「絵師 日々の言霊」 後藤 仁 〈12〉 | 後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤 仁(GOTO JIN)の日本画・絵本便り

後藤仁ブログ2~絵師(日本画家・絵本画家、天井画・金唐革紙)後藤仁の日本画・絵本・展覧会便り。東京藝大日本画卒,後藤純男門下。「アジア/日本の美人画」をテーマに描く。東京藝大,東京造形大講師。金唐革紙製作技術保持。日本美術家連盟,絵本学会,日中文化交流協会会員。

 私は日本画・絵本原画制作の合間合間に、日々思った事・見付けた事などを、Facebook・Twitterでつぶやきます。これは、その続編〈12〉になります。
 一絵師のたわいもない独白は、いい加減で無責任な言葉にしか過ぎません。しかしその行間に、芸術家の真実が垣間見えるかも知れません。荒削りで不器用な絵師の言葉の中から、”真実の言霊”を見出していただけましたら光栄です。

 今回は、
中国向け新作絵本〈第3弾〉日本国内向け新作絵本の制作過程と、 中国向け絵本『青蛙緑馬〈チベット民話〉』(浙江少年児童出版社)絵本『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店) の報告記事等をまとめています。その他、中国ドラマ『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』 放送開始のお知らせ等も~ 💛
 作品制作は、一歩一歩、確実に進んでいます。この後も、乞うご期待~ 💑

 絵師(日本画家・絵本画家) 後藤 仁、 后藤 仁(中国語)

                  ★


2021年10月19日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
【参加者募集】10/28 JBBYオンラインセミナー #17 「いま、日本と中国を結ぶ新しいかたちのビジネスが進行中!」

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。


https://jbby.org/news/domes-news/post-11969


10月20日

 先日、10月9日(土)から描き始めた、
日本向けの新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)を、今日、おおよそ完成させました。明日以降、見直しをして、ひとまず完了としましょう・・・。
 「大垣祭り・天井画制作」や「中国向け絵本制作」の他、雑務等も忙しく、なかなか作画が進まなかったのですが、気合が乗っている内に、一気に仕上げました~。とても疲れた〰。
 これは、イメージ(コマ割り)の段階にても、誠に気品高くて、素晴らしい絵本になりそうな予感ですね~😍 。崇高、かつ、美的過ぎる~~~😘 。乞うご期待~💖
 

10月22日

 10月9日(土)から描き始めた、
日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」(第1案)に、少々、手直しを加え、本日、完成としました。
 この後、編集者との打ち合わせの後、次の過程へと進めて行きます。
 今回の絵本は、とても気品のある、超豪華な絵本になりそうな予感ですよ~~😍  乞うご期待~💖


10月24日

 「BIO GOSSIPY」という欧米系サイトにも、他の同類サイトと似たような内容の、「Jin Goto - Net Worth, Bio, Age, Height, Family, Wiki ! 」という記事が掲載されています。
 当然ながら、私は貧乏画家ですので、記載されているような、”世界的に最も裕福で人気のあるアーティストの一人”でもありません。ただ、内容の大筋は、事実に基づいた正確な記載になっています。
 世界がネット一本でつながる現代社会とは、面白くもあり、恐ろしくもありますね・・・。(@_@)


https://biogossipy.com/jin-goto/

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JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)
 【告知】1週間後になりました! 新・編集者講座(オンライン)のご案内です。今期第二回となる今回は、中国と日本を絵本でつないで,大活躍されている編集者・唐亜明(タン・ヤミン)さんにお話ししていただきます。

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されるそうです。
 ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/?utm_medium=%3A%3A%3A0%3A3033620&utm_source=results&utm_campaign=search


10月25日

 本日は、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面」を描き進めました。進展は遅々としていますが、確実に前進しています。とても麗しい世界が、徐々に出現してきています~。🤩

