手で持つにはちょっとデカい(小網代の森~城ヶ島) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

いや、これのことではありません(汗)

これもイメージよりサイズが大き目で

結構力が強いのですが、強靭な鎌やハサミを

持っているわけではないので、

口の前に手をかざすようなおバカな真似をしない限り

怪我をすることはまずありません。

 

ところで今年は妙にこれの出現率が

高いような気がしないでもない。

一昨年のカブトムシ多発と同じような現象?)

 

 

 

 

 

 

ヤマトタマムシ(左)は美麗の極みですが

右のルリジガバチもなかなかの美しさ。

昼食をとった食事処で遭遇しました。

 

ルリジガバチの方は

日照の関係でフラッシュを使用しているため

実物の色とは若干異なります。

 

 

 

 

 

オオカマキリと思われる、若い個体。

この時期はまだ力も弱く、

手で捕まえる際も特に危険はありません。

 

あと1ヶ月もすると心してかかる必要があります(汗)

 

 

 

 

 

 

この日は私の実家帰省中に

珍しくメンバーが全員揃ったため

「日帰りでお出かけ」ということで

小網代の森に向かいました。

全員でここを歩くのは初めてです。

(姪と母は以前に連れてきたことがある)

 

右はお馴染みのヤブキリ。成長したメスです。

成虫だけになかなかの大型なので、

初めて見た面々は結構驚いていました。

 

 

 

 

 

この日は良い天気でお出かけ日和。

前々日の講座実施予定日が雨だったのが

一層悔やまれます(往生際悪いですか)

 

 

 

 

 

天気が良いので(?)チゴガニも多数出現。

ちょうど干潮時間ドンピシャに着くよう調整したので

狙い通り……とも言えます。

 

 

 

 

 

 

手元にあったカップに入れて

チゴガニ(左)とコメツキガニ(右)を観察。

姪はこういうものについては

もう素手で普通に捕まえられます。

 

 

 

 

 

これはマメコブシガニ

形状はともかく、甲の色は個体差が激しく

こういう白いタイプはちょっと珍しいかも?

 

 

 

 

 

マメコブシガニ(別の個体)を正面から。

ハサミを大きく振りかざして威嚇(?)していますが

もちろんこのサイズでは何ら脅威とはなりません。

 

 

 

 

 

ものすごく元気のなかったゴマダラチョウ

河口付近でフラフラしていましたが

まだ辛うじて生きてはいましたので

近くの葉っぱに乗せてやりました。

まあ、あの分では長くはなかったでしょうが……

 

 

 

 

 

白髭神社を参拝。

建物の裏手にはカニが多数生息しています。

多くはベンケイガニアカガニです。

 

 

 

 

 

で、そのアカガニなのですが

神社を出てすぐの所で大変無防備に地面を歩いていたため

甲をプッシュ(軽く地面に押し付けてやれば動けなくなる)して

素早く捕獲。が、この個体はかなりのビッグサイズで

写真のような持ち方は「挟んでください」と言っているようなもの。

 

姪に見せて写真を撮らせることはできましたが

代償(?)として私はこの後指を挟まれて悶絶しました。

カニにしてみれば迷惑なだけの話なので致し方なし

 

 

 

 

 

指の痛みがトラウマになったわけではないですが

さらに大き目の個体を見かけた際は、

手を出さずにそっと写真だけ撮らせてもらいました。

そもそも、この写真の個体は逢引き(死語)中。

迂闊に脅かさないよう気を遣わなくてはなりません。

 

ところでこの写真の個体はアカガニだったのか

それともベンケイガニだったのか……ちょっと未確認。

(甲羅に切れ込みがあったらベンケイ、なければアカテガニと聞きますが……)

 

多数の昆虫とカニを観察し充実した散策でしたが

まだ時間があるということで

このあと城ヶ島へ移動しました。

実家の車に便乗したので移動に時間と金がかからず助かります

 

 

 

 

 

この日の城ヶ島は風が強く、

岩場に下りるのは厳しそうだったので

ひとまず高台の公園内をザッと散策することに。

 

前回訪問時に紹介した灯台も健在です。

公園利用者のおやつが目当てなのか

結構な数のトビが舞っていましたが

それもまた絵になります。

 

 

 

 

 

海岸線の公園らしく、スカシユリが満開。

 

 

 

 

 

岩場はちょっと厳しかったので避けましたが

帰る前にちょっとだけ島内の磯に立ち寄りました。

(ず~っと奥の方にカニや魚を探す姪がいます)

 

私はしばし海岸近くの草原を散策。

まあ大したものはいないだろうと思っていましたが……。↓

 

 

 

 

 

 

まずホシササキリが出現。結構多数いました。

まあ、これは普通種なので不思議なことではない。

 

 

 

 

 

続いて出現したのはマダラバッタ

結構久しぶりに撮った気がします。

……意外とバッタの数・種類が多いな……。

 

 

 

 

 

……と思っていたら、ここでアマガエルが出現。

もちろん珍しくも何ともない普通種ではありますが

近くにオタマジャクシが育ちそうな水場はありません。

一体このカエルはどこから来たのか?

 

もちろん、単に私が見落としているだけで

淡水池がどこか近くにあるのかもしれません。

アマガエルは乾燥に強いので

大人であれば海岸線の草原にいても不思議はないですが

オタマジャクシについては話は別。水場は不可欠です。

 

一応、こういう岩場なので潮だまりはありますが

潮だまりということは当然海水のはず。

まさかそんなところで繁殖しているというのか……?

(そういう事例があるという噂は聞いたことがあります)

 

乾燥に強い件も然り、ひ弱そうな見た目の割に

かなり環境圧には強いと思われるアマガエル。

その生態には今更ながら興味を惹かれます。

 

ちなみにこれは前にも書きましたが

姪は余裕でカエルを素手で捕獲できます。

有毒なので触ったら手を洗うよう釘を刺しておりますが

嫌がって悲鳴を上げるタイプでないことは

個人的にとても嬉しく感じます。

 

 

 

 

【7/18 小網代の森~城ヶ島で撮影した生きもの】

鳥類・・・ウミネコ、カワウ、ツバメ、トビ、ハクセキレイ、ホオジロ、メジロ

昆虫類・・・アオスジアゲハ、アオバハゴロモ、アカボシゴマダラ、アシナガバエ、アメンボ、オオシオカラトンボ、カマキリの幼虫、キタテハ、クルマバッタモドキ、コチャバネセセリ、コフキゾウムシ、ゴマダラチョウ、シマアメンボ、ショウリョウバッタ、タンザワフキバッタ、ナミアゲハ、ニイニイゼミ、ベニシジミ、ホシササキリ、ホソヘリカメムシ、マダラバッタ、モンシロチョウ、ヤブキリ、ヤマトタマムシ、ルリジガバチ、ルリチュウレンジ

その他・・・アカテガニ、アゴハゼ、アシハラガニ、イワガニ、コメツキガニ、タテジマイソギンチャク、チゴガニ、ニホンアマガエル、ヒライソガニ、フナムシ、ベンケイガニ、ホンヤドカリ、マメコブシガニ、ヤマトオサガニ、ヨロイイソギンチャク

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年8月21日(日)に開催いたします。

 行先は「小山田緑地」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。