新しい季節

 

 

5月になってしまいました。
何と今年の3分の1が過ぎ去ってしまったという事です。
年々時間の進み方が加速して行くようで焦ります。
桜の季節も流れて行って、眩しいほどの新緑の季節ですね。

新しい事を始めるには最高の季節です。
どの世界でもそうなのですが「小さいころから教育を受けた凄い人」が沢山います。
そんな人たちと自分を比べてしまい「どうせ自分なんて…」って思うかもしれません。
その時に「どうせ自分なんて…」と思う時があると思います。
…と言うか、そう思わない人の方が不思議なのです。
それこそが上に行きたいと思う向上心なのですから。
その時にそれを続けようと思えるのかは
「どれほど自分のやっている事が好きかどうか」なのです。

そしてそのために必要なものは「基礎の力」と「努力する心」です。
努力が効果を表して来るまでには時間が掛かります。
殆どの人がそこまでに飽きて迷って挫折してしまいます。
その時に「今日の自分」に克つことができるのか、が継続のコツです。
昨日より１㎜でも先に進む事ができれば勝ったのです。
明日は明日でまた自分との戦いです。

それを支えるのは「好きであり続ける力」だと思います。
様々な事情でお稽古を続けられない方もいらっしゃいます。
けれど「好きであり続ける力」があれば自分を見つめる事ができれば
その中でも努力する事はできると信じています。

努力して後悔した人を見た事がありません。
練習して下手になる人もいません。
勉強して馬鹿になる人もいません。
何かをして変わった人はいても
何もしないで変わった人はいません。

少しお休みしている時間は自分を俯瞰して見るための時間だと思います。
どんなことがあっても「好きである心」「好きであり続ける力」を手放さなければ
いつだって成長はできると思うのです。
音楽を好きで笑顔でいた心を忘れずに過ごして行けば
いつかその道が再び交わる瞬間が来るはずです。

これから始める人たちも比べるのは凄い人たちではなく、今の自分です。
今の自分からどれだけ毎日コツコツと進めて行く事ができるのか
そう思って時間と自分と付き合っていって下さい。


こんなに良い季節なのに、憎いコロナという野郎がまたもやってくれました。
このGW中に行く筈だった宝塚星組さん公演がまたも中止です。
とても評判の良い舞台と言う事で楽しみにしていたのに…
初舞台生の初舞台、口上、ラインダンスをとても楽しみにしていたのに…
でも関係者や出演者の方たちはもっと無念ですよね。
特に口上は振替公演もないわけですから、初舞台生のショックはいかほどのものなのか。
この108期生は最初からずっとコロナ禍で振り回されて来たので
初舞台ばかりは中断なく最後まで務めさせてあげて欲しかった。
同期生での最初で最後の舞台ですから。
本当に残念でなりません。
もう本当にそろそろ全てが終息して安心して暮らせる世界になって欲しいですね。
そのためにできる事はやり続けて、芸術を愛する人たちに音を伝えられる
そんな風に生きて行きたいと思います。

明後日は秋篠音楽堂でのホールリハーサルです。
さて、頑張って歌えるようにしておこう。

 

 

 

最後までお読み下さいましてありがとうございました。

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