 現在、重要な仕事が3つ(「大垣祭り・天井画」「中国向け新作絵本」「日本向け新作絵本」)も重なり、酷く大変です。しかし、誠に充実していて、楽しくもあります~。ひとまず、あと1年半は、他の大きな仕事を受けるゆとりは皆無ですね。
 ただ一旦、やるべき仕事が来たのなら、その期間は、何の憂いもなく、ひたすら”絵を描く”という、”至福の時間”だけが過ぎていきます~。その期間は、何とか、飢える事も・死ぬる事も、多分、ないでしょうからね。その後は、分かりませんが・・・・。
             *     
 最近、小学生がパソコンで簡単に描いた絵画作品が、ネットで高値で取引されたり、簡単に創ったように見える現代アート作品が、オークションで何億~何百億円もの値で競り落とされたりするようなテレビ報道等が多いので、アーティスト(画家)はいとも簡単に稼げる稼業かのような印象を世間に与えているようです。(私の個人的見解ですが、アメリカの市場原理を元に発展した、創作における技術と精神を重要視せず、ほぼ話題性と投資目的に純化した、このようなアートのあり方に対して、芸術の崩壊ではないかという、大きな懸念を抱いています。)
 ただ「稼ぎたい」という目的なら、やはり、会社を立ち上げたり、ビジネスや投資に精を出すのが一番、確実なのでしょう・・・。もしくは、違法的な事をするしか、手っ取り早い方法はないのでしょう・・・。実際には、絵を描くのは実に大変な作業であり、とても神経を使う労働であり、多額の画材代や取材費を注ぎ込んだ上に、自身の絵のスタイルを完成させるのには、数十年という、とんでもなく長い時間を要しますから~。ほとんど大多数の人にとっては、全く割に合わない稼業です。

 私の場合は、稼ぐために・生きるために、”絵”を描いているというのではなく、「絵を描きたいがために、生きている」「絵を描きたいがために、旅をする」と言った方が、正しいです。一般論的には実に不謹慎な思考なのでしょうが、私の場合は、絵を描けないのなら、その”生”は全く意味がありません。”絵”を描き続けたいために、やむなく宣伝活動・イベント開催や講師業 等をするしかないのですし、世に名を出す(知名度を上げる・人脈を作る等)しかないのです・・・。
 もし生まれつき生活にゆとりがあれば、今頃、山にこもって、ただ一人、自由気ままに絵を描いている事でしょうね。そんな生き方が理想なのだけれど、貧乏画家の私には不可能なのです。この後も、ひたすら、あくせくと汗をかきながら、茨の画道を行くしかないのでしょうね・・・。


10月26日

 本日は、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。「第2場面」は約7割、「第3場面」は約4割の進捗度です。私の日本画の作画は、とても時間がかかります。しかし、進展は遅々としていますが、確実に麗しい世界が見えてきています~~。🤓
 
日本向けの新作絵本の、「木製パネル」作りにも着手しました。パネル代は予想以上に高いので、たいてい私は、木材とべニアを買ってきて、自作します。P10号位のパネルを17枚と、表紙用のもう少し大きなパネル1枚を作らねばなりません。何事も大変ですよ~。 (@_@)ノ

 本日、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)の本文の”校正”(私の知る限り、第5校)が再送されてきました。中国での出版物の校閲は、想像以上に極めて厳しいようですね・・・。コロナ禍と、多分、その他の様々な国情により、無限ループのように、絵本の発刊が遅れ続けています。しかし、ようやく、最終段階に入ったとの事なので、版下の記載が正しいとしたら、いよいよ、12月には「絵本」の発売となりそうです~。
 この「絵本」の原案・作画段階は、実に良く乗りに乗れて、快調・順調に完成しましたが、その後の校正~印刷~発刊までが、コロナ禍等の事情により、2年間近くも遅れ続けています・・・。何事も簡単にはいきませんが、その分も、完成した「絵本」への愛着は、いや増すというものです。


2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾


10月28日

JBBY (Japanese Board on Books for Young People /一般社団法人 日本国際児童図書評議会)

 現在、私と一緒に、中国向けの絵本制作を果敢に手掛けており、日本・中国で長年ご活躍されている、絵本編集者・翻訳家の唐 亜明(タン ヤミン)さんの講演会が、オンラインで開催されます。ご興味がある方は、ぜひ、ご参加下さい。

 2021年12月、間もなく、
中国向け新作絵本『青蛙緑馬』(唐 亜明 文、後藤 仁 画/浙江少年児童出版社)も発刊予定です。よろしくお願い申し上げます。

https://jbbyonline017.peatix.com/view

                  *

 本日も、
中国向け新作絵本制作〈第3弾〉「第2場面、第3場面」を描き進めました。墨線で輪郭線を丁寧に描き起こし、「第2場面」は7割強、「第3場面」は4割強の進捗度です。美し過ぎる貴婦人の姿も、はっきりと浮かび上がって来ました~💖
 この墨線での描き起こしは、最も疲労度の高い作画過程でもあります。しかし、塗っては描き起こし、塗っては描き起こし、を何回か繰り返せば、やっと完成が見えて来ます。

