Liliです☆

前回、小学生の頃のちょっとしたことを書きました。

みなさまも小学生の頃って、決まり事をしっかりと守ろうとしていたと思います。

決められた帰り道があるのに、別ルートで帰ってしまう。

誰かに見つかると

「帰りの会に発表してやる!」

言いつけられて悔しい思いをすることもありました。


毎日がドキドキでした。

悪いことをしている自分がそこに存在感を与えている瞬間でもありました

小学生高学年だったと思います。

後ろの黒板に落書きをするのが流行っていました。

覚えたての単語が書いてある。

SEX

暴露が書いてある。

○○は△子が好き!

てっぱんが書いてある。

うんち

毎日、学級委員長はそれを消すことが日課だ。

ある日、後ろの黒板には小さなポスターが貼られていて、

そのそばで、クラスの中でも元気印まさみが泣いていた。

「だれ?これ貼ったの?」

だれも答えようともしない。そもそも、そのポスター。宗教ポスターなのだ。

その後、日本を騒然とさせたサリンをまいた宗教団体の教祖ポスター。

どこから持ってきたのか?

その当時、繁華街に行くとその人のドアップポスターがあちこちに貼ってあった。

「ねぇ!こんなの貼ったの誰?!なんでうちがここに入信したってことし知っとんの?!」

クラスはざわついた。まじかよ・・・。

まさみは小さくなって一日中泣いていた。

子供ながらにポスターの教祖はうさんくさいく感じ、

一体、何を目的としてこんなにデブで髪が長くて気持ち悪いのだろう。

まさみが気の毒に思えて仕方なかった。

まさみの親はこいつ(ポスターの教祖)の何に惹かれたのか分からない。

次の日、後ろの黒板に貼ってあったのは

おっぱいを出している女の紙だった。

エロ本を切ったのを貼ったのだろう。

その隣にはまだ、あの教祖が貼られていた。

一緒に並ぶ、おっぱい女と怪しい教祖の図式は陳腐であって、

同じような安いイメージが仕上がっていた。

クラスの男子は

「うぉーぃ!興奮するぅー!教祖様っ!」

完全にからかっていた。

まさみはその日から学校には来なくなった。

噂だと親戚に預けられたと聞いた。

少し大人っぽかったまさみ。

もう一つの噂では、年上の男のおもちゃにされているとも聞いた。

おもちゃにされる?そのことが分からなかったが、

高校2年生くらいの頃にピンとシナプスがつながり理解できた。

あの頃、小さな事件が毎日あった。

毎日が新鮮で未来は事件だらけだと信じていた。

大人になった今。

毎日が平凡。

たまにはドキドキしたい。