高齢者福祉NPO「地縁」・台風防災から断災へ

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∽∽NPO活動(2017.1~2017.12)∽∽

2017-01-03 17:51:37 | 日記
 12/17 第6回「いきいきサロン」開催
 少し風が強く寒かったですが快晴に恵まれ、16名の参加がありました。人歴コーナーでは都筑センター館長の田邊順子さん(写真上)、お楽しみコーナーでは若山流師範・若山輔千代(村田千代子さん、写真下)を迎えました。都筑センターとは、横浜市資源循環局都筑工場の余熱利用施設として1984 年11月に開館した「横浜市都筑地区センター」と「老人福祉センター横浜市つづき緑寿荘 」の複合施設です。地域の方々との「ふれあい」と「仲間づくり」の拠点として、子どもから お年寄りまでスポーツやレクリエーション、会合や学習などに利用されています。館内には無料の入浴施設やカラオケを楽しめる大広間などがあります。館長さんは大学卒業後、健康保健畑を歩まれ、現在の福祉関係の道に進まれたとのことです。出身は沖縄宮古島で、観光大使を務められるほど素敵な人です。村田さんは「任侠吉良の港」を踊られました。凛々しい舞で、とても80歳には見えません。聞くと、日頃からノルディック(ウオーキング)やグランドゴルフなどで足腰を鍛えているとのこと。まさに「健康長寿」の先輩でした。終了後、少し早かったですが、「よいお年を!」という挨拶を交わして本年を締めくくりました。
 
 

 
 11/19 第5回「いきいきサロン」開催
 天気がちょうど回復し、5回目のサロンが開催できました。ゲストにはブラジル人のフランシスコ・ダ・コンセイサン氏を迎えました。参加者はゲストのご家族を加えて11名でした。フランシスコさんは来日して大阪外大で日本語を学び、日常の教師は奥様とのこと。関西にいたとき、あの阪神大震災に遭遇し、命拾いしたそうです。大事にしている言葉は「出会った人は大切に」。話の終わりに質問コ─ナ─があり、ブラジルのサッカーや日本の経済状況についての質問が出ました。フランシスコさんの熱弁に引き込まれ、持ち時間がオバ─してしまいました。この後、Nスぺの「あなたもできる“健康長寿”徹底解明100歳」のビデオを鑑賞しました。
 
  


11/9健康長寿を決める“CTRA遺伝子”とは?
 昨年10月29日にNHKスペシャル「あなたもなれる“健康長寿”徹底解明100歳」という番組があり、以下に要点をまとめました。

① 健康長寿を実現した100歳以上の高齢者を「センテナリアン」と呼ぶ。世界中の研究者がセンテナリアンに潜む健康長寿の秘密の解明に挑戦している。

② 体の中の細胞が老化すると、その細胞から「サイトカイン」と呼ばれる炎症を引き起こす物質が分泌される。それが周囲の細胞を老化させ炎症が広がる。さらに死んだ細胞からは細胞の断片や老廃物が出され、慢性的な炎症が進む。慢性炎症が健康長寿の大敵であることが分かる。

③ 慢性炎症の進行を抑える一つに食事がある。長寿地域の一つ、イタリア南部のアッチャローリのセンテナリアをむ調べた結果、この地域特有の食事(地中海食)が注目された。地中海食に特徴的な魚、オリーブオイル、ナッツ、野菜、これらに含まれる脂肪酸やポリフェノール、リコピンなど炎症を抑える効果があることが分かる。また、和食も同等の効果が認められた。まず重要なのが魚。オメガ3脂肪酸であるEPA、DHAがたくさん含まれていて、慢性炎症を抑える。魚の油を摂取すると、他の油よりも炎症の数値が40%近く下がるという結果も出ている。同じように、ヒジキの煮物。大豆による良質なタンパクや体にいいと言われるポリフェノール、ニンジンなど海藻にもそのような効果がある。味噌汁の中の味噌にも抗炎症成分が入っていることが確認された。和食と地中海食、違って見える食事だが共通しているのは炎症を抑える成分が豊富に含まれていること。長い年月をかけて体に合ってきた食事の方が、より慢性炎症を抑制する効果があるということが分かってきた。しかし、この効果は地域、人種あるいは生活習慣、遺伝子の違いによって異なることも分かってきた。また、最近注目されている腸内細菌との関係も指摘されている。