 
日本向け新作絵本「コマ割り(サムネイル)」への返答が、編集者から来るまでの間に、この中国向け新作絵本を、どんどん描き進めたいと思います。やるべき事は、実に多いですよ~。😓


10月29日

 私自身の作家活動においては、常々、人の真似事に終わらぬよう、出来るだけ他人と異なる方向性を目指し、独自性・革新性を求めながら、今まで活動をしてきたつもりです。それでもやはり、どこかで誰か(歴史上の作家~現代作家まで)の影響や、お誘い・導きを受けているものなのでしょう・・・。
 そんな私自身の頑なな信念から、少し前までは、他人(プロ作家)が私の作家活動を真似している感じを受けると、嫌な気がしていました・・・。😕
 しかし、このコロナ禍という未曾有の危機状態や、様々な思考を経て、「それもまた良いのではないか・・・」、と最近は思えるようになってきました。😜 あまり狭量に過ぎるのも、考えものですからね~。人は誰しも、多くの他人や物事の影響を受けます。何も私一人だけを真似している訳でもないでしょうし、その人に、そうさせる必然性があったのでしょうし・・・。何よりも、もし、私が他者に影響を与えているとしたら、それは、私自身の活動が認められている証拠でもあり、その路の先達になれるのは光栄な事でもあるのです。😝

 最近、日本画家・洋画家(プロの純粋美術作家)や、東京藝術大学 日本画・デザイン科 卒業生等が「絵本」を手掛けるケースが増加し、私も加盟している美術団体に加わる作家等も、ちらほら見かけます。その作家が、本当に高い気概と実力があるのなら、誠に結構な事です。逆に、デザイン・イラスト・デジタル系の人(アマチュア~セミプロ、美大生・美大出身若手作家まで)が、「日本画」を習いに、私の日本画教室に来られるケースも増えています。

 それらの行動には、直接的に私の活動の影響があるかも知れませんし、そうでないかも知れませんが、どこかで私も、そのような傾向を世間に生じさせている要因の一つになっている事は間違いないでしょう・・・。
 そうであるならば、日本の美術業界が、より流動的になってきて、業種間の再編が進んでいる証です。現在の日本や世界の経済・社会状況は、決して楽観視できませんが、今後の日本の美術・絵画業界が、より一層、活発になっていくのであるならば、それは日本文化界にとっても、良い事に違いありません。
 そのような良き流れの一端を担えるように、今後も、日本美術界に旋風を巻き起こすべく、果敢に懸命に厳しき画道に挑んでいきたいと、私は思うのです。😤


11月1日

 私は今までに、多くの画家・作家や画商・画廊や出版社編集者等にお会いしてきました。私は、それらの関わりの中で、仕事を共にする上で、その経歴・実績・実力や契約条件、思想・方向性 等もとても大切なのですが、それ以上に、その人の”本気度””誠実さ”を最も重要視します。
 しかし、画家・作家等の場合、その関係先や弟子筋に、大きな瑕疵や問題行動があったとしても、すぐに、その師や上役に責任があると考えてはいけないのでしょう・・・。若輩画家の私には、完全に弟子と言える作家はまだいませんが、多くの絵画関係の教え子や受講者の事を、全て把握し引導する事など不可能ですから、他者も同様でしょう。過去に、そんな些細な出来事で、幾つかの、すれ違いを経験しましたが、自身に照らし合わせて、私も、もっと大きな目で物事を見ていかねばならないと、反省をしています・・・。🤔
 ただ、直接、仕事を共にしている相手の場合は、やはり本人に全ての責任がある訳で、その人との”信頼性”、お互いの”理解度”というものは、誠に重要になります。どんなに社会的に評価の高い組織(美術団体、画廊、出版社 等)の責任者(理事、画廊主、編集長 等)であろうと、作家の信頼を裏切ったような行いや、どこかに上手くだましてやろうというような下心や、曖昧にしたまま本当の事を隠しているような素振りがあれば、私のそのような人への信頼は失墜し、もう二度と、仕事をする気になれなくなります。そして、その信頼を取り戻すまでには、余程の時間と説明と行動を伴う事になります。
 逆に、たとえ弱く小さな会社の経験の浅い担当者であろうとも、ある程度以上の誠意や、やる気を見せてくれた人の仕事ならば、受けてきたケースが今までにも幾つかあります。

