「 慌ただしい食事は必ずしも悪くないかもしれない。」

「ファストフード店よりも、普通のレストランで食事をするほうが塩分やコレステロールの摂取量が多いこと 」が、新たな研究で明らかにされた。


研究著者で米イリノイ大学アーバナ・シャンペーン校助教授のRuopeng An氏は、「ファストフードは悪者にされがちだが、それはあくまでも家での食事と比較した場合のこと」と指摘している。

 「European Journal of Clinical Nutrition」に7月1日に掲載された今回の研究では、2003~2010年に全米健康栄養調査(NHNES)により収集されたデータを調べた。

 

約1万8,100人の成人に、24時間以内に摂取した食事を2回記述してもらったところ、3人に1人弱がファストフード店で食事をし、4~5人に1人がフルサービスのレストランで食事をしていた。

 調査の結果、一部の主要なビタミン類(B6、E、K、銅、亜鉛)、カリウムおよびオメガ3脂肪酸の含有量の面でみると、ファストフードや家で作る食事に比べ、フルサービスのレストランが最も健康的であった。

 

しかし、レストランの食事には家での食事に比べて1日あたり58mgの余分なコレステロールが含まれていたのに対し、ファストフードは10mgにとどまることがわかった。

 1日あたりの塩分含有量は、レストランは家での食事に比べて412mg多かったのに対し、ファストフードは300mgであった。

 一方、飽和脂肪や砂糖の含有量の面ではファストフードが最悪であり、繊維質、ビタミンA、D、C、マグネシウムも著しく乏しかった。外食する場所にかかわらず、肥満の人はカロリー摂取量が多い傾向があり、黒人は白人やヒスパニック系よりもカロリー、脂質、塩分および糖分の摂取量が多かった。

 また、通常のレストランで注文した食事を自宅で食べた場合、外食よりも健康的だったという。この理由はおそらく、外食は社交的イベントであることが多く、食事に費やす時間が長いためだとAn氏は指摘している。

 いずれにせよ、「できる限り家で料理した食事を摂るほうがよい」とAn氏は付け加えている。


それが難しい場合のヒントとして、米テキサス大学サウスウエスタン医療センター助教授のLona Sandon 氏は、「 油を使わず調理した野菜と脂肪の少ない肉のメニューを選び、ハーフサイズやキッズサイズなど、なるべく少ない量を選択すること 」を勧めている。


◎いずれにせよ一番いいのは自宅で料理した食事ですね。。


外食はたまにがいいのですね。