既に塗装してますが、その前に甲板上にリノリウム押さえを設置する部分を彫り込みました。

エッチングのリノリウム押さえを設置したときにディテールが浮かないようにするのが狙いです。

船体に艦底色、甲板にリノリウムを塗装し削り取った鋲甲板を汎用エッチングを切り取って再生させています。

 

 

艦上の構造物を作るより前に船体に舷窓、閉塞窓、舷外電路を設置。

私は艦中央部の煙突から作り始めるのですが、とりあえず合わせ目を消したら蒸気捨管などを設置し、エッチングでディテールアップを施していくのは少し後に回します。

ジャッキステーなどは接着面が小さいので少しでも触るとポロポロ取れてしまいます。

大きな構造物の制作が終わってから全体的に少しずつディテールアップを施していくと破損の危険性が減ります。

 

 

艦橋は各部の合わせ目を消したら羅針盤艦橋の床面を削って薄くしていき、0.5mmくらいまで削り込んでいきました。

ブルワークはプラペーパーで薄く作り直し、艦橋上部の射撃装置基部は削り込んだ分0.5mmプラ板を貼って高さを合わせています。

 

 

艦橋前面の装甲板も内側を薄く削り込んでいます。

羅針盤艦橋周囲の装甲板がどれくらい薄くなったか隣の素組の艦橋と比べると判り易いかと思います。

ここを薄くしていかないと艦橋内に双眼鏡などの装備品を設置しにくいんですよ…

 

 

艦橋前にエッチングセットの増加装甲板を設置、天蓋も薄く削っています。

艦橋側面に窓、配管、舷灯などディテールを色々追加しました。

 

 

艦首のディテールも色々追加、基本は専用&汎用エッチングですが、レジンパーツや真鍮削り出しパーツ等色々使っています。

甲板にはエッチングのリノリウム押さえも設置、埋め込んでいるので横から見ても違和感はほぼ無いのですが、このスケールだとあまり意味はないかも…

 

 

魚雷次発装填装置を設置し、魚雷運搬軌条も取り付けましたが、エッチングセットでは軌条がオーバースケールだったのでベース部のみを切り離して使用、あとで0.2mm真鍮線で軌条を再現します。

 

 

結構いい感じです。

 

今回はここまで、久しぶりにガッツリと制作記を書いてる気がするw

私のツイッターをフォローしていただいてる方は知ってるかと思いますが、この不知火は既に完成しています。

やはり安心の日本艦、慣れもあり非常に作り易いです。

いや、ディテールほぼ作り直してて作り易いもないとは思いますが(苦笑)

次回は艦全体のディテールアップをしていく工程をご紹介します(たぶん再来週)

 

では皆様、今年もあと少し、寒波が来たりコロナが流行ってたりしますが、お体に気を付けて、良いお年をお過ごしください!

来年もよろしくお願いいたします!!

気が付けば年末、もう今年も1週間と少しとなりました…

色々やり残したことがある1年ですが、ブログの更新くらいは少しでも進めておきたいところ(汗)

 

というわけで、前回の予告通り今回は完成画像のご紹介となります。

日本ではあまり見られない迷彩のある駆逐艦、それだけで見応えがあります。

フレッチャー級は以外にもトップヘビーだったという資料を見たことがありますが、発展形のギアリング級はどうだったんですかね?

日本艦もですが、私は軍艦のこの角度の画像が好きだったりします。

ぎっちり詰まった艤装を一望できるアングルです

艦尾、艤装の配置等お国柄が出てると思います。

まあ、配置だけなら大まかには日本艦と大差ないですがw

最後は1円玉と一緒に。

といったわけで、ギアリング級、フランク・ノックスでした。

 

スノーマンのキットは総じて満足度の高いキットだったかと思います。

ただ、私のような作り込み派には結構面倒な作業が多いキットかもしれません。

専用のEPセットでも出ていれば話は別ですが(苦笑)

 

米艦は比較的資料が豊富なのですが、艦の数が多すぎて逆に日本では資料を探すのが難しかった印象です。

日本となじみの多い艦なら日本語での解説も見られましたが、ほとんどは英語で年代毎の艤装の変遷などを追うのも結構大変でした…

もし装備など間違ってたら申し訳ないですw

 

さて、次回ですが来週~再来週(年内)に日本の駆逐艦の制作をご紹介していきます。

私のツイッターを見ていただいてる方は知ってるかもですが、一応こちらでまとめていきますので良ければご覧ください。

では!