 私は画家として、常に誠実に、誠心誠意、精一杯、仕事をしてきたつもりです。納期に応じて画風を変化させ、速描~緻密描写まで、画法の調整をする場合はあります。ただ今までに、手を抜いたり、気を抜いたりした仕事は、一度もないはずです。画力不足で思うような精度・完成度の作品にならなかった事も多々あるかも知れませんが、私自身は一生懸命に描いた結果なので、作品が良くないと言われれば仕方ありません・・・。
 そのように誠実に堅実に仕事をしてきたにもかかわらず、意味も分からず(多分、先方の都合にて)、これまでの関係を一方的に反故にされた苦い経験は、一生、完全には忘れる事はできないかも知れません・・・。その人を、仕事上の関係性以前に、一人の人間として、完全に信頼・信用できる日は、もう二度と来ないかも知れません・・・。
 ただ、そんな苦境を経ても、常に前を見据えて、次の制作に向けて、これまで通り、誠心誠意、無我夢中で画道に勤しむしか、私には路が無いのです。😤


11月2日

 
日本向け新作絵本「イメージ画」、兼、一枚物の日本画作品として、F25号の「日本画」を描き始めました。まず今日から、原案練りです~。この後、完成までには、およそ2か月程を要する見込みで、日程的には、「大垣祭り・天井画」、「中国向け新作絵本」をひとまず置いておいて、この日本向け絵本・関連作品を、先行して描き進めなければなりませんね!! とても多忙で、大変でもあるのですが、それにも増して、やりがいがあります~❣
 この
日本向け絵本作品は、8年前から構想を練っていますので、その間に、既に、3枚(P15号、F10号、P8号)の日本画・イメージ画と、4冊のダミー(原寸大のラフスケッチ・ブック)を描き上げています。これ程、下準備から時間と手間と予算をかけた絵本作品も、私史上、他にありません。紆余曲折を経て、随分と時間がかかりましたが、きっと素晴らしい絵本に生まれてくれるだろうと、願うばかりです~💖🤗

                  *

 私は、根っからの芸術家気質なのでしょうか~? 画家仲間においても、一切妥協を許さない風潮があります。アマチュア~画学生~セミプロ辺りの人には、大抵、優しく・甘い評価をするのですが、プロ画家(作家活動を広く宣伝・広報し、ある程度大きな規模の団体展・個展・グループ展、出版物 等で作品発表をしながら、絵を職業として一定の利益を得ている画家・イラストレーターの事)となると、一気に見方が厳しくなってしまいます。”芸術・美術”に対しては一切の妥協を許したくないという、頑固さが頭をもたげます。私を含め、本質的な画家など、大抵、あまり性格は良くないものなのでしょう・・・。
 基本的に、真の芸術家とは、”孤独”なものです。格段、仲間を必要ともしないのです。それでも、共に画道で渡り合える仲間がほしくなる時も、まれにあるのが、人(猿族)の人(猿族)たるゆえんなのでしょう~。
 ただし、その人の画力・思想・信念・行動力・実績 等において、私自身が納得する実力を感じれないと、共に行動する気にはなれません・・・。また、過去に何度も陥れられた苦い経験から、簡単には気を許したくないという潜在意識が働くのか、ついつい天の邪鬼な言動をしてしまったりします。私自身、少しは直さないといけないと、時々反省はしていますが、なかなか性格は変えられないものです・・・。('◇')ゞ

 しかし、そんなこんなで、こじれたり・ぶつかったりしても、時間を置いてでも、いつか、よりを戻せる人とは、本当に良き画家仲間になれる可能性があります。それが、その人の”懐の深さ”であり、”器の大きさ”なのでしょうね。些細な事にいつまでもこだわって、相手を理解しようともせず、よりを戻せないようなら、その人の”器”もそこまでという事の証明であり、その人とのご縁も、残念ながら、そこまでなのでしょう・・・。
 私自身の”器”は、自身では測る術もありませんが、なるべく大きな目で物事の真実を洞察していきたいと、常々、考えています。
 

