続々・大阪の管理会社のお寒い日常 | 俺が管理会社だからって、何でも解決できる訳じゃない

俺が管理会社だからって、何でも解決できる訳じゃない

マンションの管理会社に勤める俺の日々のお仕事の記録。
日本一自己主張の激しい大阪人を相手に、自称大阪人の俺が悪戦苦闘×××
部屋の数だけドラマがある・・・って、勝手に思ってる俺と、入居者様方との対決?日記!

西成の路上生活者による露店・・・よく分からない仏像や、70年代80年代のドーナツ盤、その上片方だけの靴なんてものが堂々と売られているアレを彷彿とさせる空間を出現させた新人入居者のO森さん((o(-゛-;)

空間を切り取り、そして繋ぐ能力!?

恐るべきポテンシャル×××

近隣住民がご立腹されて苦情電話をかけてくるのも、確かに頷ける。


『俺』は脳内の入居者情報を紐解く・・・


確か、O森さんは60歳代の単身男性。

以前は、近くにあるファミリータイプ3LDKの分譲マンションにお住まいされており、詳しい事は分からないが、今回「生活保護」の受給を開始するにあたり、弊社管理の単身用マンションに越して来られたと・・・

ふむふむふむふむ(-з-)

もしや、過去の思い出に縛られ、そのお部屋の荷物全てを、この20平米程の1室に持ってきたのでは・・・




って、物理的にムリですからヾ(。`Д´。)ノ溢れますから!


まさか分別もあるお年でそのような暴挙はなさるまい×××

周囲を伺うとドアポストには、新聞が顔を覗かせている。

厚みからして朝刊らしい・・・朝から家には居てないのかしら?


『俺』は直に説教をするべく、試みにインターホンを押すも、大方の予想通り返事はない。


皆様方の共用廊下を不法に占有しているとはいえ、あくまでも個人の財産・私物故、何の断りもなしに処分する訳にもいかない(-""-;)

『俺』は、玄関ドアに「連絡をするように」とメモ書きした名刺を挟み、その場を後にするしかない。


ーん。

やるせなく年期の入ったエレベーターに誘われ、地上階に降り立つ『俺』

トランクケースとビニール袋に入ったカップ酒が『俺』を出迎える。

彼らの主は、今、何処。(´д`lll)



んっΣ(・ω・;|||?



エントランス横のゴミ庫を見遣ると、初老の男性がひとり。

何やら粗大ゴミと格闘している。

どうやら、先程の「回収シール」が貼られた家具を運び入れようとしているらしい。

煤けたニット帽をかぶり、顔は浅黒く日焼けをし、首にタオル。

ヨレヨレの擦り切れたベンチコートを羽織ってはいるのに、足にはちぐはぐのサンダル。

どうみても異質な空気を発するその男性は、どうやらこのマンションの入居者((o(-゛-;)って・・・



んはっ
Σ(((゚д゚;)



眼前に広がる異様な光景に『俺』の脳は、あっちの世界に持って逝かれそうになる×××

いやいやいやいやΣ(~∀~||;)

彼、どうみても路上生活者でしょ~しかもあの肌の焼け具合、絶対ひと夏以上は河川敷で焼かれてるでしょ!

ってか、「回収シール」貼られたの、持ってきちゃダメでしょ~×××

厳密に言うと窃盗でしょ!窃盗!!

えっいや、まさか・・・そんな事はないと思いますが、あなたO森さん!?

えっ(T▽T;)何?まだ荷物増やすの!?


ぷしゅ~(w_-;えっどうすんの?これ・・・


『俺』の3ビット脳は、最早クラッシュ寸前×××

全てが『俺』の妄想であって欲しい・・・

狭い空は薄暗く、街の風は冷たい、そして道行く人は皆、無関心。

あぁ『俺』の明日はどっちだ×××









(*注意*作中の登場人物は、プライバシー保護の観点から、実在の方とは異なりマス!)

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