④ 次は運動。私たちは普通65歳で定年となり、あまり活動しなくなるが、センテナリアンの人たちは90歳になっても働いている。運動が健康によいことはこれまでも知られていたが、実は最近になって炎症との関係が科学的に明らかになってきた。長寿地域の人たちは極めて優れた“微小循環”を持っていることが明らかになった。微小循環とは、全身に張り巡らされた毛細血管の中で起きている目に見えないレベルの細かな血流のことで、溜まった老廃物を回収し、細胞に必要な酸素や栄養素を送り届ける。この微小循環が慢性炎症に繋がる要因を取り除き、老化のスピードを緩めている可能性が見えてきた。

⑤ そして注目すべきは心。仕事などで得た満足感が慢性炎症を抑えることと深い繋がりがあることが最新の科学で明らかになってきている。人の満足感と炎症との関係を研究しているカリフォルニア大学医学部教授のスティーブン・コール氏は、男女84人の被験者を対象にある調査を実施した。日々の幸せや人生での充実感、今の自分が好きかどうかや日常で得られる達成感など様々な満足感を聞き取った。その後、調査した人たちの血液を採取し分析を進めた結果、満足感と炎症との関わりを示す遺伝子(CTRA)が見つかった。CTRA遺伝子群は、人が何らかのストレスを受けたときに働きを強める。逆に満足感を得ると、その働きが弱まる。遺伝子の働きが緩やかになったとき、慢性炎症が抑えられるという相関関係が明らかになった。健康長寿の大敵、慢性炎症をコントロールする役割が見えてきたCTRA遺伝子群。更に研究を進めると、満足感の種類によっては全く違う働きをすることも分かってきた。調査した人の中には満足感を得ているにも関わらず、むしろ慢性炎症が進んでしまうケースがあった。炎症を抑える満足感と炎症を逆に進めてしまう満足感、その違いはどこにあるのか。コール氏が分類した炎症を進めるタイプの満足感は、食べたいだけ食べる。むやみに買い物をする。これらは快楽型と呼ばれ、自分の欲求を満たすことで生じる満足感。一方、炎症を抑えていた満足感はボランティア活動や家族を大切にするなど生きがい型と呼ばれる満足感。人のために生きるという心や社会に貢献する姿勢、それが健康長寿に結びついているとコール氏は指摘する。“満足感の違い”に遺伝子はとても敏感であることが明らかになった。人類は社会的な集団生活を行い、生き延びてきた。コール氏は、「つまり人間の脳や神経は社会と繋がり、お互いに助け合うよう生物学的にプログラムされていると考えられるのです」と語る。

 上述の快楽型の満足感は、いわば「利己的満足感」、生き甲斐型の満足感は「利他的満足感」と呼ばれるものでしょう。日々、ボランティアに取り組む私たちにとって何と有難い研究結果か。誰も人が見ていなくても、遺伝子はしっかり見守ってくれている。何と心強いことだろう。しかも自分自身の“健康長寿”にも役立っているとは。ただし、その境界線には微妙なものがあります。今後とも、ボランティア精神に徹した「利他的行動」を続けていきたいものです。

 10/2 新機軸!「出前簡易健診」 
 今年4月~7月の「いきいきサロン」の参加者が思うように伸びませんでした。その一つの理由に「集まりに出たくない」という人がいました。せっかく「健康コ─ナ─」で“認知症チェック”などの検査を実施しても漏れてしまうことになります。「出たくない人」こそ受けてほしいと思うのですが。一方、民生委員として現在21名の高齢者を担当しています。見守り活動として訪問時に健康状態などを聞きます。そこでひらめきました。訪問時、本人が希望すれば「在宅往診」のように「簡易検診」をしてはどうか。そこで11月から始まる第5回サロンよりポスタ一に広報することにしました。以下はそのポスタ一です。
  


