1/700 不知火 その1 | 模型工房 Autarkie

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艦船模型を中心にスケール模型を製作していきます。

今年最後の更新になります。

 

今年も色々あってかなり更新が少なかった一年でした。

来年こそは…!

不知火は陽炎型駆逐艦の2番艦として1938年に進水、1941年に太平洋戦争が開戦すると真珠湾攻撃をはじめ各海戦に参加しました。

42年にキスカ島進出のため船団を護衛、キスカ島沖に停泊していたところを米潜水艦の雷撃が命中し大破、船体の前部半分を失うという大損害を出しましたがなんとか曳航され帰投し1年以上に及ぶ大修理を受けました。

43年末に各種機銃、電探、ソナー等各部装備品を改良され修理が完了しました。

44年月には輸送任務で戦線に復帰し各作戦に従事、10月にレイテ沖海戦に参加し27日に米艦載機の攻撃を受け沈没しました。

 

超久しぶりの陽炎型の制作です。

というのも少し前に購入した資料に不知火の最終時の機銃配置図が載っていたのですが、

この図を見て再現したくなってしまいましたw

これ、艦橋上と魚雷発射管の上に単装機銃が載ってるんです。

かなり珍しい配置ということで再現したら面白いだろうな~とw

 

今回はフジミの雪風とFスターの雪風用エッチングを使用しての制作となります。

 

船体を組み立てますが、甲板上のディテールは全て削り取りダボ穴も必要のない分は出来る限り埋めました。

 

 

画像では既に塗装してますが、その前に甲板上にリノリウム押さえを設置する部分を彫り込みました。

エッチングのリノリウム押さえを設置したときにディテールが浮かないようにするのが狙いです。

船体に艦底色、甲板にリノリウムを塗装し削り取った鋲甲板を汎用エッチングを切り取って再生させています。

 

 

艦上の構造物を作るより前に船体に舷窓、閉塞窓、舷外電路を設置。

私は艦中央部の煙突から作り始めるのですが、とりあえず合わせ目を消したら蒸気捨管などを設置し、エッチングでディテールアップを施していくのは少し後に回します。

ジャッキステーなどは接着面が小さいので少しでも触るとポロポロ取れてしまいます。

大きな構造物の制作が終わってから全体的に少しずつディテールアップを施していくと破損の危険性が減ります。

 

 

艦橋は各部の合わせ目を消したら羅針盤艦橋の床面を削って薄くしていき、0.5mmくらいまで削り込んでいきました。

ブルワークはプラペーパーで薄く作り直し、艦橋上部の射撃装置基部は削り込んだ分0.5mmプラ板を貼って高さを合わせています。

 

 

艦橋前面の装甲板も内側を薄く削り込んでいます。

羅針盤艦橋周囲の装甲板がどれくらい薄くなったか隣の素組の艦橋と比べると判り易いかと思います。

ここを薄くしていかないと艦橋内に双眼鏡などの装備品を設置しにくいんですよ…

 

 

艦橋前にエッチングセットの増加装甲板を設置、天蓋も薄く削っています。

艦橋側面に窓、配管、舷灯などディテールを色々追加しました。

 

 

艦首のディテールも色々追加、基本は専用&汎用エッチングですが、レジンパーツや真鍮削り出しパーツ等色々使っています。

甲板にはエッチングのリノリウム押さえも設置、埋め込んでいるので横から見ても違和感はほぼ無いのですが、このスケールだとあまり意味はないかも…

 

 

魚雷次発装填装置を設置し、魚雷運搬軌条も取り付けましたが、エッチングセットでは軌条がオーバースケールだったのでベース部のみを切り離して使用、あとで0.2mm真鍮線で軌条を再現します。

 

 

結構いい感じです。

 

今回はここまで、久しぶりにガッツリと制作記を書いてる気がするw

私のツイッターをフォローしていただいてる方は知ってるかと思いますが、この不知火は既に完成しています。

やはり安心の日本艦、慣れもあり非常に作り易いです。

いや、ディテールほぼ作り直してて作り易いもないとは思いますが(苦笑)

次回は艦全体のディテールアップをしていく工程をご紹介します(たぶん再来週)

 

では皆様、今年もあと少し、寒波が来たりコロナが流行ってたりしますが、お体に気を付けて、良いお年をお過ごしください!

来年もよろしくお願いいたします!!