私はたまたま日本に生まれた。
そしてたまたま日本人の両親で、日本語を話して、日本の文化の中で育った。
生まれる前の魂の時からこの人生は色々と決まっていると言われてはいるが、この広い宇宙で地球に生まれて、しかも日本のとある場所で育つのは、やっぱりかなりの確率だと思う。
大人になるまで日本に住んでいたから大好きな日本の古典芸能もそれなりに学んだ。
子供の頃からなぜか世界中の古い文化や社会に興味があって、ギリシャ・ローマ神話の世界よりもっとずっと前までさかのぼって夢中になった。
Photo ©️You-Ri Yamanaka
何年か前に仕事でエジプトのカイロに行った時、一日中ひっきりなしに聞こえる祈りの声がなぜかなつかしかった。
過去生ではいろんな国に生まれていたのかもしれない。
Photo ©️You-Ri Yamanaka
なつかしい古い文化。
日本ではそれが古典芸能だった。
日本舞踊もなんやかやいってご縁があって25年以上断続的に続けている。
イギリスやヨーロッパなどの国々でもごくたまに披露する機会がある。
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今回はロンドンの大英博物館でライブストリームのパフォーマンスとワークショップを行った。
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ナマで観客に囲まれているのとは違い、ひたすらカメラに向かって一人で踊り続け、語り続けるので、反応が肌で感じられないのが寂しいが、不思議な周波数でつながっている人たちが世界中にいるのだと思うと心がほんわかする。
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時空を越えてとどけ! と、自分の存在も周波数の粒子になるくらいの感覚で踊ってしゃべった。
Photo ©️You-Ri Yamanaka
コロナのせいでオンラインがメインになってきていて、最初はなんともやりにくかったが、今ではこれはこれでつながることも可能ではあるなあと感じている。
日本舞踊は私の人生の一部。
舞踏も大きな一部。
演劇が一番大きな一部。
全てを包み込んで自分がある。
誰もいないロンドンの大英博物館のジャパン・ギャラリーで踊ってしゃべって、何百年も昔の過去と21世紀が混ざり合って、自分はいつでもどこでも存在するのだなあと不思議な感覚になった。
両股関節全置換術や、7ヶ月入院するような手術やら色々あって、舞台の仕事は10年近くできなかったけれど、またこうして新しい道を歩むことができて心から感謝❗️の日々だ。
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