 8/2 【提言】「お茶飲み友だち倶楽部」 
 2017.5.18 NHKクロ─ズアップ現代で「高齢者の“性の悩み”」という番組が放送されました。以下はその概容です。
 ・・・年寄らしく慎ましくするべき、気持ち悪い、理解できない、いい年して何を考ているのか、気の緩みでは、不気味・・・この番組のテーマには視聴者から厳しい声が寄せられいてる。こういった世間の声に追い詰められている人もいるのでは。全体的に元気な高齢者が増える一方で、こと性に関しては人知れず悩みを抱える人もいる。今年3月、インターネットでアダルト動画を閲覧していた75歳の男性が、5000万円以上騙し取られる事件があった。「こんなこと、絶対誰にも相談できない・・・」男性は請求に何度も応じ、資産の大半を失った。実は今、アダルトサイトを利用した高齢者が同様の被害にあうケースが急増している。問題を一人で抱えてしまった結果、事態をより深刻にしていると言える。一方、高齢者の介護の現場では、こんな問題も。ある調査で、訪問介護を行っている訪問介護士の半数が利用者からセクハラを受けていたことが分かった。この問題も関係者にタブー視され、解決策は講じられていない。訪問看護ステーション 漆原浩活代表は「どうサポートしていくかアプローチしていくかを考える必要がある。これを遠ざけたりフタをしても必ず溢れてしまう」と語る。今、高齢者と呼ばれる人たちの概念が大きく変わってきた。日本老年医学会はこの一月、高齢者を65歳から75歳以上とする提言を行った。高齢を迎えても心や体が若く元気な人が増えてきた。実際、日本性科学会が1000人以上を対象とした調査によると、「性的な欲求がある」と答えた男性は60歳代で76%、70歳代でも75%に達した。男性の多くは、高齢者になっても性的な欲求を持ち続けることが分かった。都内には60歳未満のお客様お断りの「デリバリーヘルス店」も存在する。今、特に男性高齢者の間で性に関してより積極的になる人が増えている。高齢者関係の健康情報を扱う出版社が高齢者の性に特化した専門誌を創刊、53万部を発刊するヒットに。この背景には男性高齢者のある変化にあると言われている。「劇的に変わったのは、バイアグラをはじめとする薬によって、男性の機能を劇的に回復させるという薬が開発された。性的な問題に関しても非常に前向きになった」(出版社代表) 一方、こうした男性の変化に女性の側は戸惑いをみせている。中高年の性について様々な実態調査を行っている田園都市学園大学・荒木乳根(ちね)子名誉教授。40~70代男女1000人に「夫婦間でどのような性的関係が望ましいか」というアンケートを実施。(男性)性交渉を伴う愛情関係が最多数、(女性)半数以上が精神的な愛情やいたわりのみと答えた。今、高齢の男女で顕著になりつつある性に対する意識のずれ、多くの人が誰にも相談できない中で問題は深刻さを増している。ここで一端、世界に目を向けてアメリカの事例を見てみたい。ある老人ホームでは、入居者同士の恋愛を積極的に奨励し、感染症防止の避妊具を配って施設内で性交渉をすることを権利として認めている。産婦人科医・性科学者 宋美玄さんは「この際、建前は取っ払って、生まれてから死ぬまで、みな性と切り離せない、愛も大事だし、性も一生あって当たり前、なくてもいいことを、国民全体が受け入れていくことが必要では」と語る。・・・
 ところで当会ではかつて、17.1.14に「衝撃!超高齢化社会の現実」、15.2.1 に「幸福長寿を目指して」、14.1.24に「高齢者合コン倶楽部」の各提言をしてきました。今回、NHKの番組を観て、再提言をしたいと思います。統計によると、65歳以上の高齢者の男性8人に1人、女性5人に1人が一人暮らしとなっています(平成27年)。現在、民生委員として一人暮らし高齢者7人の見守りを担当している。本音は漏らさないものの、孤立感や寂しさ感は十分にくみ取ることが出来ます。少しお節介になるかも知れませんが、まず「お茶のみ友達」感覚で出会いの場をつくっては。認知症予防には何と「恋をする」というのもあります。地域で高齢者の第二の人生を応援することも有意義だと思います。


 7/16 第4回「見花山いきいきサロン」開催
 連日の猛暑の中、第4回サロンが開催されました。参加者は14名でした。8月~10月まで自治会のイベントがあるため、11月までお休みになります。前半の最終日ということで「認知症自己診断テスト」(認知症予防協会版)を実施(上の写真)。人歴コ─ナ─では川和高校の教頭 青木款二先生(下の写真)を迎えました。「箱根駅伝」など、スポ─ツ顧問の思い出話しを頂きました。次回のサロンは11月19日の予定です。
   
     
     


