キンカチョウという鳥をご存知でしょうか?


大きさとしては、

スズメをちょっと小さくした感じ


オーストラリアでは、日本のスズメのように

普通に飛び回っているそうです


子猫のような鳴き声も人気とか


写真や鳴き声の動画、それから、飼い方は、

こちら↓↓↓をご覧下さい

な、鳴き声がたまらんっ ♪ 【キンカチョウ】 の飼い方(NAVERまとめ)



この度、オーストラリアの研究者が

キンカチョウを使った実験で

おもしろい発見をしました


卵を温めているキンカチョウは、

外気温が高いときには、

普段と違う鳴き声で卵にさえずりかける、

というのです



さえずりかけると、どうなるのか


孵化するヒナがやや小さくなるのだそうです


小さく生まれると、

暑い環境でも元気に育つ

という利点があるようなのです



実験では、

孵化のどれくらい前だと効果があるのか、

録音した鳴き声を聞かせて調べています


その結果、


このさえずりかけ行動は

外気温が26度以上で見られ


孵化の5日前以内では小さいヒナが生まれ、

それより早い段階で聞かせても効果はない


ことが分かったそうです


親鳥のさえずりかけ行動が

卵の中の生存戦略と関係があったのですね



親の形質を譲り受けながらも、

わずかな差異を持つ子が、

環境に適応することで次世代に子孫を残す、

というのが、進化論の教えるところ


キンカチョウは、卵にいる間に、

親から外界の状況を教えてもらうことで、

生まれる直前にマイナーチェンジを施して、

より生存確率を高くしているのですね


ヒトで言えば、胎教に当たりますかね


科学的にはほとんど立証されていないと

思いますが、何らかの影響があっても

おかしくはないですね



【原論文】

Mariette MM & Buchanan KL (2016)
“Prenatal acoustic communication programs offspring for high posthatching temperatures in a songbird”
Science 353(6301): 812-814.
DOI: 10.1126/science.aaf7049





(おしまい)




文:生塩研一




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