昨日の千唐流空手道直真塾吉祥寺少年部の稽古の話です。

 

　こちらではこの春から新しいお稽古事をしたいということで空手に興味を持った兄弟が体験にきてくれました。

 

　そういったこともあり、礼儀作法と心構えのところから行っていきました。

 

　正座のやり方としては下イラストのようになります。

 

　こちらの動きとしては刀の操法との関係があることも、いつものように進めていました。

 

　既存の塾生はもちろん理解はしてくれているようでしたが、確認しながら行うことで子供たち自身が説明できるようにしています。

 

　刀の操法とのことは最近の記事でも書いていましたので、今回は別のことを書いていきますが、イラストの③のところの指を立てるところです。

 

　

 

　これにより、その指を使い床を捉え、身体を支え安定させ強くさせており、実際に身体に対して力を加えて、指の力がある時とない時の差も確認しながら行っていきました。

 

　この指を立てるところは実は、基本の前蹴りを行う時の準備にもなっています。

 

　基本の前蹴りは下イラストのようになります。

 

　

 

　この蹴りを行う際の当てる箇所が上足底になりますが、指が反っていないとそちらに当たらなくもなりますし、指が当たってしまい怪我をしてしまいます。

 

　その指を反らせることの下準備ともいえるわけですが、そちらも後半に前蹴りを行った時に、つながりとして解説しながら進めていきました。

 

　稽古としては前蹴りの前に、突きの稽古も行っていました。

 

　突きの稽古としては裏突きから行っていきました。

 

　

 

　裏突きは正拳により直突きの前段階になりますが、接近戦の突きとしても利用されます。

 

　初めての人の場合は、接近戦の使い方ではなく、身体操作としての手順として脇をあけないように真っすぐ出す動きとしてまず身に付けていただいています。稽古が進めばその使い方も稽古することになりますが、段階があります。

 

　さて、このその場の基本の裏突きをする際に重要なことのひとつに呼吸に合わせることがあります。

 

　鼻で短く吸って、長く吐きながら行うことになりますが、そちらを行うことで息と身体の操作を合わせることを学びます。

 

　これにより身体の内側と連動させて、全身を効率よく最大限の力を発揮させる礎を作ります。

 

　この息を合わせることはまずは自分自身からになりますが、先に進めば、他人とも合わせることにもつながっていきます。

 

　そういったところもありますが、身体の仕組みとしても身体を健康体として扱う意味もあります。

 

　鼻で吸うことはエアコンでいえばフィルターを通して吸うことになり、身体の内部に直接雑菌や乾いた空気、冷たい空気を入れない役割もあります。

 

　これにより口だけの呼吸にならないような身体を守る基本の呼吸を意識的に行うことで、身に付けていきます。

 

　身体を強くする意味では酸素の分圧の関係もあり、短く吸うことで、少ない空気の中から酸素を取り込む力も鍛えていきます。

 

　そういったところも説明しながら突きの稽古も行っていきました。

 

　このあと、正拳による直突き、前蹴り、受けも行って進めていきましたが、記事としてはここまでといたします。

 

　

 

　

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