 6/18 第3回「見花山いきいきサロン」開催
 あいにくの雨模様の中、第3回サロンが開催され、参加者は12名でした。人歴コ-ナ-のゲストにわが自治会の西潟純一会長を迎えました。お母さんの思い出、長年の自治会活動についての話や、ご自身のモットー「過去には生きない。未来に向かって生きる」の紹介がありました。
   
    


5/21 第2回「見花山いきいきサロン」開催
 五月の爽やかな快晴にめぐまれ、第2回サロンが開催され、参加者は19名でした。人歴コ-ナ-のゲストに山本節子を迎えました。趣味の木彫りで仏像などを製作されています。当日は作品をお持ち頂き、盛んに質問も飛んで盛り上がりました。このコ-ナ-には飛び入りがありました。かつて「カツラチャボ」を飼育され、全国品評会で農林大臣賞を受けた本多吉男さんです。友人に描いてもらった日本画の額をお持ち頂き、飼育に関するうん蓄も披露頂きました。上の写真は山本節子さん、下の写真は本多吉男さんです。今後、さらにこのコ-ナ-の充実を図っていきたいと思います。

    

    


 4/16 いきいきサロン開催
 見花山自治会主催の「いきいきサロン」が開催されました。4月に入って初の夏日となり、天気はまずまずでした。「人歴コ─ナ─」では岡本征士さんを迎え、音楽活動の話をして頂きました。ただ、参加者は13名で残念な結果でした。終了後、役員さんと改善策について話し合いました。下の写真は岡本さんの講演の様子です。
  
 


3/21 「無口で頑固」な人が認知症になりやすい?
 3月16日付の電子版二ュ─ス(msn)に、 「無口でがんこな人が認知症になりやすいのは本当か」という記事が載っていました。以下に全文を紹介します。

  なぜ「名誉」「地位」にこだわる人は長生きできないのか

 
現代社会はストレスであふれている。そしてストレスは、心身の両面でさまざまな病気を生む。たとえばストレスは交感神経系を刺激するため、心臓に負担をかける。免疫機能を低下させるため感染症も起こりやすくなる。不眠や不安、うつ病の原因ともなる。まさに「ストレスは万病のもと」なのだ。ストレスの原因はさまざまだが、同じ出来事でも受け止め方は個人差が大きい。楽天的で前向きな人と、悲観的で悔やみがちな人では、ストレス1の受け方も異なる。その違いを生み出しているのが「性格」である。「性格」とは、人間の感情や意思のパターンである。そのうち感情面に着目したものを「気質」と呼ぶ。気質とは、人が刺激にどう反応するかを見たものだ。「根が明るい」「外交的」「負けず嫌い」「のんびりしている」……。こうした気質によって、その人の行動や意欲が形づくられる。気質とは性格の中核をなすものだと考えられている。これまでさまざまな研究から、特定の病気については「なりやすい性格」があることがわかっている。気質は、遺伝的(先天的)に決まっている要素が強く、生涯を通じて変わりにくい(安定的)と考えられている。だから性格も変わりにくい。自身の性格を知り、その性格と折り合いをつけることが、健康な長生きの秘訣になる。公衆衛生学の最新の研究成果を紹介しよう。


  高学歴で頭のいい人はボケにくい

 
老後の心配事について「認知症」をあげる人は多いだろう。厚生労働省によると、85歳以上の有病率は27%。つまり4人に1人が認知症なのだ。認知症のうち、最も多いのがアルツハイマー型認知症である。国際アルツハイマー病協会によると認知症全体の50~75%を占める。次いで多いのが血管性認知症で20~30%とみられている。この2つは症状の進行に違いがある。血管性認知症は男性に多く、一部の記憶は保たれる「まだら認知症」が特徴だ。一方、アルツハイマー型認知症は女性に多く、脳全体で病変が進行するため、記憶力や生活能力が全体的に低下していく。麻痺などの機能障害がないのに、日常生活ができなくなる。認知症については、「なりやすい性格」がある。このことは以前から指摘されていた。たとえばノエとコルブという精神科医が1958年に出版した精神医学の教科書には「老年痴呆になるような人は元来、融通の利かない、かたくなな人が多い」と書かれている。この事実を日本ではじめて証明したのが、1990年に発表された柄澤昭秀博士(東京都老人総合研究所副所長・当時)の研究である。調査にあたり柄澤博士は新しい性格評価表を作成し、「明るい、開放的」「劣等感をもちやすい」「あいそがない」など40項目のチェックリストを用いて、被験者の性格を8つのタイプに分類した(図を参照)。