いよいよ12月、私自身も結構忙しいのですが、皆さんもお忙しいことと思います。

年末年始はどうなることやら、今から考えると少し憂鬱です…

 

さて、今回は前回予告した通りギアリング級フランク・ノックスのご紹介です。

(1944年12月のフランク・ノックス)

 

フランク・ノックスは1944年末に就役し対日戦に従事、朝鮮戦争、ベトナム戦争を経て1971年にギリシャ海軍に引き渡されテミストクレスと改名、90年代初頭に退役し2001年に標的艦として沈没しました。

 

フランク・ノックスですが、前回のギアリングと作り方などはほとんど変わらないのでいきなり塗装後の画像からご紹介します。

今回は1944年の迷彩塗装での制作となるため細かな塗分けの後甲板に路側帯のデカールを貼っています。

そのため、細かいパーツは破損の恐れや塗分けの関係から塗装後に取り付けています。

各種艤装を搭載。

前回のギアリングと同様に主砲の砲身はレジンパーツの防水布部分を真鍮パイプで作り直しました。

今回は第2魚雷発射管搭載時での制作です。

見た目上の大きな違いの一つになっています。

私が制作したギアリング級2隻目ですが、日本艦と同等かそれ以上に情報量の多い艦です。

各種救命艇の搭載や張り線をしてウェザリングまで完了。

迷彩塗装艦は塗分けが大変ですが非常に模型映えしますw

路側帯があることで人の導線が見えてサイズ感が増す気がします。

 

私自身は日本艦贔屓を自覚しているのですが(笑)これは格好いいと素直に思ってしまいますw

米艦の飾り気のない合理主義一辺倒な作りは言ってしまえば究極の工業製品な訳で、それが美しくないわけがないんですよねw

 

さて、次回はフランク・ノックスの完成品画像のご紹介になります。

それと、年内には次の制作品のご紹介をしていこうと思っています。

また凄いこと更新が開いてしまって本当に申し訳ないです。

 

早速ですがギアリングの完成品画像のご紹介行きます。

まず左舷から、フレッチャー級の発展型ということで主なスタイルはフレッチャーとあまり変わりません。

戦後改装を繰り返し受けながらも長年減益だったことを考えると就役当時でかなり完成度の高い艦だった事が伺えます。

 

甲板上の路側帯はデカールでの再現ですが、広かったり長かったりする面はデカールを貼るのが非常に難しく、今回もかなり難儀しました…

 

 

 

こうしてみると武装の配置等日本の駆逐艦と似通っています。

色々な運用、戦訓などを取り入れるとある程度デザイン性が揃ってくるんでしょうかね。

 

 

 

 

 

 

 

 

といったわけで、ギアリングの完成画像ご紹介でした。

 

キットは結構なディテールが入っているのでエッチングが無くてもある程度精密に完成させることができます。

ただ、武装等のリベットモールドが少しきつ過ぎたので今回は主砲はレジン製に交換しています。

エッチングは付属のものだとほぼ使えなかったためFスターのエッチングセットから使えるパーツを選んで使用しています。

結構なパーツが余るので少し勿体ないですけどね(苦笑)

 

さて、次回ですが依頼制作のギアリング級フランク・ノックスをご紹介予定です。

こちらは製作過程がギアリングとほぼ同じなため、塗装までのご紹介を省略しました。

ということで、次回はギアリング級フランク・ノックスを塗装直後状態からご紹介します。

更新遅くなりました。

もうすっかり夏ですね…

暑くて模型がなかなか進まない…なんてことはエアコンフル稼働の私には関係ないですね(汗)

単に気が付くといつも更新する時間が無くなってるだけです…

 

さて、ギアリングの続きです。

前回は艦の上部構造を作りましたが、今回はその続きからです。

 

マスト、レーダーを設置。

 

このエッチングセットにはレーダーなどの艤装パーツがたくさん入ってるのですが、じつは説明書に細かい指示がほとんど載っておらず制作はかなり大変でした。

とりあえず説明書でわかる範囲を作り、その他はパーツの形状と実物の写真を見比べ、取り付け位置も調べて取り付けていきます。

防弾板はほぼサイズが合っていますのでそのまま使用できます。

丸く作るのが大変ですが(苦笑)

それと、今回は第2魚雷発射管を撤去して機銃台にしています。

全体はこんな感じ。

手すりは塗装後に取り付けていきます。

塗装するとこんな感じ。

今回は路側帯は付属のデカールで再現しています。

艦側面、上面、舷外下側、喫水線部と4色での塗装になっています。

 

上面の塗装はマスキングは無しでほぼフリーハンドで吹き付けて塗分けています。

ハミ出た部分は筆でリペイントしています。

主砲はエッチングセット付属のレジン製、砲身も付属していますが、防水布部分が別パーツ化されていて短くなっています。

しかし、その防水布パーツの出来があまり良くないので今回は真鍮パイプを使って金属砲身を延長して見た目普通の連装主砲にしています。

単装機銃、爆雷投下装置など

 

チマチマした作業はTVでも見ながらのんびり作ります。

艤装を搭載。

 

手すりを後から取り付けるのは甲板にマスキングをしたくなかったためです。

今回は路側帯をデカールで再現していますのでマスキングでデカールが剥がれる可能性がありました…

あとは舷側の色と手すりの色が違う(艦首側は同じでも艦尾で色が違う)のも理由です。

全体はこんな感じ。

救命ボートを設置。

こちらは取り付けに固定台のパーツを取り付ける必要があるのですが、これもサイズが合わず取り付けに一苦労でした…

ここから空中線などの張り線を取り付けてウェザリングを施して…

完成!

 

ということで、完成画像のご紹介は次回となります。

次は早めの更新を心掛けます。

では!