食フェス復活の里山系公園にて(21世紀の森と広場) | 首都圏生きものめぐり ~関東の動植物に会いにいくぶらっと散歩~

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雑誌編集者である著者が自ら首都圏の公園や自然地に足を運び、そこで出合った生きものの情報をお届けします。
都会の印象が強い東京にも、カワセミやタカ、多くの昆虫が暮らしています。「首都圏ってこんなに生きものが多いのか」と驚かされる情報が満載です。

昨年初夏以来の21世紀の森と広場

タイトルに「里山系」とありますが

写真のように大きな池が目立つ一方で

後述の通り耕作田んぼや畑などもあり

横浜市によくあるような里山系の公園としての

要素は揃えていると言えます。

 

この日はちょっとした食フェスが開催されており

写真のように池でボートに乗れるアクティビティなど

色々なイベントも実施されていました。

 

 

 

 

 

 

ちょっと早めでしたが到着直後に昼食。

もつ焼き丼もつ煮定食をいただきました。

もう少しバリエーションを考えても良かったのですが

時間節約のため、同じワゴンで買えるもので

済ませてしまいました。味も大変美味。

 

 

 

 

 

 

池の周囲や後述の里山系のエリアには

やや背丈の高い草むらがあり、ホシササキリ(右)の姿も。

11月も後半に入ると、この手の鳴く昆虫はガクッと減りますが

この日は前半ということもあり、大分残っていました。

 

 

 

 

 

上右写真の個体は褐色を帯びていましたが

オーソドックスな緑色タイプのものもいました。

ここでチェックしたのは数十㎡の草地でしたが、

それでも十数匹は見かけています。

 

 

 

 

 

トラマルハナバチらしきやや大型の蜂が

コスモスに飛来していました。

 

 

 

 

 

 

季節がら、カマキリの数も多く

後述する里山系のエリアで何度かエンカウントしました。

右は久しぶりのコカマキリで、しかも産卵前のメス。

左のハラビロカマキリは、獲物となる昆虫のよく訪れる

セイタカアワダチソウの花の下で待機中でした。

 

 

 

 

 

 

秋の里山らしい風景。森に挟まれた谷戸空間にあり

古民家風の東屋なんかもあるのどかな風景です。

(右写真の左奥にあるのは一般の方の家です。念のため)

 

 

 

 

 

上記の食フェス系イベントの繋がりでしょうか

地元の大学生などによるアート系の出展もあり

色々とユニークなものを見せていただきました。

 

池の周辺と比較するとこの辺はあまり人が来ず

平時は少々寂しいものがあるのですが

その分こうした面積を要する出展なども

やりやすいようです。風景にもとけ込ませやすいですしね。

 

 

 

 

 

 

花風景も色々。左のような整形式の花壇もあれば

畑の横にコスモスの植えられたエリアも。

上記のトラマルハナバチは、このコスモス畑で

撮影したものとなります。

 

 

 

 

 

少し移動しまして、バードサンクチュアリの様子です。

例年ここはオオタカやノスリなどの猛禽類が飛来するらしく

今年も既に来ているという情報を得ておりますが

残念ながらこの日は確認できませんでした。

 

 

 

 

 

カモの仲間としては、オカヨシガモの集団を確認。

過去にはオシドリなんかも飛来したことがありますし

水場としては結構広いので、今後もう少し種類が増えるかも?

 

 

 

 

 

アシの隙間から一瞬見えたオオジュリン

同じホオジロ科の冬鳥であるアオジと比較しても

隠れている時間が長く撮影しにくい鳥なのですが

数自体は決して少なくなく、むしろ冬の小鳥の中では

ツグミ、アオジ辺りに次いで多いように感じます。

 

 

 

 

 

最後、帰りがけに見かけたオオカマキリです。

この日はハラビロカマキリに3回遭遇しましたが

何気にオオカマキリは夕方まで見られませんでした。

 

カマキリのエンカウント率については

場所によって多少の差はあるものの

オオカマキリ≧ハラビロカマキリ>>>コカマキリ≒チョウセンカマキリ

という印象です。あくまで私の散策エリアでの話なので

関西などでは異なっているかもしれません。

この辺については、皆様の意見もお伺いできれば幸いです。

 

 

 

 

 

【11/6 21世紀の森と広場で撮影した生きもの】

鳥類・・・アオサギ、オオジュリン、オカヨシガモ、カイツブリ、カルガモ、カワウ、コガモ、シジュウカラ、セグロセキレイ、ダイサギ、ハクセキレイ、ヒドリガモ、ヒヨドリ、モズ

昆虫類・・・アキアカネ、イチモンジセセリ、ウラギンシジミ、ウラナミシジミ、エサキモンキツノカメムシ、オオカマキリ、オンブバッタ、キタテハ、キンケハラナガツチバチ、コカマキリ、コバネイナゴ、ショウリョウバッタ、セグロアシナガバチ、チャバネセセリ、ツチイナゴ、ツマグロヒョウモン、トゲヒシバッタ、トラマルハナバチ、ニホンミツバチ、ハラビロカマキリ、ベニシジミ、ホシササキリ、マダラバッタ、ヤマトシジミ

その他・・・メダカ

 

 

 

 

★次回、生きもの探索ツアー「首都圏生きものめぐり」は

 2022年12月18日(日)に開催いたします。

 行先は「境川遊水地公園」でございます。

 現在お申込を受付中です。ご興味のある方はこちらよりお申込ください。

 (講座の概要につきましてはこちらをご参照ください)

 

 

【小学校6年生までのお子さんのご参加につきまして】

小学校6年生までの方は、初回500円でご参加いただけます。

ただし、御父兄の同行をお願いいたします。