11月6日

 近年、子供の頃によく観たような、日本の「時代劇」が少なくなって、寂しく思っていました・・・。2008年にNHKで韓国歴史ドラマ「ファン・ジニ」をやっており、その作り込みの繊細さ・美しさに引き込まれました。その後、「風の絵師」「火の女神 ジョンイ」「宮廷女官チャングムの誓い」「オクニョ 運命の女」「師任堂(サイムダン)、色の日記」・・・等の韓国歴史ドラマを幾つか拝見し、いずれも完成度が高くて、面白いものでした。
 2020年4月頃から、J:COMで放送された、「麗王別姫~花散る永遠の愛~」という中国歴史ドラマを観て、誠に驚きました。1995年に中国の旅をした時に、中国国内のテレビでは頻繁に歴史ドラマをやっていましたが、いかにも安い作りの、古い感覚のものでした。その後、日本でも、中国の優れた映画(「變臉(へんめん)この櫂に手をそえて」「紅いコーリャン」「初恋のきた道」「さらば、わが愛 覇王別姫」「山の郵便配達」「小さな中国のお針子〈中国・フランス合作〉」「LOVERS」等)は度々目にしましたが、中国のテレビドラマが、現在、こんなに発達していた事に驚愕しました。
 予算も相当にかけている事は見て取れますが、ストーリーの面白さから、大道具・小道具・衣装等の作り込みの凄さから、役者のレベルまで、ありとあらゆる面で完成度が高いのです。今の日本ではほぼ見られないような、「麗王別姫」の主役の女優、ジン・ティエン(景甜)の、人知を超えた美貌は、元々、現代の日本の女優やアイドルにさほど興味のない私でさえ、芸術的美意識を揺さぶられました~❣ 14億人も住むという巨大な国から選りすぐられたトップ俳優ですから、当然なのでしょうが・・・。
 その後、ジン・ティエン主演の「ハンシュク〜皇帝の女傅」から、その他の俳優・女優が主演の「月に咲く、花の如く」「如懿伝〜紫禁城に散る宿命の王妃」「瓔珞〜紫禁城に燃ゆる逆襲の王妃」「武則天 -The Empress-」「永遠の桃花〜三生三世」「独孤皇后~乱世に咲く花」「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后」・・・等々を拝見し、いずれも、とても凝った作りの、優れた歴史ドラマばかりでした。元々、無類の中国文化好きの私ですから、こうして、今の私のマイブームは、華流歴史ドラマになっています~💛
 真似をするという意味合いではないのですが、自身の”絵”の創作においても、何らかの参考にしたいという思いもあり、作画の合間合間に、時々観ています。

 今年の3月頃、中国のインターネットで、ジン・ティエン(景甜)主演の『司藤(スー・タン)』という中国ネットドラマが配信されているのを見付けて、斬新、かつ、面白くて、実に魅了されました。本来、ほぼ歴史ドラマ系にしか興味がない私ですが、この『司藤』は、現代ドラマの中に歴史ドラマ的要素が融合した上に、ファンタジー性や恋愛ドラマ性やサスペンスやコミカルな要素も加わり、とても優れたエンターテインメント作品になっています。主役のジン・ティエン(景甜)チャン・ビンビン(张彬彬)の美男美女コンビはもちろん、脇役達もとても個性的で、子役の女の子も可愛らしくて素晴らしいです。
 中国での様々な規制がある中で、この作品には、ネットならではの自由さがあふれています(この後の時代、どうなっていくのかは分かりませんが・・・)。このドラマには、結末が二つあります。一度、作品を撮り終えた後に、スタッフ・役者を再招集して、別のパターンを撮り直して、最終的に両方、放映したらしいのですが、ドラマの結末が二通りあるのも、ネットドラマならではの自由さではないかと思います。どちらの結末も余韻・余情にあふれて素敵です。パラレルワールドのように、世界のあり方は一通りではないという、哲学的・道教的な問いかけにも感じ取れます。
 基本、アナログ人間でデジタル嫌いの私ですが、ネット配信ならではの、新しく自由な作りのドラマという点では、このジャンルも今後、見逃せない可能性を秘めているのでしょう・・・。

 その『司藤』が、早くも、日本でも日本版がテレビ放送されているのを知りました。『半妖の司籐(スー・トン)姫 ~運命に導かれた愛~』と題して、BS12 トゥエルビで放映していました。ネットで、一部、見逃し配信もしています。私は、中国語(中文)字幕では、三分の一~半分位しか把握できないので、日本語字幕は有難いです。ご興味のある方は、ご覧下さい。
 (『司藤』と『司籐』推考/中国では、「藤」と書いて、日本と同じ「藤(ふじ)」を指す場合と、「籐(とう)」を指す場合があるようです。このドラマの英文訳は「RATTAN(籐)」とされています。ただ、籐は中国にはほぼ自生せず、このドラマの撮影では、明らかに”藤の木”が使用されているので、正確には「司藤」が正しいのだと思われます。)