  

 柄澤博士らは、認知症患者165名とほぼ同年齢の健康老人376名を対象に、40~50歳ころの性格はどうだったかを近親者に質問した。その結果、認知症患者は健康老人に比べて、同調型と執着型の割合が統計学的に有意に少なく、内閉型、感情型、無力型、粘着型の割合が有意に高かった。個々の性格特徴についてみると「明るい」「社交的」「開放的」といった項目の該当率は健康老人群で有意に高く、「わがまま」「がんこ」「潔癖」「しゃくしじょうぎ」「閉鎖的」などの該当率が認知症老人群で多かったという。今回の取材で、記者から「無口でがんこだとボケやすいのですか」と聞かれたが、この研究結果をみる限り、その通りだと言わざるをえない。


 「予備能」が多いとボケにくい

 
「無口でがんこだとボケやすい」といって、急に明るくふるまっても、疲れるだけだろう。何かのきっかけで性格が「変わる」ことはあっても、「変える」ことは難しい。それではどうすればいいのか。性格を変えなくても、認知症を防ぐ方法はある。脳をよく刺激して、「予備能」を増やすことだ。脳に病変が生じても、それに対抗して認知機能を保持する能力がある。これが「予備能」である。人間は日常、潜在的に持っている能力の10%程度しか使っていない。たとえば肺の場合、平常時の呼吸では、健康診断などで測定した肺活量の10%程度しか使っていない。残りの90%が肺の予備能である。同じことが脳にもいえる。米ケンタッキー大学のデヴィッド・スノードン教授は1986年に開始した「修道女研究」で、脳の病変と認知機能の関係を明らかにした。これは約700名のカトリック修道女に協力を求め、生前に認知機能などの検査を行い、死後に脳を解剖調査するものだ。この結果、脳の病変が軽くても重度の認知症という人もいれば、脳に著しい病変があっても知的能力は正常という人もいることがわかった。この差を生むのが「予備能」だと考えられている。脳が多少やられても、健常な部分が残っていれば症状は出ないということだ。

 「1人が好き」でも諦めるな

 
脳の予備能が多い人の特徴はわかっている。第1に幼少期の成育環境(遊びや学習の機会が多いこと)。第2に学歴が高いこと。第3にアタマをよく使う職業に従事していたこと。第4に中年期から高齢期にかけて社会的ネットワークが豊富で、活動的な生活をしていること。その4点である。脳の予備能は、生涯を通じた神経入力量、つまり脳への刺激の合計で決まる。脳に刺激が入ると、神経細胞(ニューロン)の密度が高まり、シナプス(ニューロン同士の網)が形成される。これらが脳の予備能をつくるからだ。このため内向的で非社交的な性格の人は、刺激が少ないために認知症のリスクが高い。だからといって悲観することはない。1人でいることが好きなら、1人でできることを確実に行えばいい。他人とかかわらなくても心身の活動性は高められる。1日30分の速歩きを週3回、1年間継続することで脳の海馬の容積が2%も増えるという研究結果がある。海馬の容積は60歳を過ぎると毎年1%ずつ減るといわれているから、こうした有酸素運動はとても有効だ。脳血流が増えるので、血管性認知症のリスクも減る。知的活動も有効だ。クロスワードパズルなどを頻繁に行っていた高齢者では認知症の発生率が低かったという研究結果もある。一方で、「ぼーっとテレビをみる」というのはリスクを高める。テレビをみるなら、能動的に楽しめる番組がいい。クイズや落語のような集中力の必要な番組がいいだろう。もちろん本や雑誌を読むのもいい。「ボケたくないから」と修業のようにパズルや運動に打ち込むのはおすすめできない。ストレスは悪影響があるからだ。脳の健康は人生を楽しんだ結果の「ご褒美」だと考えたほうがいい。


 2/5  “見花山いきいきサロン”実施案
 2月5日の定例理事会において、実施案が了承されました。これにより、4月16日の第1回開催を目指してスタートしました。以下はその実施案です。