 合わせて、この機会に、私の「中国民話絵本」も読んでいただけますと光栄です~💖


https://www.twellv.co.jp/program/china/si-teng/


11月8日

【カエル愛】が、「2021ユーキャン新語・流行語大賞」候補入りとの事。おめでとうございます! 🤣

 そんなこんなで、日本でもカエル熱が再燃しているらしいです~ 💑
 私の作画絵本
『青蛙緑馬(アオガエルとミドリのウマ)』(チベット民話)《中国原創絵本精品系列/浙江少年児童出版社、伝世活字国際文化メディア・小活字/文 唐 亜明、絵 後藤 仁》には、主人公として、大きくてハンサムなカエルが登場しますよ💖 来月 ・ 12月中に、中国で発売予定。日本でも、ぜひ、読んで下さいね~❣
 
★後藤仁公式サイト「後藤 仁(GOTO JIN)のアトリエ」 ─ 絵本『青蛙緑馬』

https://gotojin.web.fc2.com/book05.html

2021年“浙少云荐会”绘本专场回顾


〈各種ネット記事〉
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」

https://news.yahoo.co.jp/articles/bb5768aef3f2236def17f1ca2bc94679c38380c7
入江聖奈「カエル愛」新語・流行語候補入りに力説「カエル界のさらなる発展に」
https://www.daily.co.jp/general/2021/11/04/0014817108.shtml
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://news.yahoo.co.jp/articles/649b2a8f57dd5e863097895773ac250e6ec1b8c5
「カエル愛」ノミネートに入江聖奈「カエル界の更なる発展に」流行語大賞
https://www.nikkansports.com/sports/news/202111040000841.html


11月9日

 昨日、11月8日(月)から、
日本向け新作絵本「コマ割り・ラフスケッチ/第2案」の作画を開始しました。編集者との詳細な打ち合わせ・検討に基づき、私の新たなアイデアも加えつつ、イメージを創り上げました。今回から、「表紙」のラフスケッチも描いています。
 今日は、イメージが鮮やかな内に、「表紙」と「全17場面(扉・後ろ扉を含め)」の、おおまかな”当たり”を取る所まで、一気に進めました。「表紙」「場面」とも、とても良い感じです。「表紙」はこれまでのダミー(本の体裁をしたラフスケッチ)から大きくイメージを変更し、絵本的に最も映えるデザインを目指しています。これは、誠に素晴らしいネ~~💖
 明日以降、時間をかけて、丁寧に描きつめていきますよ~。😉
             *
 明日、10日(水)は、東京藝術大学 大学院(美術学部デザイン科・アート アンド デザイン)にて、『後藤 仁 金唐革紙・絵本 特別講義』(1時限目、金唐革紙講義/2時限目、絵本講義)を開催します。
 普段はほぼ一般公開する事のない、超貴重な、「金唐革紙(きんからかわし/国選定保存技術の手製高級壁紙)」や、「絵本」の原画・ダミー・ラフスケッチ・スケッチブック・色校正 等の実物・画像をお見せしながら、教室とリモートで講義をする予定です。準備は、既に万端です~💛
 〈ただし、この講義は、東京藝術大学 大学院・デザイン科学生のみ、参加可能です。〉


(※この講義の模様は、別途、拙ブログにまとめてありますので、そちらを、ご覧下さい。)


11月10日

●書籍ランキング速報 (11/7) honto 本の通販ストアランキング > 児童書・絵本 > 昔話・神話・伝説ランキング 
第1位
 君島久子 文、後藤 仁 絵 『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)との事。
 私の作画絵本を、多くの皆様にご愛顧いただき、誠に有難うございます。💑


https://amasale.newif.net/ranking/hdetail/4139928


11月12日

中国新聞デジタル 【子どもたちへ 本の招待状】小学校中学年以上向け 5―Daysこども図書館・井手紗弓さん
  トップ > 学力アップなび > 本を読もう > 【子どもたちへ 本の招待状】

 私の作画絵本
『犬になった王子 チベットの民話』(岩波書店)を新聞にてご紹介いただき、誠にありがとうございます。今後とも、後藤 仁 絵本作品を、よろしくお願い申し上げます。💑

https://www.chugoku-np.co.jp/learning/article/article.php?comment_id=806900&comment_sub_id=0&category_id=1233