【目的】
「認知症」や「寝たきり」の予防活動に、地域の支え手をつくるという活動も目的に加える。具体的には「74歳准高齢者」の提言を受け、自治会の役員や評議員を担うアクティブな高齢者の養成を図ることなどである。
【日時】
4月16日(日)13時~14時半 月1回第3日曜日
【会場】
見花山自治会館
【対象】
見花山自治会高齢者及び見睦会員
【内容】
ロコモ体操コーナー、頭の体操コーナー、お楽みコーナー、人歴コーナー(候補 弁護士 元NHK職員 元JR職員)
【スタッフ】
受付・・・(民生委員)
ロコモ体操・・・(理事)
映像装置・・・(理事)
【機材】
動画ディスプレイは自治会館内のテレビ 将来的には40型以上のテレビ又は液晶モニター使用
【広報】
掲示板、回覧板、会報「かりん公園」などで行う。


1/14  衝撃!! 超高齢化社会の現実
 週刊紙「週刊現代」の新年特別企画に「100年 生きるのは幸せか」という記事が載っていました。100歳以上の高齢者の数は昭和38年(1963)にはわずか153人でした。それが53年たった昨年2016年9月、6万5692人に、約430倍です。推計によると、2020年には12万8千人、2030年には27万3千人、そして23年後の2040年には42万人になるとのこと。この数は東京都町田市の人口に匹敵します。  ところで、100歳前後の超高齢者の運動機能はどうだろうか。厚生労働省の「国民生活基礎調査」の推計によると、自分の足で歩けるは5人に1人で、8割の人が認知症になるとのこと。現在、100歳の高齢者1人あたり、医療費と介護費合わせて約300万円が支給されています。もしこのままいけば、23年後には、この2つの医療費・介護費だけで1兆2600億円に達して医療制度は破綻します。また、病院や介護施設のベット数が追いつかず、多数の医療・介護難民が発生するとのこと。これからの20~30年後、自分や家族が100歳になるほど長生きしたら、本当に長寿を心から祝うことが出来るだろうか・・・。    
 1月6日の読売新聞に「高齢者75歳から」という記事が載っていました。近年、元気な高齢者が増えていることから、日本老年学会が1990年代以降の高齢者の身体、知的能力、健康状態に関するデータを分析したところ、ここ10~20年間に5~10歳程度若返っていることが分かった。特に65~74歳は、心身の健康が保たれ、活発な社会活動が可能な人が多いため、現在65歳以上とされている高齢者の定義を75歳以上に見直す提言を発表しました。そして65歳~74歳を「准高齢者」に区分し、就労やボランティアに参加する枠組みも提唱しています。これは今までの生産年齢15~65歳未満が10歳繰り上がって、74歳まで生産年齢人口が広がることを意味します。このように定義を見直すことで、国民の意識が変わり、より多くの人が社会の支え手に回ることが可能になります。これは超高齢化社会には明るいニュースです。今後、国としても社会制度や仕組みを早急に再構築し、個人においても“健康寿命”を伸ばす努力を続け、地域においても町内会・自治会や民生委員など、そのような視点にたって活動を進化させていく必要があると思います。

1/3 日本一の「大山自治会」に学ぶ!  
 新しい年を迎え、今年も地域発展のために取り組んでまいります。そこで地域問題に取りむ者が模範とすべき「大山自治会」について学びたいと思います。この自治会は立川市にあり、1600世帯約4000人が居住する都営大山団地内にあります。自治会長は佐藤良子さんと仰る74歳の女性リーダーです。モットーは「人が人にやさしいまち、必要とされる自治会」「ゆりかごから墓場まで」です。そこで幾つかの特徴をあげたいと思います。
①自治会加入率100%、平成16年から「孤独死ゼロ」
②24時間対応の相談窓口や自治会葬
③「市能工商」の徹底。「市」は住民主体の自治会、「能」は能力、技術者の人材バンク、「工」は工夫、アイディアで企画運営、「商」はコミュニティビジネスで有効活用。
④役員の選出は、ブロックごとの「区長制」。若い世代から高齢者や身障者まで参加。
⑤非常時の全住民の名簿完備。高齢者の緊急連絡先の登録。また所有車両の登録で悪質な違法駐車排除。
⑥見守りネットワークとして「向こう3軒両隣」制度。
⑦自治会費の集金、電気、ガス、水道、新聞などの企業との連携による安否確認システム。 
 環境を生かすも殺すも住んでいる住民次第であり、「住んでよかった」と思えるまちにするための「人の営み」こそが重要だと思います。HP 「大山自治会」
 
 

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